Daily Oregraph: 裏庭画報 チシマザクラ
二日つづけて天気が悪かったけれど、今日は雨が上がったのでちょっとだけ草むしりをしに裏庭へ行き、チシマザクラの開花を確認した。
あいにくの曇り空で色は冴えないし、ずいぶんシャッターを切ったのだが、風が強くてどれもブレぼけ。まあ、証拠写真といったところである。
『水滸伝』を読み終えたが、やはりこの小説はお上に反逆している間が命であって、梁山泊の一味が朝廷に帰順したとたんに話はつまらなくなる。結局海千山千の高級官僚どもの奸計によって、損な仕事をさせられた挙句使い捨てにされてしまうのはご承知のとおりだ。
どこまでも小役人根性の抜け切れぬ宋江が首領という設定はどうも納得できないのだが(笑)、残りの人生は自由気ままに生きたいという何人かの仲間が、目の前にぶら下がった仕官栄達の道を捨てて抜けていく最後の場面に、案外「お国のため」という呪文のむなしさへの抵抗精神がこめられているのかもしれない。
さてお次は何を読もうか……一杯やりながら考えることにしよう。
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Comments
>お次は何を読もうか・・・
私は・・・久しぶりに折口の「死者の書」を読み始めています。
実は愛用していた携帯電話のディスプレイが先日の記事のような状態になり、おまけに時折着信とは無関係に急に震えだしたりするようになって・・・とうとうスマホに買い換え(最近、ただの携帯を買うときって何のサービスもないんですよね)、早速青空文庫のアプリを仕入れ・・・
前に読んだのは何時だったのかな・・・なんて思い返しています。
Posted by: 三友亭主人 | May 18, 2014 08:24
>三友亭さん
『死者の書』は名前だけ承知しています。いつか読んでみますね。
読みたい本、読まねばならぬ本が多すぎて、どこから手をつければいいやら……
Posted by: 薄氷堂 | May 18, 2014 21:39