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February 26, 2014

Daily Oregraph: 十勝晴れ

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 早朝釧路を出て厚内海岸にさしかかったら、ちょうど日の出。ぼくは神も仏も信じないけれど、太陽は唯一の例外である。太陽がなければ人は生きてゆけないからだ。

 ありがたや、ありがたや、と心の中で手を合わせる。

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 心配していた道路事情もまったく問題なく、十勝港は文字どおり十勝晴れであった。

 それでは今日はこのへんで……というのは、絵日記にしても愛想がなさすぎるから、おまけにもう一枚ね。

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 ハッチカバーを開けるためにシートをはがしているところ。

 ホームセンターで売っているようなやわなシートではないから非常に重い。たたみ終えたら四五人がかりで(聞きちがいでなければ)イー、アール、サン! と気合いを入れて持ち上げるのである。

 非力なぼくにはとてもできませぬ。

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February 22, 2014

Daily Oregraph: 一週間後

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 大雪から約一週間が過ぎた。幸いなことに連日天気もよく日中の気温も高めなので、さしもの雪もかなり融けてきた。まだ雪の山は残っているけれど、目に見えてやせてゆく。春は着実に近づいてきているらしい。

 出かけるのが面倒だから部屋の窓を開け、生存証明として手近にあったカメラでパチリ。われながらひどい手抜きにすぎず、わざわざマイクロニッコールを選択したわけではない。

 さて一切手抜きなしの『嵐が丘』は、やっと193頁に入ったばかり。春までには片がつくだろうか?

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February 20, 2014

Daily Oregraph: 雪の心得

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 倉庫の軒先からぶら下がるツララ。まだ大きいのがいくらでもあり、日中気温が上がると、そいつが雪や板状の氷といっしょに突然落下する。うっかり真下に車を停めておこうものなら屋根がペコリと凹んでしまうほどの威力があるので、お互い気をつけなくてはいけない。

 心得その一。君子軒先に近寄らず。

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 こちらはFF式石油ストーブの排気筒。ぼくがスコップで掘り出したのである。

 わが家は煙突式石油ストーブなので排気の心配はないけれど、隣家のストーブはFF式だから、排気筒が雪に埋もれると、たちまち燃焼はストップしてしまうのだ(もし停電にでもなれば、いくら排気を確保したところで電気式の石油ストーブは使えないが……)。

 心得その二。ミネラルウォーターや食糧、カセットコンロはもちろん、マッチでも点火できるポータブル石油ストーブを備え置くべし。

 あ、もうひとつ。

 心得その三。万一灯油が切れてしまったときのために、スコッチ、バーボン、焼酎、清酒など、各種アルコールを備蓄しておけばなお安心である。

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February 17, 2014

Daily Oregraph: いずこも雪かき

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 機械力のそなわった港では、岸壁の雪かきなどあっという間に片づいてしまう。こちとら体中が痛いというのに……

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 しかし船上では人力がものをいう。いくら仕事とはいえ、自宅以外の雪かきをするのはウンザリにちがいない。みなさんお疲れさま。

 今日は全身が重く、ハシゴの上り下りがひどくつらかった。こう疲れては英文学もヘチマもない(笑)。一杯やってさっさと寝ることにしよう。

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February 16, 2014

Daily Oregraph: 嵐が丘の雪

 天気予報どおり、ひどい雪になった。午前七時前に一度雪かきをしたのだが……

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 10時10分。ゴーッという音がしたので二階の窓からのぞいてみると、小型除雪機で家の前に歩道を確保する作業をしてくれていた。

 しかし、今朝雪かきをしたあと、さらにこれだけ積もったのである。このぶんだと、今日中にもう二回は雪をかかねばならないだろう。そう思ったとたんにお勉強をする気力が失せ(笑)、『嵐が丘』はたった2頁弱で本を閉じてしまった。

 わが町内が冬の嵐が丘さながらの景色になってしまったとはやりきれない。

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 11時08分。雪は容赦なく降りつづき、ご近所でも車が立ち往生する騒ぎである。大型除雪車は来たけれど、そのためごらんのとおり道路沿いに雪の壁ができたから、その始末がまた厄介だ。

 予報では明日も明後日も曇りときどき吹雪。気が重い。いままでのツケがいっぺんにきたらしい。

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February 14, 2014

Daily Oregraph: 十勝絵日記…未満 その3

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 本日の船上セキュリティ・チェックポイント。西寄りの風がひどく冷たかったけれど、ここはちょうど風の当たらぬ場所で、まずはめでたい。

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 以前ご紹介したが、今回も荷役終了後活躍したジャコッブ(縄ばしご)。

 ぼくは君子だから危ないマネはしない。いや、この人たちが君子でないというわけではないから(笑)念のため。

 絵日記よりも舌足らずなこのシリーズも今回で終了。明日は釧路に戻るけれど、ここ当分は絵日記未満がつづきそうである。

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February 13, 2014

Daily Oregraph: 十勝絵日記…未満 その2

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 釧路港では海に沈む陽が、十勝港では山に没する。これはこれで神々しい感じがしていいものだ。

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 十勝港に来ると撮りたくなるのが偶然芸術である。もちろんヤラセはいけないから、いつも撮れるわけではないけれど、今日は日通の倉庫前におもしろいものがあったのでパチリ。

 え、おもしろくない? それはね、あなたの感受性に問題があるからですよ。

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February 12, 2014

Daily Oregraph: 十勝絵日記…未満

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 午前7時。十勝の牛は寒さに強い。雪でも食べているのだろうか?

