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July 12, 2013

Daily Oregraph: キュウリの話

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 ひさしぶりに山花温泉へ行ったら、風呂の日のおまけとしてキュウリをいただいた。別にねらって行ったわけではないけれど、えらくトクをしたような気分になってうれしい。

 さてキュウリといえば、オスカー・ワイルド(Oscar Wilde)の The Importance of  Being Earnest(たしか邦題は『マジメが大切』)という芝居には、キュウリ(cucumber)という単語が一幕の間に八回も登場する。

 キュウリの活躍する戯曲というのはめずらしいから、サワリだけご紹介しよう……といえばカッコいいけど、実をいうと、まだ第一幕しか読んでいないのである(こういうのをバカ正直という(笑))。

 おばさんがお茶にやってくるというので、わざわざキュウリのサンドイッチを用意する。ところがおばさんが来る前に、主人みずからそいつを食べてしまうのである。やがておばさんが到着して、

 おばさん: さてお茶をいただきましょうか。それと、約束のキュウリのサンドイッチもね。

 主  人:(空の皿を取り上げて驚き) なんてこった、レイン! キュウリのサンドイッチがないじゃないか。あれほどいっておいたのに。

 レ イ ン:(まじめくさって)今朝は市場にキュウリがなかったんでございます。二度行ったのですが。

 主 人: キュウリがなかっただと!


 主従が呼吸を合わせ平気でごまかすところは、なるほど as cool as a cucumber だなあと感心させられる。

 それにしても、英国人はなんでキュウリのサンドイッチなんぞを喜んで食べるのだろうか? ぼくはそんなもの食いたくないぞ。特に最近の水気の乏しいキュウリは青臭いから、生で食いたいとは思わない。

 英国人がなんといおうと、やっぱりキュウリはいわゆる浅漬けにかぎる。反論は……一切受けつけませぬ(笑)。

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Comments

>やっぱりキュウリはいわゆる浅漬けにかぎる。

大賛成です。英国人どころか、アメリカ人、中国人、インド人がどういってもキュウリは浅漬けに限ります。

というのも、小さいころ野菜嫌いであった私が初めて食べられるようになった野菜はキュウリ。しかも、その浅漬けだったのですから・・・そこから次第にほかの野菜も食べたtるようになって行きました。

キュウリの浅漬けがなければ、その後私は野菜を口にすることもなく、不健康な食生活を送り今頃は病の床にあったかも・・・

キュウリの浅漬けは私の命の恩人です。

Posted by: 三友亭主人 | July 13, 2013 at 19:48

>三友亭さん

 昔のキュウリは水気がたっぷりだから生でもうまかったのですが、最近のはどうもねえ……

> キュウリの浅漬けは私の命の恩人です。

 なるほど、それでキュウリを急患場(cucumber)というわけですね。

Posted by: 薄氷堂 | July 13, 2013 at 20:07

こんにちは!
出ましたね、かの有名なキューカンバー・サンドイッチ。
英国人もそんなに喜んで食っているわけではないと思いますが、
彼らが食に対してあまり凝らないというか、
執着がないというか、そういう気質が出ているようです。
昼ご飯と晩御飯が同じメニューだとか、
今日はカレーだ、というとテーブル一面真っ黄色。
ラテン系の人たちとはえらい違いですよね。
オスカー・ワイルドとキューカンバー・サンドイッチという組み合わせもいいですね!

Posted by: 只野乙山 | July 16, 2013 at 16:19

>只野乙山さん

 キュウリのサンドイッチはどうもねえ……(笑)。

 ワイルドのこの芝居では、同時に bread and butter も登場しますが、どっちにしてもたいしたご馳走じゃありませんね。「執着がない」というのは本当かも知れません。

Posted by: 薄氷堂 | July 16, 2013 at 19:49

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