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September 30, 2013

Daily Oregraph: すべての山を登れ

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 今日は雪山登山に挑戦……といっても、標高約 7m だけど(笑)。

 いや、あなた、あまりバカにしちゃいけませんぜ。そう簡単に登れるものではないのだから。スコップさんがスコップをふるい、途中まで階段を造ってくださったから、ぼくでもたやすく登れたのである。

 さて The Sound of Music の歌の文句には、「すべての山を登れ、(中略)夢をみつけるまで」とあるけれど、はたして夢はみつかっただろうか? ああ、悲しいかな、7m の山ひとつ登っただけて夢がみつかるほど人生は甘くない。甘くはないかわりに……この山はひどくしょっぱかった。

 さよう、インテリ芸能人諸君ならもうおわかりのとおり、この山は塩分 100% なのである。

 いよいよネタに窮してこんなアホな記事を書きつつも、世の中実にふしぎな仕事があるものだとつくづく感心する。次はどんな山に登るのだろうか?

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September 29, 2013

Daily Oregraph: 裏庭画報 年年歳歳

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 今日の小松菜。朝晩めっきり寒くなってきたから、今年はこれで最後だろう。

 最近草むしりしていないので、雑草が増えてきた。枯葉も落ち放題である。低調のときはなにをする気も起こらない。いや、相変らず酒を飲む気は満々だから、それはウソか。

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 エゾノコンギクがまだ咲いている。ほかに花が見当たらぬ今の時期、まことに貴重な存在である。

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 おや、ほかに見当たらぬはずの花が、日陰にひっそり咲いていた。園芸種じゃないかと思うけど、なんだろうなあ?

 ああ、九月ももうすぐ終ってしまう。花は枯れ、ジジイも枯れる。花は毎年復活するが、ジジイは年々枯れる一方だ(そんな意味の漢詩があったっけ)。

 若い娘が枯葉を見ておセンチになるのは可愛いけれど、ジジイが愚痴をこぼしたってみっともないだけだ。つまらないからバーボンでも一杯やるとするか(笑)。

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September 25, 2013

Daily Oregraph: 岸壁方丈記

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 岸壁上に置かれている、コンテナを改造した小屋。これを見て、ぼくは欲しいと思った。

 たかが人ひとり住むのに豪邸などいらぬ、車でガラガラ引っぱれるほどの小屋さえあればよいという思想を表明した作品としては、だれしもわが『方丈記』、または米国の『ウォールデン(Walden)』をまっさきに思い浮かべるだろう。

 実際鴨長明の小屋は折りたためば車で運べる造りであった。創意工夫に富んだ先生は、ただのインテリ爺さんではなかったのである。

 広さはわづかに方丈(約三米四方)、高さは七尺が内なり。所を思ひ定めざるが故に、地を占めて造らず。土居(土台のことか)を組み、うち覆ひを葺きて、継目毎に掛け金を掛けたり。もし、心に適はぬ事あらば、やすくほかへ移さんがためなり。

 つまり掛け金を外せば分解できる造りで、いかにも日本人らしい発想だと思う。いくら昔だって、勝手に他人の土地に小屋を据えるわけにはいくまいから、実際に先生が何回車を引っぱって移転したかは知らないけれど、成金豪邸趣味の正反対を行く精神が痛快である。『方丈記』に人気のあるゆえんであろう。

 そうだ、そうだよ。ジジイひとり暮らすのに、どれほどのスペースが必要だというのか。コンテナはちょっと無粋かもしれないけど、それさえ我慢すればこれで十分じゃないか。小さなベッドと机くらいは置けるだろう。どうせジジイの一日だ。本を読んで、酒を食らって、寝るだけではないか。

 しかし待てよ。トイレはどうしよう? 浴槽とまではいわなくても、シャワーはどうする? TVなんぞはいらないけれど、照明や暖房のこともあるし、ウィスキーにほうりこむ氷もいるし、電気はどこから引っぱろうか? やっぱり光回線は無理だろうか? 台所がなければ飯は三食コンビニか?……などと考えるうちにだんだんその気が失せてくるのであった。

 結局、心にかなはぬことあれども、そうやすくはほかへ移れんのだ、という味気ない結論に達したのであった。ああ、つまらない。

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 -薄氷堂さん、まあ、そう腐らず、これを肴に一杯おやりなさい。

 そうなぐさめてくださったのはスコップさん。十勝港で仕事をされたついでに、ブログのネタにでも……と、ご親切にも買ってきてくださったのである。涙が出そうになるほどうれしかった。どうもありがとうございます。

 スコップさん、明日も明後日もブログのネタがなさそうなんで、どうかよろしく。ダメ、やっぱり?

