Daily Oregraph: 魚高きがゆえに
今日の生存証明写真はスケソウダラ。
晩飯はこいつの鍋であった。みかけによらず、味は上品そのもの。魚高きがゆえに貴からず、の見本みたいなやつである。ちがいのわかる男の魚だな。
鍋をつつきながら一杯やったら、当然ながらお勉強する意欲を失ったけれど、それでも本日はとうとう『嵐が丘』の VOL. I を終えた。
VOL. II 第1章(通算第15章)の最初の文を引用しておこう。
Another week over-and I am so many days nearer health, and spring!
また一週間が過ぎ、ぼくはそれだけの日数(つまり7日分)健康と春に近づいたぞ! というのだが、いかにも希望に満ちあふれた出だしである。
しかし年を取ると health を death と読みたくなるから悲しい。一週間なら 7日、一ヶ月なら 30日、確実に死に向かって近づいているのだが、ビッグバン以来だれも時の流れを止めることはできない。
命短し、飲めよおじさん! よし、今年の目標はこれだな。
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Comments
スケソウですか・・・
最近奈良でもちょいといいタラが手に入るようにはなってきたのですが、スケソウはまだまだですね。
・・・郷里で食べていた頃の味を思い出します。
Posted by: 三友亭主人 | January 29, 2014 23:12
>三友亭さん
浜育ちの方が盆地で暮らすと、一種の喪失感のようなものに襲われますね。
海がなつかしくてたまらなくなるでしょう。当然活きのいいタラの鍋が食べたくてたまらない。いや、どうも実にお気の毒です(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | January 30, 2014 20:53