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September 13, 2014

Daily Oregraph: 水難除け

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 昨日撮影した一枚。だれかが水に飛び込んだわけではないからご安心いただきたい。

 この光景を目にして連想したのが、David Copperfield に登場する caul である(発音は call に同じ)。

 主人公は caul をつけて生まれたのだが、それを 15ギニーで売るという広告を新聞に出した、てなことが書かれている。はてな、なんでそんなものが売れるのだろう。ランダムハウス英和第 2版を調べると、

 大網膜:時に新生児(胎児)の頭部を覆っている羊膜の一部。▶幸運の印と考えられる。

 しかしこの定義ではいささか不十分で、ピンと来ない。リーダーズ英和辞典の定義のほうがすぐれている。

 コール《出産時に時々胎児の頭をおおっている羊膜の一部; 昔は幸福をもたらすものとされ, 水難除けのお守りとした》.

 この「水難除け」というのがポイントで、実際 David のコールは15ギニーでは売れなかったが、のちにある老婦人が 5シリングで入手し、「彼女はけっして溺死することなく、92歳になってめでたくベッドで大往生した」とある。

 昔の英国では妙なものをお守りにしたものだが、たぶん胎児が羊水の中にプカプカ浮かびながら発育するところから水難除けとされたのであろう。この手の話は南方熊楠先生の十八番だろうからから、もしどこかで言及しているのをみつけたらご報告するつもりである。

 ところで女難除けはぼくには不要だけれど(笑)、酒難除けのお守りはないものだろうか?

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