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September 24, 2013

Daily Oregraph: 栗物語

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 連休中はどこへも遊びに行かず、病院のお供やら、お寺参りやら、片づけものやら、仕事上の作文やら、その他雑事がいろいろあって、写真どころではなかった。

 ネタもなにもありはしないから、21日に撮ったいただきものの栗の写真を載せておこう。

 栗は秋の季語だから、ジジイとしては一句ひねって風流なところをお見せしたいのだが、あいにくそんな芸の持ち合せはない。こういうときのためにあるのが歳時記だ。どれどれ……

       別れ来て栗焼く顔をほてらする   西東三鬼

 いつも思うのだが、三鬼の句にはストーリー性がある。勝手にどんどん想像がふくらむのである。よろしい、それでは想像を働かせてみよう。

 え、とんでもない解釈をして笑われるんじゃないかって? いいんだよ。入試の答案じゃあるまいし、まちがったって平気の平左、そのほうが三鬼先生もかえっておもしろがってくれるにちがいない。

 第一の問題は栗を焼いているのが男か女かだが、丁か半か、ぼくは女とはった。三鬼先生みずから栗を焼いたって一向にかまわないけれど、それでは色気がない。下五で顔をほてらせているのが男では、どうにも絵にならぬ。脂ぎった感じさえするからだ。

 別れ際に男は女に栗を渡した。国から送ってきたのだという。

 -あら、いいの?

 -うん、坊主に食わしてやれよ。

 男はマッチをすってしんせいに火をつけ、半分開けた窓に向かって煙を吐き出した。ちょうど列車が通過して、線路脇に建つ安普請のアパートはぐらぐらと揺れる。

 -今度はいつ会えるかしら?

 -さあな。また連絡するよ。

 いわゆる密会というやつである。女が立ち上がって靴をはくと、

 -今日は送らないぜ。

 -うん、いいのよ。

 二人の間にどんな事情があるのかはぼくにはわからない。いくら責め立てられたって、わからないものはわからない。三鬼先生のみがご存じのことだ。いや、先生だってご存じないのかもしれぬ。

 たまたま栗を焼く女をみかけた先生が、想像をたくましくして「別れ来て」の上五を得た可能性だってあるだろう。いずれにしても西東三鬼が句にする以上、ちょいといい女であったことはまずまちがいない。

 さて国鉄か阪急かに乗って帰宅した女は、息子に食べさせようと栗を焼きはじめた。どういう焼き方をしたのかはしらないが、「栗焼く」とある以上、焼いたことは 100% 確実である。

 -おかあさん、栗、すぐに焼ける?

 -ちょっと時間がかかるわよ。はぜると危ないから、離れていてね。

 女は栗を焼きながら男のことを思っている。さきほどの余韻にひたっているのである。ちょっと頬が染まっているようにも見える。

 -あ、おかあさん、顔が赤いよ。

 -あら、そう? そうよね。だって火が熱いんだもの。

 お後がよろしいようで。

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September 20, 2013

Daily Oregraph: 先生のウィスキー

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 ずいぶんベタな写真だが、コンパクトデジカメで撮った昨夜の満月。十五夜お月さんである。

 五年以上使ってきたノートパソコンが最近たまにブートエラーを起こすようになったので心配になり、安いものを探して新調した。昨日から今日にかけては、その整備に追われ、一頁も本を読んでいない。アプリのインストールと設定を片づけるには、どうしても二日がかりになってしまうから、面倒でしかたがない。

 Windows 8 なる OS、ウワサどおり使い勝手が悪く、オリジナルのままではなにをどうしたらいいのかさっぱりわからない。悪い冗談かと思ったほどである。

 こりゃあ失敗したかなと後悔しかけたけれど、世の中には親切な人がいるもので、Windows 7 とほぼ同様に使うためのフリーソフトがいくつか提供されている。

 Windows 7 もどきとして使えば、けっして悪い OS ではないと思う。起動・終了もなかなか高速だし、アプリの互換性もいまのところ問題ない。インストールのしにくさでは天下一品の OED も無事一発で起動したし、主なアプリの設定もすべて終わった。

