Daily Oregraph: 裏庭画報 ナナカマドの実
まだ真っ赤に熟してはいないが、ナナカマドの実が色づいてきた。
ナナカマドの実などはかじったって苦いばかりで、たいしてありがたみはないようだが、冬になって雪の上にぽつりと赤い実が落ちているのを見ると、ハッとするくらい目にしみるものだ。万緑叢中紅一点とはまたちがった趣があって、いとあはれなり。
こちらはサヤエンドウ。もうほとんど枯れているのだが、ツルの先端にはまだいくつか白い花がついている。花すなわち実だから、今日も小さいのを六つほど収穫した。敢闘賞を贈りたいくらいである。
しぶといのはサヤエンドウだけではない。ぼくだって捨てたものではないのだ。確実に白髪が増える一方で、髪の毛の先端はしぶとく成長し続けている。床屋へ行くだけの正当なる理由があるのだからえらい。
『アンナ・カレーニナ』は残すところ115頁。サヤエンドウに負けずがんばらねばなるまい。
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Comments
ナナカマドなんて郷里にいる時には何とも思わずに見過ごしていた植物なんで、ついつい忘れていたんですが・・・・ある時、紅葉の自分に会津に行く機会があって、その時にナナカマドの紅葉を持て・・・こんなきれいに紅葉するんだ・・・なんて妙に感動した覚えが・・・・それで、関西で探してみると、なかなか見つからないんですよね・・・
Posted by: 三友亭主人 | September 07, 2014 23:01
>三友亭さん
わが家のナナカマドはかなり大きくなりました。このまま成長し続けたらどうなるのか、うれしさ半分心配半分というところです。
ところでナナカマドの実で果実酒を作るらしいのですが、色はともかく味はどうなんでしょうか?
あの実は、見た目はうまそうなのに、ひどくまずいですからね。
Posted by: 薄氷堂 | September 08, 2014 09:51