Daily Oregraph: 赤い秋
ほんの三十分ばかりだが、ひさしぶりに昼間の末広界隈を歩いてきた。街路樹の葉が黄色くなったり赤くなったり、秋だねえ。
枝ぶりはよくないけれど、一番赤かったのが赤ちょうちん横丁前の街路樹。みごとな色だが、日が暮れてから通う酔っ払いどもは気がつくまい。
赤いといえばこのお店も赤い。紅白粉をつけたおねえさんが格子の向こうから声をかけてくるのならにぎやかでいいけれど、昼間の歓楽街は人影もまばらで、聞こえてくるのはカラスの鳴き声ばかりである。
『嵐が丘』はやっと残り100ページを切った。なんとか今年中には片がつきそうだ。
エドガーの娘キャシーは、病弱でわがままないとこリントンにぞっこんなのだが、なんでそんな阿呆に惚れるのか、堪忍袋の緒を切ってビンタの二三発もはってやればいいものを(笑)、読んでいて歯がゆくなる。そこが小説家の腕前だとは承知していてもムカムカしてくる。
こういう気分のときはやはり一杯といきたいところだが、さて休肝日はいつにしようか。
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Comments
どこぞの綺麗な御嬢さんかと思えば、銅像でしたか・・・
それにしてもあちらこちら赤く染まってますなあ。こちらは色づき始めって感じで、あと半月先ぐらいかなってところです。私のほっぺたは毎晩毎晩赤くなってますが・・・もちろん、お酒でね。
Posted by: 三友亭主人 | November 02, 2013 07:47
一枚目の背景にあるオリエンタルの文字が何となく昭和。
そう言えば、サッポロでも苫小牧でも
こういうプレハブ長屋のような飲み屋街を見かけました。
僕の中では北海道的です。
Posted by: 根岸冬生 | November 02, 2013 09:52
こんにちは!
赤く染まっていますねえ。
こちらではまだ赤くなるまで時間がかかりそうです。
いつぞや写真で拝見した(?)ちょうちん横丁、
その規模の小ささになんとも言えぬ風情が……
赤い店、その造りは例のアレそのまんまではありませんか。
まさか現役なんじゃないでしょうね?
Posted by: 只野乙山 | November 02, 2013 09:57
>三友亭さん
適当なモデルさんがいなかったものですから……
なお昭和風の顔立ちのこの女性、お嬢さんではなく、こどもの手を引いたお母さんなのです。残念でした(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | November 02, 2013 20:14
>根岸冬生さん
この横丁は改築してこぎれいになりましたが、実はかなり歴史があるんですよ。
北海道的といえばいえるかもしれませんね。
Posted by: 薄氷堂 | November 02, 2013 20:16
>只野乙山さん
> まさか現役なんじゃないでしょうね?
まったくどういう趣味なんでしょうかね(笑)。
かりに現役だとしても、爺にはだれも声をかけちゃくれないでしょうけど。
Posted by: 薄氷堂 | November 02, 2013 20:19