Daily Oregraph: 十勝港デザイン散歩
仕事で十勝港(広尾町)に来たので、昼休みに漁港区を散歩した。商港区はともかく、こちらを歩くのはほんとうにひさびさである。
釧路の住人としては、漁船などめずらしくもないから撮るつもりはなかったけれど、ご挨拶として一枚。
あ、いいなあ、これ。ファンが絶妙のアクセントになっている。あらかじめデザイン効果を計算したのかどうかは別にして、まことにしゃれた感覚だと思う。
これは一見なんでもないようだけど、よく観察すると、右側の戸を修理した際に、もともとのシンメトリが失われたのだろうとわかる。
たぶん手間を惜しんだのだろうが、結果として動的な効果が得られ、けっして悪くはないと思う。なんとなくモンドリアン風?
ほぼ完全なシンメトリである。しかし左右の錆びぐあいのちがいがおもしろい。どうもシンメトリは微妙に崩れていたほうがかえって引き立つものらしい。
これは倉庫の壁面の一部だが、こうして切り取ると、立派な絵画である。
え、そうは見えないって? おだまりなさい。反論は一切認めませぬ(笑)。
漁港近くの床屋さん。思わずアッと声を上げそうになったほどすばらしいデザインである……これまた反論は受けつけませぬ。美の基準はわれにあり。
広尾町の売り物は「サンタランド」なのだが、実はワンダーランド。散歩は楽しまなくちゃね。
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Comments
私の好みとしては上から三つ目かな。
良いのがありますね・・・この街は・・・
私の散歩する三輪の街もいいのがあるんでしょうが、なかなか観察眼が・・・既成の美というものからどうしても離れられません。
Posted by: 三友亭主人 | August 18, 2013 20:43
>三友亭さん
すぐにおわかりのように、この手の写真は半分遊びで半分本気、半分冗談で半分マジメ、下手な鉄砲も数打ちゃ当たる、数百回に一回くらいはおもしろいものが撮れることもあります。
そのうち三輪の街に出張しようかな(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | August 19, 2013 22:20
こんにちは!
今回の写真もい感じに仕上がりましたね。
寂れた町の雰囲気が余すところなく捉えられています。
なるほど床屋さんのデザインは秀逸ですね。
これは窓の部分でしょうか、
それとも入口の部分でしょうか?
Posted by: 只野乙山 | August 23, 2013 09:09
>只野乙山さん
最近はブログにおじゃましてもコメントをさしあげておりませんが、低調がつづいているものですから、失礼の段ひらにご容赦ください。
さてさびれた町というより、町のさびれた場所だけ(笑)を撮っているわけです。ひさしぶりに歩いたら、あちこち新しくなっていましたよ。
床屋さんの写真は窓の部分です。入り口は右手にあります。ありそうでなかなかない窓ですよね。気に入っていただけてなによりです。
Posted by: 薄氷堂 | August 23, 2013 19:59