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June 29, 2013

Daily Oregraph: 一日一枚、一日数杯

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 本日の船上セキュリティ・チェックポイント。またしても空しいコレクションが一枚増えてしまった。

 いや、空しいなどといってはいけない。訪船者名簿に記帳している人物は、釧路スポーツ界の有名人物なのだから(笑)。

 ちょっと仕事がつづいたせいもあるけれど、スランプである。『嵐が丘』テキスト注釈作業は最終段階で足踏みしている。手を抜かないということがこんなに苦しいとは。

 それなのにアルコールのほうは苦労せずに毎日スイスイと摂取できるのだから、人間とは実にいいかげんなものである。いや、いいかげんなのはおれだけか。とにかくこんな男のマネをしてはいけません。

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June 28, 2013

Daily Oregraph: チェックポイント写真集?

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 本日の船上セキュリティ・チェックポイント(ネタがないときはこれにかぎる)。たいへん質素なので、おにいさんが立っていなければそれとはわからない。

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 一枚では愛想がないので、6月24日に別の船で撮った写真も掲載しておこう。こちらが標準タイプのチェックポイントである。

 船上セキュリティ・チェックポイントはぼくのテーマのひとつだから、ずいぶんたくさん撮っている。

 政治の世界がそうであるように、数は正義である。実際カブやナスビのできそこないみたいな連中が日本国の運命を左右しているではないか。だからたとえ下手な写真だって、数で圧倒することは可能だろう。

 いつか写真集をと思っているのだが、どこからも引き合いがないのは悲しい(笑)。

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June 27, 2013

Daily Oregraph: 裏庭画報 スミレ?

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 雑草の間に咲いていた(たぶん)スミレ。ざっと調べてみたけれど名前は不明。なんとなく作りものめいて見えるし、園芸種がまぎれこんだのだろうか。

 ぼくは園芸種にはほとんど興味も知識もないけれど、勝手に咲くぶんには野の花の一種と考えていいのかもしれない。

 そういえば、いかなる心境の変化か、今年は春採湖畔にも温根内にも足を運んでいない。去年19世紀の小説に取り組んだせいか、興味がちょっと人間寄りに戻ったのかな。

 人間は厄介でドロドロした存在だから、かかわりたくもあり、かかわりたくもなし、どないしましょ(笑)。

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June 25, 2013

Daily Oregraph: 十勝港にて

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 今日は早朝から車で十勝港へ。背景に見える丘陵を南へたどれば、あなたはおなじみ襟裳岬に到着するであろう。

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 ほとんど船にいたので、ろくな写真は撮っていない。ない袖は振れないから、まあ、第4埠頭のシロツメクサ群落でもごらんあれ。

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 あ、そうそう、これがあった。本日の目玉商品は、フィリピーノ・ランチである。

 本船のコックさんは腕がよく、シチューはなかなかうまかったが、びっくりしたのはパイナップルが入っていたこと。えらく甘い野菜だなあと思ってよくよく見たらパイナップルだった。その左上は、なぜ短く切ってあるのかわからぬ、謎のヤキソバ(笑)。デザートのブドウが結構であった。

 ひさしぶりのインディカ米がうれしかった。「外米」などと蔑視されて、日本人にはあまり好まれないのだが、ぼくは南方系なのか、こいつが大好物なのである。たしかに味は日本米に負けるけれど、一粒一粒自分を主張する食感が好きなのである。

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June 23, 2013

Daily Oregraph: 裏庭画報 厭戦気分

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 毎年咲くツツジだが、名前はわからない。去年かなり枝を払ったのがかえってよかったのか、今年は枝がしなるほどたくさんの花を咲かせた。

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 シコタンキンポウゲ。ちょっと盛りを過ぎたらしく、もっと早く撮ればよかった。

 それにしても雑草の勢いがすごい。このしょうもない写真を一枚撮るために、回りに生えている背の高い草をむしらなくてはならなかったのである。

 今年はこまめに除草していないせいもあるのだろう。しかし雑草を相手に戦うのが、なんとなくばかばかしくなってきたこともたしかだ。


 え、なぜかって? そりゃあ、とうてい勝ち目がないからだよ(笑)。

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June 21, 2013

Daily Oregraph: ちょっとだけ小樽 (2)

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 これはチャリタクという乗り物らしい。ほかにも人力車をずいぶんたくさんみかけた。

 北海道にしてはめずらしく、歴史を売り物にできる町だからこそ、こういう商売も成立するのだろう。

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 実際この町には独特の落ち着いた雰囲気があるし、あちこちに古い建物も残っている。

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 釧路にもかつてこういう建物はいくつか残っていたのだが、現在ではほぼ絶滅したといってよい。

 もちろんこの町でも近い将来消え去る運命にあるのだろうから、写真を撮っておくならいまのうちだと思う。


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 こちらはレトロなのかモダンなのか、ちょっとわからない(笑)。

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 小樽中央市場。どことなく歴史を感じさせる、こじんまりとしたマーケットである。

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 よほど入ってみようかと迷った喫茶店。汗もかいていたことだし、ここで一服しておけばよかった。

