Kyotorogy 2014: 西陣京極を歩く (2)
看板の色だけではなく、町も変わる。2002年9月に撮影した写真と現在とを比較してみよう。
2002年9月に撮影した西陣京極。写真左は門A(千本通りが見える)、右は門B(一条通り側から撮影)である。ゲートのデザインだけでなく、それぞれ右手の喫茶店と建物をご記憶いただきたい。
こちらが2014年9月に撮影したものである。ゲートのデザインがかなり地味になっている。
千本通り側では右手の喫茶店の姿が消えて駐車場に、一条通り側ではやはり右手の建物がビルに変わっている。なお千本通り西側に写っているお店にも変化が見られる。
ゲートを目印にしていたぼくは、最初デザイン一新した西陣京極入口に気づかず、道に迷いそうになってしまった。
2002年9月18日に撮影した映画館「シネ・フレンズ西陣」。
このゲイ専門のふしぎな映画館が跡形もなく消え失せ、アパート(マンション?)が建っていたことも12年の歳月を感じさせる出来事だ。
写真を原寸にしてよく見ると、画面右手に「がんこ」というお店があり、こちらはスナック「黄昏」の隣にいまも健在である(次の写真ご参照)。
2014年9月16日撮影。この路地には入ったことがないけれど、行き止まりかと思ったら、地図によると、突き当たりを北東に折れて次の通りに抜けられるらしい。このあたりが西陣京極のイースト・エンドであろう。
2002年9月18日、一条通り側のゲートをくぐって見た西陣京極。
2014年9月15日撮影。こちらが現在だが、そう大きな変化は見受けられないようだ。銭湯京極湯の看板(通りの左側中央付近)も以前のままである。
2014年9月27日、上の写真とは反対方向、つまり一条通側に向かって撮影したもの。
2002年9月18日撮影。
2014年9月16日に撮影した京極湯。ほとんど昔のままだが、塀に前衛的なペインティングを施しているところがおもしろい。
このたびは京極湯には何度も通ってお世話になった。古典的な下駄箱があり、昔の脱衣かごもまだ残っている。東映の過去の映画ポスターを何枚か掲示しているところといい、浴場の構造といい、純然たる昭和の銭湯である。
さすがにカメラは中に持ち込めないから撮れなかったが、内部を記録しておく価値のある銭湯だと思う。
さて2002年は西陣京極がはじめてだったせいもあり、中立売通り側のゲートCを撮影していなかった。だから過去と比較はできないけれど、現在の様子をご覧いただきたい。
2014年10月3日、中立売通りに向かって撮影。
2014年10月19日、中立売通り側から撮影。
なじみになるというのは恐ろしいもので、このところ自宅を出るとあまりの景色のちがいにとまどうことがある。なんだか物足りないのである(笑)。
明日は西陣京極シリーズの最終回である。
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