« Kyotorogy 2014: 十三徘徊 (4) | Main | Kyotorogy 2014: 三人同窓会 後編 »

November 27, 2014

Kyotorogy 2014: 三人同窓会 前編

141014_01
 2014年10月14日、京都駅に集合した三人は三重の住人T君の車に乗って、まずは上賀茂神社へと向かった。

 いわばミニ同窓会だから、さしさわりのない写真だけを並べるにとどめておいた。例によって散歩気分だけでも味わっていただければ幸いである。

141014_02 
 境内を一回りしてから、「絶景 この上市内が一望できます」という文句につられ、二葉姫稲荷神社の鳥居をくぐる。上賀茂神社には何度も来たぼくだが、まだこの坂は上ったことがない。

 三重県から車を飛ばしてきたT君は、かつて目のクリクリした長髪の美青年であった。ぼくは勝手に「男爵」というあだ名をつけたことがある。たとえ落ちぶれて貧乏になっても、貴族たる気品は隠しようもなかったからである。歳月がその美青年をどう変えたかは、武士の情け(笑)、ここではいうまい。

 大阪のI君はチャンチャンコ姿。十月も半ば、京都もやっと少し涼しくなった証拠なのだが、とんとゲゲゲの鬼太郎である。

 三人のうち出世頭はT君であって、さすがは元貴族、なんと今や自治会長だというから、世が世であれば関白太政大臣、位人臣を極めるとはたいしたものだ。

141014_04 
 二葉姫稲荷神社は、その場所から考えて、上賀茂神社の末社か摂社だろうと思ったら、そうではなかった。廃仏毀釈によって絶えた神宮寺というお寺の鎮守なのだという。創建年代は不明だが、かなり古い神社であるらしい。

141014_03 
 こちらは二葉姫稲荷神社の末社金毘羅宮。神社というのは実に複雑怪奇で、互いの関係がどうなっているのか理解しにくい。

141014_06 
 同じく末社の光善稲荷大明神。粗末なお堂(?)から判断すると、あまり大切にされていないようである。I君は「こりゃあ、しょぼいね」と失礼千万なことをいう。バチが当たらねばよいけれど。

141014_05 
 -おい、これが市内一望の絶景かい?

 -この山の上に登るんだよ。ぼくは登ったことがある。

 そう答えたのは、この一帯を知りつくしたT君である。彼はみかけによらず剛胆な男で、あるときぼくたちを誘って真夜中の上賀茂神社を巡ったことがある。ぼくたちがおっかなびっくりついていくのを尻目に、T君が漆黒の闇の中をドンドン先へいくのには驚いた。 光善稲荷大明神の生れ変わりかもしれない。

141014_07 
 二葉姫稲荷神社はこちら側からお参りしたほうがいいと思う。鳥居の向こうの暗がりになんともいえぬ神秘性が漂っている。

 世界遺産もいいけれど、こういうマイナーな神社にもまた味がある。京都見物の折にはぜひ。

141014_08 
 上賀茂の路地。路地マニアはいつでも四方八方に目を配らねばならないのだ。

141014_09 
 柿なんぞを珍しがるところは北海道の田舎者丸出しで、同行の二人はちっとも関心を示さなかった。

141014_10 
 無駄話をしながら歩いているうちに、ふたたび上賀茂神社の前へ出る。このあたりはかつての散歩コースである。前日通過した台風による雨のせいで、明神川の水は濁流と化していた。

141014_11 
 いったん上賀茂神社を離れ、御薗橋を渡ることにした。昔住んでいた建物を確認しようという趣向である。

141014_12 
 建物は健在であった。三人のうちではぼくがもっとも長くここに住んでいたから、今でも夢に見ることがある。

 -三畳押入れなし。狭くて暑くて、とにかくひどい部屋だったよなあ。

 思わず愚痴が出たけれど、ぼくの部屋を見て独房と評した人さえいたのである。しかしいくら40年以上も昔だって、家賃五千円では文句をつけるほうがどうかしているのかもしれない。

 かの美濃国の住人麦穂亭もかつてここに住んだことがあるとはちょっと信じにくいが、ぼくは彼の残してくれた畳をもらい受けたことを覚えている。そういえば、飲み手のいなかった泡盛の一升瓶をくれたこともあったっけ(笑)。

 現在では部屋の広さは倍になったらしく、どの部屋にもエアコンの室外機が見える。どうやら今の住人は京都産業大学の学生諸君らしい。

141014_17 
 このあとでランチを食べに近くのしゃれた定食屋へ寄ると、日本語の微妙に通じるような通じないような白人のおじさんが一人入ってきた。たぶんろくに通じないだろうと踏んだI君は、どうも観光客らしくないし、インテリくさいから産大の講師であろうと勝手に推理を下す。

 ライスとお茶はセルフサービスのお店だから、君がヘルプしてやれ、と二人がいうのには閉口した。やむなく元劣等生がボーイを勤めたのだが、このあと別の場所でもう一度通訳をやらされる羽目になったのは何の因果であろうか。

141014_13
 食事を終えてふたたび御薗橋を渡ると、少し青空が見えてきた。やはり賀茂川は少し増水しているようだ。

141014_14 
 上賀茂をあとにして、T君の予約したホテルの駐車場へ移動し、錦市場から新京極あたりをぶらぶらと歩く。

141014_15 
 新京極では八千代館跡なんぞを見物してから、三人はなおも町をさまようのであった。

 大阪ではかなり歩いたが、この日もとにかく歩いた。オヤジ三人そろって元気なのはめでたいことである。

|

« Kyotorogy 2014: 十三徘徊 (4) | Main | Kyotorogy 2014: 三人同窓会 後編 »

Comments

いやあ、一番下の写真・・・ちょいとびっくりしましたよ。

あの薄氷堂さんがセミヌードのさつえいなんて・・・しかも街中で堂々と・・・。

モデル料もしこたまはずんだのかな?なんてね。

マネキンでしたか・・・ちょいと残念。

Posted by: 三友亭主人 | November 28, 2014 at 07:30

>三友亭さん

 ぼくは近眼ですから、遠くからマネキンを見たときには一瞬ドキリとしましたよ(笑)。

 三友亭さんもぜひ新京極へ。彼女、まだ立っているかもしれませんよ。もっとも寒くなったから下着姿ではないでしょうが……

Posted by: 薄氷堂 | November 28, 2014 at 08:53

The comments to this entry are closed.

« Kyotorogy 2014: 十三徘徊 (4) | Main | Kyotorogy 2014: 三人同窓会 後編 »