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December 18, 2013

Daily Oregraph: ホロカヤントウ考古学

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 今日は時間があったので、広尾からの帰り道に晩成温泉へ寄り道した。天気もよし、温泉につかる前に近くのホロカヤントウまで散歩したので、絵日記としゃれてみよう。

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 なに、散歩といったって、片道約十分だからたいしたことはないのだが、こういう道はきらいじゃない。聞こえるのは波の音と、風に吹かれてサラサラいう枯草や枯葉の音ばかりである。

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 ほら、もう到着してしまった。ボロボロの小屋が一軒見えるけれど、かつてはキャンプ客や釣り客相手に営業していたのである。

 当社の誇る資料室から1999年6月の写真を引っぱり出してみよう。

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 「酒正中あります」というのがうれしい(笑)。この貼り紙だけ横になっているのは飲みすぎたせいであろう。

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 さてあわれ廃屋と化したこの小屋のすぐとなり(写真では手前)には、当時水道の設備もそなわっていた。

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 ほらね。これが影もかたちもなく消え失せていたのである。こうなるともはや考古学の世界だろう。わずか十数年しかたっていないのにまったく痕跡もないのだから、邪馬台国の遺跡などは到底みつかるまいと思う(笑)。

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 いや、小屋の話をするはずではなかった。太平洋とホロカヤントウとの間の砂浜はわずか20メートルほどしかなく、あと百年もしたらどうなることか。

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 そう大きな沼ではない。

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 「年間約3万人の観光客が訪れる」とあるけれど、最近ではどんなものか疑問を感じないでもない。写真にも人の足跡が写っているから、だれかが来たことはまちがいないが、この時間ここにいたのはぼく一人きりであった。

 なお擦文時代の縦穴群は5枚目の写真の左手、丘の上にある。当時の住居を復元したものもあって、こちらは本物の考古学の対象である。

 十勝の海岸にはホロカヤントウのような汽水湖がいくつもある。上の文献に見える生花苗沼もそのひとつだ。それらの沼を巡ってみるのも大人の観光コースとしておすすめだ。


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 ここの海岸はテトラポッドがないから気に入っている。もっと暖かければ三十分くらいホーッとしているのも悪くはないと思った。

 余計なものがない景色というのはいいものだ。さあ、あなたもあこがれのホロカヤントウへどうぞ。

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 これはおまけ。温泉につかってからのんびり車を走らせ、厚内駅で休憩したら、祝開業110年だそうなので一枚。110年か……オリンピックなんかよりもずっとめでたいと思った。

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Comments

>余計なものがない景色というのはいいものだ。

本当にいいですねえ・・・大和の盆地にあってはかような光景にお目にかかる事、まずは不可能。必ず何がしかが目に入ってくるんですよね。

いつもいつもとは申しませんが、せめて月に一度ぐらいはこんな風景の中にいたいと思うのですが・・・

Posted by: 三友亭主人 | December 18, 2013 at 22:36

>三友亭さん

 まあ、うまさけ三輪の神様が降臨されるような場所でないことはたしかですね。

> せめて月に一度ぐらいはこんな風景の中に

 車でなければ酒正中を手に浜辺でボーッとしているのも乙なものかと……

Posted by: 薄氷堂 | December 19, 2013 at 19:00

そういえば、先日、札幌の北海道開拓記念館で
象の化石を見たような記憶が……
ここに住んでいた象だったんですね。

海と20メートルしか隔てていなくても
獲れる魚が淡水魚というのがすごいですね。

Posted by: 根岸冬生 | December 20, 2013 at 14:23

>根岸冬生さん

 ナウマン象ですね。晩成温泉からさほど遠からぬ所に石碑が建っています。

 十勝海岸にいくつかある海跡湖は、観光名所とまではいえませんが、一見の価値はあると思います。

Posted by: 薄氷堂 | December 20, 2013 at 17:20

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