 安物の PC といえども、準備万端整えば、少なくとも数十万円以上の価値はあるから、たいへんリッチな気分になれるものだ。機械的故障さえなければ、これから五年は活躍してくれるだろう。

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 ホッとして窓を開けて見たら、今夜もまた丸い月が出ているけれど、団子を食わずに月見酒としゃれてみたい。

 なにしろ先生のウィスキーだから、こいつを飲んだら少しは賢くなれるかもしれない。アルコールは苦手なのだが(笑)、薬だと思って飲むことにしよう。

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September 18, 2013

Daily Oregraph: 天へのはしご

 前後のバルクヘッドにはハシゴが設置されているけれど、残った貨物でふさがっている。左右両舷にはハシゴがない。さあ、どうする?

 どうするといっても前後左右がダメ、下も無理というなら、天を仰ぐしかないから、天まで届くハシゴを用意しよう。

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 え、これじゃ天には届くまいって? 届くんですよ。神様に不可能という文字はない。聖書によれば、あるところで石を枕にして眠ったヤコブ(Jacob ジェイコブ)は夢を見た。ハシゴの夢である。なんとそのハシゴは地上から天まで届き、天使たちが上ったり下りたりしているのであった(わざわざハシゴを利用したからには翼がなかったのだろう)。

 写真の縄バシゴこそその由緒正しい Jacob's ladder (海事用語で縄バシゴをいう)なのである。日本の海運界ではジェイコブズ・ラダーを訛ったうえに短縮し、ジャコッブという。

 写真では下で支えてくれているからいいけれど、そうでなければ上るのはかなりの難事業である。今回は高みの見物をしていたぼくも、かつて何度か支えなしで上ったことがある。ほんとうにつらいんだから、ウソだとお思いなら試してごらんなさい。

 天に昇るためではなく、落下して天国へ行きたくないから必死で上るというのは、まことに皮肉な話である。しかし考えようによっては、ヤコブのハシゴを上り下りする人は天使の仲間なのかもしれない。

 ひょっとしたら、ジャコッブを上って以来ぼくも天使になれたのだろうか? もちろん酔っ払いの天使というのがゆるされればの話だが……

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September 17, 2013

Daily Oregraph: Yellow Flag

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 台風一過、雲一つない青空を背景に翻る黄色い旗は quarantine flag(検疫旗)。Yellow flag の名でも通用するこの旗は、国際信号旗の Q である。まだ検疫手続きが済んでいないことを示している。

 いまは世界的に無線検疫制度があるから、たいていはこの旗を掲げなくとも入港できる。しかしその制度の恩恵を受ける資格が有効期限切れになっていたりすると、国内第一港入港後検疫官が乗船して手続きをおこなうわけである。

 手続きが済んで黄色い旗を降ろすまでは、だれも乗船できないことになっている(もちろん乗組員も下船できない)。うっかり乗船したらどうなるか……少なくとも大目玉を食らうことだけはまちがいないから、ぜひ覚えておくようおすすめしたい。

 なおQ旗を二枚掲げると救急、いや船内に疫病発生の恐れがあることを示すらしいけれど、幸いにしてぼくはまだ一度も見たことがない。

 とまあ、今日はマジメなふりをしてしのいだが、明日はどうしよう?

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September 16, 2013

Daily Oregraph: 雨の日の調べもの

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 台風のもたらした雨が激しく降っている。縁起でもない話をするにはこういう日がふさわしいかもしれない。

 さて『嵐が丘』もいよいよ中盤、1784年3月20日に Catherine はこの世を去り、次の金曜日に埋葬されることになった。

 ネット上のあるサイトで曜日を計算したところ、その年の3月20日は土曜日である。とすれば問題の金曜日は3月26日、つまり彼女の遺体は一週間もの間ふたを開けた棺桶の中に安置されていたことになる。

 そこで気になったのは、現代ならいざ知らず、当時一週間も遺体を放置して問題はなかったのだろうかということである(あなたは気になりませんか?)。いったん気になると一歩も先へ進めないからネット検索した結果、たいへん参考になる記事がみつかった。

 それによれば、

 18~19世紀のスピトルフィールズ(ロンドン市内)では、教会地下室への埋葬は死後1~21日の間に行われた。 

 ただしふつうは死後12日以内、夏場は8日以内だったという。

 結局一週間という期間は当時ふつうだったとわかり疑問氷解、あらためてインターネットの威力を痛感したわけだが、正解にたどり着くまでには根気も時間もそれなりに必要だ。こんなことばかりしているから、さっぱり先へ進まないのである。

