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November 16, 2014

Kyotorogy 2014: よせばいいのに嵐山

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 2014年9月27日、朝からの上天気に誘われ、用事を足した先から、ついフラフラと嵐山行きの市バスに乗車。もとより計画的行動ではない。

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 市バス一日乗車券もまた、ぼくを嵐山へ呼び寄せた原因のひとつである。

 市バス均一運賃は220円から230円に値上がりしていたけれど、この一日乗車券は500円のまま。小銭を出す面倒が省けるから、どこかに一往復しただけでもたいして損にはならない。 

 しかもいつの間にか均一運賃区間が拡大されて、嵐山まで使えるようになったのはありがたい。ぼくはこのたび乗らなかったけれど、京都バスの利用も可能になっていた。バス路線の充実した京都の市内観光は、この乗車券一枚あればまず間に合うだろう。

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 京都市バスの均一運賃区間は驚くほどの長距離だから、一日乗車券を使わなくても格安感がある。嵐山は遠いので、市の中心部からはかなり乗りごたえがある。

 やっと到着。レンズを向けるのも気はずかしい景色だが、やはりこれを撮らないわけにはいくまい。

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 渡月橋には観光客がぞろぞろ歩いている。空はあくまでも晴れ渡り、日がカンカン照りつけて暑い。

 しまった、なんで観光名所中の名所に来てしまったんだろうか。しかもうっかりしていたが、この日は土曜日なのであった。

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 少々後悔の念が湧いてきたけれど、せっかくだからブラブラと歩きはじめる。

 嵐電嵐山駅はいつの間にか駅舎が立派になっていた。よほどもうかったのであろうか。

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 アジアからの観光客もむろんよく見かけたが、このたび京都市内で特に目についたのは白人観光客の多さである。円安による輸入品の物価高で庶民がひいひいいっている分だけ、外国人が得をしているわけだ。

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 おきまりの嵯峨野散策コースに入る。ここはたしかに気持のいい道なのだが、それも人が少なければの話だ。

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 野宮神社も大繁盛である。おねえさんたちがわんさと押し寄せるからには、進学祈願ではなく縁結びが目的にちがいない。神社には目のないぼくも、さすがにこの日は鳥居をくぐって女だらけの境内に入るだけの勇気はなかった。

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 ぼくはこと趣味に関しては超保守派を自認しているけれど、わからないのがこの人力車だ。

 最近京都だけではなくあちこちの観光地でみかけるが、明治の頃なら必然性も必要性もあっただろうが、なんでいまどき人力で車を引っぱって人を運ばねばならないのか理解に苦しむのである。精力の無駄づかいのような気がしてならない。

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 落柿舎前。門前に人だかりがしている。やはり土曜日に来たのは失敗だったようだ。

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 前回訪れたときは貸切りだったけれど、今回はずいぶん人が多く、この写真を撮るまでにはかなり時間がかかった。中へ入るのはやめておこう。

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 しかしせっかくここまでやってきたのだ。ぼくは芭蕉の弟子の中では去来の句が好みだから、挨拶のつもりで墓地に回ってみると、こちらは人っ子一人見あたらない。落柿舎は訪れても、肝腎の去来に関心のある人はほんの一部なのであろう。

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 ようやくホッとしてぼくがしばらく墓の前に立っている間、ここに姿を見せたのはほかに一眼レフを持ったおじさん一人だけであった。

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 清涼寺へ向かう道にそれると観光客の姿は激減し、あたりはひっそりとしていた。

 こちらはたぶん瓦屋さんであろうが、一見某政党の取次店のようにも見えるところが京都らしいといえるかもしれない。

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 やがて清涼寺の門前へ。看板のおねえさんがあぶり餅を食っていけという。

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 せっかくの誘いを振り切って角を曲がると、また別のおねえさんがあぶり餅を食えという。よほど自慢の餅なのだろう。

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 結局あぶり餅を食わぬまま清涼寺をあとにした。

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 ひっきりなしに観光バスの通る道路に停留所を見つけてバスを待つ。とにかく暑い。

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 千本丸太町で下車して部屋へ戻る途中、少し風が出てきたのはありがたかった。

 結局なにをしに嵐山嵯峨方面まで遠征したのかわからぬまま、一円も金を落とさなかったから、観光客を名乗る資格のないことだけはたしかである。

 そこで反省の歌、

  あぶり餅食はずに帰るけちの性(さが)
  日に照らされてあぶられるとは

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Comments

あの人力車ってのは・・・もうひとつねえ・・・
奈良にも、それに休日限定ではありますが三輪にも人力車が走ります。
この御時世に自分の乗る車を人にひかせて涼しい顔をしている発想には私のはどうしてもなじまないものがあります。

かといって・・・京都のバスもにがてでしてねえ・・・どれに乗ったらいいか訳が分からない・・・

Posted by: 三友亭主人 | November 16, 2014 at 21:03

>三友亭さん

> この御時世に自分の乗る車を人にひかせて涼しい顔をしている

 ハッハッハ、ぼくのいいたいことを書いてくださいましたね。さすがです。実は、いつも人に嫌われることばかり書いているから(笑)、ちと遠慮して、その点にはふれないでおいたのです。

 もちろん考え方はそれぞれですから、お乗りになるのは各人のご自由です。しかしたとえお遊びにしても、ぼくなら乗りませんね。大方の西洋人なら平気で乗るでしょうけれど。

Posted by: 薄氷堂 | November 16, 2014 at 21:27

京都の観光地の人出は大変なものですよね。
少し前に清水寺の修復現場に行かなければならないことがあって、早朝だというのに修学旅行の生徒達で一杯になっていて驚いた事が有ります。
余り人が多いとバスに乗るにも一苦労…。

清水寺近辺からバスに乗ろうと思うと、ひどい行列が出来ていて結局歩いていく事になったのが何度もあります。

薄氷堂さんの母校の近くにある金色の寺のバス停も大変な状態になりますよね。

Posted by: Nori | November 17, 2014 at 17:21

>Noriさん

 おお、清水寺までお仕事に行かれたのですか。あそこからバスに乗るのは大変ですよね。一施設としてはたぶん京都最大の集客力(?)を誇るのではないでしょうか。

 ぼくも今回一度だけ清水へ行きましたが、やはり修学旅行生をみかけましたよ。いずれ写真をお目にかけます。

 なお「金色の寺」には高校の修学旅行で行ったきり。不器用な男ですから、金銀にはまるで縁がないんですよ(笑)。

Posted by: 薄氷堂 | November 18, 2014 at 00:06

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