Daily Oregraph: 裏庭画報 花散りしあと
エゾヤマザクラの花がすっかり散って、裏の畑はごらんのとおりにぎやかである。
手前に見えるのは小松菜の芽だが、このところ道内では釧路だけひどく気温が低いため、なかなか成長しない。口入屋と悪代官の仕切るブラックなお上に対抗して野菜栽培をしているんだから、頼むぜ、おい。
さて今日から読みはじめたのは P. G. Wodehouse(ウッドハウス 1881-1975)の Piccadilly Jim。モームの小説でやっと19世紀から離れたわけだが、20世紀の世界にもっとなじむには格好の小説だろうと思ったのである。しかしこれはこれで口語や俗語が多いから、案外読むのに手間がかかる。とてもスピード・ラーニングとはまいりませぬ。
ウッドハウスは英米では超有名なユーモア作家だけれど、その割には日本では読まれていないような気がする。どういう文章を書く人か、以前引用文集から拾ったものをひとつだけご紹介しよう。
アガサおばさん--このおばは、割れたビンを食べて、
鉄条網を肌にまとっているのだ。
このとおり、吉本のお笑いとはずいぶんちがうから(笑)、あまり日本人受けしないのかもしれない。
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