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September 14, 2013

Daily Oregraph: 裏庭画報 ハナタデ

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 ハナタデは地味でさびしげな花である。しかしその控えめなところがまた秋らしくていい。

 なお牧野先生の図鑑によればハナタデは通称、ヤブタデが正式名称である。

 背景がうるさいから絞りを開けて撮り直そうとしたら……あっ、やられた! 一瞬のすきに蚊に刺されたのである。とたんに戦意を喪失したことは申し上げるまでもない。

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 一週間たったエゾノコンギクの花。 

 さてノコンギクは食用だから、エゾノコンギクも当然食べられるだろう。

 ヨメナと同じようにシュンギクに似た香りがあり、若芽を生のまま天ぷらにするとおいしい。花とつぼみも食用にする。若芽はさっとゆがいてから、おひたしや和えもの、炒めものなどにする。花とつぼみは天ぷらにする。(学研 『日本の山菜』)

 どなたかお試しあれ。ぼくはご報告を確認してからにするつもり(笑)。

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September 12, 2013

Daily Oregraph: 9月11日十勝港絵日記

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 9月11日08時07分。乗組員が連れ立って町へ向かうところなのだが、この時間だと開いているのはコンビニだけだろう。町は丘の上だし、案外距離もあるから、歩いて行くのはちょっとしんどい。

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 ぼくには丘の上まで歩く根性などないから、例によって昼休みに漁港区を散歩する。

 秋だねえ。コスモスが咲いていた。写真右上に見えるのは、一枚目に写っている貨物船である。

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 十勝港名物の(?)壁面芸術。まずはその一。

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 その二。この倉庫は見応えがある。前回切り取ってみたのもこの壁面である。まさに偶然芸術(accidental art)の見本というべきだろう。

 スランプ脱出をめざして悪戦苦闘しているいま、絵日記が一番気楽である。『嵐が丘』はやっと原書の149頁にたどり着いた。年内には終わるだろうか?

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September 10, 2013

Daily Oregraph: ラッ・ガー

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 ロープの端に見える丸いブリキ板はラット・ガード (rat guard) である。ぼくはこれを「ネズミ返し」と覚えこんでいたけれど、リーダーズ英和辞典には、

 〔海〕 《繋留索に付ける》防鼠, ねずみよけ.

と定義されている。

 海文堂の英和海事用語辞典も同じく「
ねずみよけ」、また成山堂書店の和英・英和船舶用語辞典も「ネズミヨケ」としているから、どこから「ネズミ返し」が出てきたものか、自分でもわからない。しかし、出所はともかく、訳語としてはもっとも気が利いていると思う。

 かつて世界の海に君臨した海国イギリスの大辞書 OED にこの語が見当たらぬのはふしぎな感じがするけれど、アメリカのウェブスター 第3版には独立した項目として載っている。それによると、

 船舶の係留索に取り付ける円い金属板。ネズミが船上に侵入、または船上から退去するのを防止する。

 おや? と思ったのは最後の部分だ。ぼくはもっぱら陸上からの侵入を防ぐためのものだと思い込んでいたからである。しかしよく考えてみると、船内で疫病が発生した場合、ネズミが陸上に逃げ出してはまずいのだから、それも道理であろう。

 ついでながら、Random House第2版の原書には rat guard は載っていないのに、ランダムハウス英和大辞典第2版にはちゃんと収録されており、

 ラット・ガード:船の係船索につける円盤状の金属板:ネズミが陸から侵入するのを防ぐ。

と説明している(この英和辞典はとにかくよく出来ているからおすすめ)。

 ……と、いくつかの有名な辞書をひもといてみたわけだが、写真まで掲載している当ブログが、結局「ラット・ガード」に関する最高権威であるとは、まことに愉快なことである(笑)。

 なお発音は日本式ではダメ。「ラッ・ガー」がよろしい。ウソだとお思いなら、いつか試してごらんなさい。

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September 09, 2013

Daily Oregraph: 晴れたり曇ったり雨が降ったり

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 不調のときは絵日記にかぎる。今日はめずらしく小学生の通勤、いや通学と時間帯が一致した。

 今朝は校長先生になりかわり、ぼくから一言。オリンピックなどに浮かれている場合じゃないぞ。諸君、けっしてフクシマを忘れるな。

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 今日の船上セキュリティ・チェックポイント。にわか雨が降ったので一同待機中という場面である。

 ……とまあ、なんとかお茶を濁したものの、明日はどうする?

