Daily Oregraph: 人を見たさに
明日からはディケンズの『デイヴィッド・コパフィールド』に取りかかることに決め、本日は休養日とした。え、いつも休養日じゃないかって? これはどうも恐れ入りました。
そこで、先日札幌市内をふらふら歩きながら手当たり次第にシャッターを切った写真を何枚か並べてお茶を濁すことにしよう。しょうもない写真なのは重々承知しているけれど、傑作をものにしようなどという邪念がないのは、もはや達人の心境といっていい(笑)。
最近この手の写真が撮りにくくなった。なるべく顔がわからないように撮らないと、どこから苦情が来るか知れないからだ。日本もケチな国になったものである。
だからなるべく顔がはっきり写らないようにしたつもりである。しかし不幸にして顔が判別できるものについては、目にはすべてボカシをかけておいた。すべて白黒に変換して、コントラストをうんと強め、ノイズを加えたのもそのためだ。
この漫画(壁画?)にはビックリしたよ。
おねえさんが見入っているのはスマホだろうか。最近こういう光景を目にすることが多い。
どうしてむやみにこんな写真を撮りたくなるかというと、釧路ではふだん街にこれほどの人が歩いていないからである。
活気のない釧路といえども、もちろんイベントでもあればわんさと人は集まるが、松竹大船調ファンのぼくとしては、非日常というのはおもしろくない。
人混みのきらいな男が人を見たさにときどき大都会へ行きたくなるというのは、いかなる心理の働きなりや、頭のいい方にお教えいただきたいものである。
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Comments
お寺や神社をとるのも大変ですよ。
なんてたってひっきりなしに人が行き来してますから・・・
問題は・・・私の腕。
でも、もっと寛容な気持ちで過ごしたいものですね
Posted by: 三友亭主人 | September 10, 2014 23:11
>三友亭さん
かつての土門拳や木村伊兵衛らの写真は、今ならたいていアウトですよ。
ただしお祭りなどのイベントで回りの人が写り込む場合は避けようがありませんから、気になさることはないと思います。また建物などを撮ろうとしているところに人が偶然通りかかるのもよくあることで、しかたがありませんね。
もちろん撮る側も絶対に悪意を持ってシャッターを切らないという心がけは必要ですね。たとえば男女の密会などはトラブルのもとだからレンズを向けないほうがよろしいかと……(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | September 11, 2014 08:37
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