Kyotorogy 2014: また日が暮れる
9月20日17時53分、府庁前バス停。
9月26日17時44分、同上。
旅の空の日暮れ時というのは、妙に心細い気分になるものである。まして尾崎放哉ではないが、部屋に戻れば咳をしてもひとり。見渡せばテレビもラジオもなかりけり、もちろん話し相手もいないから、本でも読みながら酒を食らって寝るしかないとなれば、わびしさこの上もない。
さあ、もうすぐ夜だぞと宣告されるのは情けないものだ。
10月8日17時09分、一条通り。
日暮れにはまだ間があるけれど、そろそろ心の準備が必要なころだ(笑)。ははあ、これが旅愁というやつですか。
10月11日17時24分、中立売通りの商店街。
どんどん日が短くなっている。この頃にはだいぶこの町にもひとり暮らしにも慣れてきたせいか、日暮れ効果も次第に薄れてきたように思うが、それはそれで感受性が鈍ったようで、なんだかつまらないものだ。
狭い部屋でじっとわびしさに耐えるというのは、案外ぜいたくな経験のような気もするのである。毎日のように歩いて粗食をつづけたおかげで腹もかなり凹んできたし、まあ、世の中悪いことばかりではない。
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