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September 07, 2013

Daily Oregraph: 裏庭画報 エゾノコンギク

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 エゾノコンギクが咲きはじめた。まだツボミが多いので、見ごろはこれから。

 エゾノコンギクはエゾ「野紺」ギク、つまり野紺菊の北海道版である。ところがぼくは最初のうちなぜかエゾ「残ん」ギクだと思い込んでいた。たぶん「残菊」からの連想だろうが、実際このキクの花期は10月までだから、まんざらデタラメでもないと思う。

 この花を見ると、ああ、秋だなあとしみじみ思うのだが、それにしては今の時期いつも蚊が多くて閉口する。白カブを収穫するわずかの間にも、プ~ンといやな羽音を立てて襲撃してくるのだ。

 そういえば二日前も顔を蚊に食われて色男がだいなしになってしまったし、人間スランプに陥るととことんついていないものらしい。

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September 05, 2013

Daily Oregraph: スランプの秋

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 写真と本文は関係がない(最近これが多いなあ(笑))。某月某日小樽の北運河にて撮影したもの。

 なかなかスランプから脱出できない。もう何ヶ月もつづいているような気がする。頭が冴えないだけではない。なにをやってもうまくいかないのである。

 まず本を探してもみつからない。たしかあの本に参考になる記事が載っていたはずだと、納戸の奥を引っかき回してもみつからない。つい「畜生!」だの「くそ!」という下品なことばを口走ってしまうのである。

 上下二冊本のうち一冊だけみつかることもあり、これがまたシャクにさわる。狭い家なのに、いったいどうしたことだろうか。ひょっとしたらイタズラ好きの妖精でも住み着いて、こっそり本を隠しているんじゃないかと思うほどだ。

 みつからぬのは昔お世話になった本だけではない。ついさっき机の上に置いたはずの小物が、いつの間にか姿を消していたり、手帳を探すのに手間取ったりする。もの忘れもひどく、消したはずのパソコンの電源がつきっぱなしだったりということもある。

 そんなていたらくだから、なんべん辞書を引いても単語が覚えられないくらいはあたりまえだ。おかげで愛用の辞書はボロボロになり、たいていは外れかかった表紙を修復した跡がある。韋編三絶とは立派なこととされているけれど、実はそうではない。超人南方熊楠のように、頭のいい人はいっぺん読んだ本の中身を忘れないのだから、自分のバカさかげんがつくづくいやになる。

 ひょっとしたら認知症の前ぶれかしらと不安になるけれど、あるはずの金がなかったとか、朝飯を食ったことを忘れたなどという経験はまだないから、当分は正気を保てそうだ。頼むぜ、おい。

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September 01, 2013

Daily Oregraph: 橋を渡って

 本日は純然たる絵日記。

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 8月31日17時30分。歩いて幣舞橋を渡るのはひさしぶりである。

 ぼくは小雨ぱらつく中わざわざ橋を渡って散歩するほど風流人ではないから、目的はお察しいただけることと思う。

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 漁港区が混んでいるからこちらに繫留しているだろうか。近づいて確認してみたら、サンマやサケ、そしてマダラ漁の漁船であった。

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 クシロの雨傘。念願の(笑)赤い傘を発見したので、すばやくカメラを取り出してシャッターを切ったまではいいけれど、みごとなピンぼけである。修行が足りぬ。

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 この日の目的はこれ。六月のクラス会では会えなかったT君が帰省したので、ひさびさに一杯やったのである。

 お互いもうジイさんだから、ガツガツ食うようなみっともないまねはせず(実は食えないのである)、野菜なんぞを焼きながら、きわめてお上品に飲む。ぼくはビール一杯と芋焼酎のロックをたったの五杯。ジェントルマンの見本である。

 近況報告や高校時代の思い出など、腹の底から笑ったり、ちょいとマジメな話もしたり、めったにない愉快な時間を過ごせたのはT君のおかげである。ありがとう。田舎に引っこんだジジイとしては、現役バリバリで世界を駆け回るT君の健康と一層の活躍を祈らずにはいられない。

 まことにお上品に飲んだせいか、今朝は宿酔の二歩手前。一日おとなしくしているとしようか。

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