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 道路の状態はきわめて良好。無事到着した十勝港から望む冬の日高山脈は実に美しかった

 海も山も美しい北海道は国のまほろば……あれ、ちがったかな(笑)。

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February 10, 2014

Daily Oregraph: Snowphobia?

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 雪娘の予言どおり(?)、今朝はこの冬初の本格的な雪かきを楽しんだ。近所の人の手前もあるし、車も出さねばならず、ほとんどヤケクソである。

 -ダメねえ、おじさん。心の修行がまだ足りないわよ。

 -ええい、やかましい!

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 かくして通りの景色は一変し、教科書どおりの冬になった。明後日は早朝から十勝港へ向かわねばならないのだが、道路はだいじょうぶだろうか?

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February 09, 2014

Daily Oregraph: 裏庭画報 雪娘との対話

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 ワサビではない。ワビサビのドライフラワーである。

 雪は七難を隠すとはよくいったもので、秋の終りには雑草の目立った畑は少女の肌のように清らかで、足を踏み入れるのがためらわれるほどであった(so ... that の構文だなあ)。

 -おじさん、靴を脱いで上がってね。

 雪娘はそういうと、切れ長の目でぼくをじっとみつめた。だんだん恐くなってきた。

 -うむ、そうだな。だけど……遠慮しておこう。

 -そうよね、ここは心のよごれた人の来るような場所じゃないの。おじさん、なにかうしろめたいところがあるでしょう?

 ああ、この娘はなんでも知っているのだとぼくは思った。

 -そりゃあ、あるさ。この年までなにもないわけがない。だれだってそうじゃないのか。

 雪娘はかすかに笑ったように見えた。

 -いいのよ、これからおじさんを雪に埋めてきれいにしてあげるから。

 というわけで(笑)雪が降りはじめた。大雪ではないけれど、着実に積もってくる。心のよごれたおじさんとしては、生埋めになってはたまらないから夕方雪かきをしたが、明朝もまた雪かきは必至である。おい、雪娘、勘弁してくれよ。

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February 05, 2014

Daily Oregraph: Cold!

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 そりゃあ寒いよ。風は冷たいし、おまけに日陰である。今どきの若いもん、しっかり仕事をしていたのは立派だが、気の毒でならなかった。

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 デッキが地獄だとすれば、真冬の機関室は天国である。なにしろここは常夏の国だからなあ。

 コントロールルームの計器盤。男はいくつになってもこういうのに弱く、ついシャッターを切ってしまった。

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February 04, 2014

Daily Oregraph: 川は流れる

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 本日の生存証明写真。このところさっぱり町歩きしていないのだが、用事を足したついでにシャッターを切った。

  去年よりはかなり少ないものの、氷が港に(つまり手前に)向かってゆったりと流れてくる。釧路川の上流は少し先の水門で閉じられているけれど、やはり確実に水は流れているのだ。

 最近どうも停滞気味で、つまらぬ単語ひとつが気になり、さっぱり先へ進まないのだが、写真の氷を赤血球にたとえれば、たぶん(笑)ゆっくりとぼくの血管の中を流れているのだろう。

 しかしこんなことではいけない、もっと血の巡りをよくせねば……そのために一番手っ取り早いのはアルコールだけど、もっと歩かなくちゃなあ。

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February 02, 2014

Daily Oregraph: 二月封切り

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 一週間ほど前にスコップさんからいただいた甕入りの芋焼酎。

 いよいよネタにつまった本日封を切ってみた。なにしろ注意書きには「開封後は他容器に移し替え」るか「数日中にお飲み」くださいとあるから、開けた以上は飲まねばならぬ。つらいなあ。

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 厳重な封を切ると、甕の中から美しく澄んだ焼酎が現れた。飲むのが惜しいような気もするけれど、しかたがない(笑)。

 実にまろやかで癖のない味わいである。スイスイと抵抗なく喉を通過していくから数日中には飲み切れそうだが、他容器に移し替えたのは、いずれ仲間と共に味わいたいからである。

 やはりネタ切れには酒が一番だなあ(>スコップさん)。空いた甕にはへそくりを入れて、床下にでも埋めておくとするか。

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