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 だんだんおもしろくなりかけたところで蒸し暑さに負け、札幌行きの列車に乗ってしまったのは、われながら情けない。結局不十分なロケハンに終わってしまった。

 この町はもう少し時間をかけて見物する値打がありそうだ。秋にでも路地の隅々まで歩いてみようかな。

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June 19, 2013

Daily Oregraph: ちょっとだけ小樽 (1)

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 6月17日。観光客にまじって小樽駅前を出発。この町には仕事で二度訪れたことがあり、これで三度目だけれど、のんびり町をぶらつくのははじめてである。

 気温はさほど高くなかったけれど、釧路の人間にとってはかなり蒸し暑く感じられた。時間はたっぷり取れたのだが、結局暑さに閉口して、歩いたのはほんの一時間半弱。残念なことをした。

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 少し離れて駅舎を見直すと、小樽駅はけっして悪くない。奇をてらわず、ちょっと地味なところはこの町に似合っているように思う。

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 都通り商店街。榎本武揚がぶら下がっていたので一枚パチリ。

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 ご存じ小樽運河。まあ、一種の証拠写真である。

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 駅前通りをまっすぐ進めば、すぐに港に着く。商売柄か、磁石に吸い寄せられるように港へ向かうのである。

 愛好家のみなさんが写生中だった。ずいぶん渋い場所を選ぶものだと感心した。あいにくの曇り空だったけれど、かえってこの景色にはふさわしいかもしれない。

 ちょっと釧路港の北埠頭あたりに似た場所である。釧路では港をスケッチしている人をみかけた覚えがないから、ここでは市民と港の間により親密な関係が成立しているのかなと思った。

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 この一種軍事施設めいた古い倉庫には圧倒された。昭和も昭和、ぼくの見立てちがいでなければ、少なくとも半世紀以上は経過しているのではないか。小樽港の歴史を物語る貴重な建築物である。

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 やはり港の空気はいいなあと思いつつも、汗はだらだら流れてくるし、最初の予定を切り上げて駅へ戻ることにした。

 たいした写真は撮っていないけれど、このつづきは明日にでも。

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June 18, 2013

Daily Oregraph: 小樽・札幌 駅舎編

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 そういえば、しばらく駅舎の写真を撮っていなかった。そこで、まずはJR小樽駅。

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 さすがに観光都市だけあって、平日だというのに、多くの観光客が訪れていた。ほんの一時間半ほどだったが、港と町をぶらついてきたので、明日にでも写真をお見せしたい。

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 小樽駅はいいとして、問題は札幌駅である。先代の駅は、それこそ「駅」であって、だれが見たって「駅」だった。

 しかし現在の駅は巨大化、いやすっかり肥大化してしまい、どこからどこまでを駅舎と呼んでいいのやら、さっぱり見当もつかない。なにも東京のマネをしなくたってよさそうなものなのに。

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 「JR 札幌駅」と明記してあるから、ここが札幌駅なのだろう。う~む、ぼくの好みは、やっぱり上厚内駅だな(笑)。
 

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June 17, 2013

Daily Oregraph: 週末絵日記

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 6月15日。ひさしぶりに特急スーパーおおぞらに乗る。数十年ぶりに高校のクラス会に出席するため、札幌経由で登別温泉へ行ったのである。

 ずいぶん印象の変わった人もいれば、あまり昔と変わらぬ人もいる。歳月のみかけに及ぼす影響には個人差があるけれど、みなさん声や話しぶりにはたいして変化はなかった。先生もお元気でなによりであった。

 ところで、クラスの男性のうち釧路に残っているのは、ぼくを含めてたったの二人。釧路にかぎらず、せっかく地方で育てた人材をせっせと中央に供給し、結局は格差を拡大再生産するというのはなんとも情けない話である。

 たくさん写真を撮ったけれど、もちろんここに公開すべきものではない。しかし一枚も掲載しないというのは愛想がないから、プライバシー問題がなさそうなのを……

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 念のためサイズを少し小さめにしておいた。16日朝、散歩のついでに立ち寄った天然足湯。ここは温泉と川の水とが入りまじってちょうど適温という、なかなか気持のいい場所であった。

 なんとなくおわかりいただけると思うが、いまどきの爺さん婆さん(失礼)は若くて元気である。

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 登別から札幌に戻ったら、ちょうど(たしか北海道神宮の)お祭りの行列が練り歩いていた。絵日記の材料としては上等だが、写真の出来はよろしくない(笑)。

 札幌に一泊し、本日(17日)は午前中ちょっとだけ小樽の町を歩いてきたので、明日にでも写真を何枚かお目にかけたいと思う。

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June 14, 2013

Daily Oregraph: 裏庭画報 コンロンソウ

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 コンロンソウは毎年咲くけれど、今年はずいぶん数が増えた。よほど住み心地がいいのだろうか?

 二三日目を離していると、いつのまにか雑草がはびこっている。よく考えてみれば、コンロンソウだって雑草といえないこともなく、畑の端っこでおとなしく白い花を咲かせていなければ、ええい、憎っくきやつとばかりに引っこ抜かれたってしかたがないわけだ。実際コンロンソウをコンロンソウと認識しない人なら、さっさと草むしりの対象にしているにちがいない。

 しかし植物に貴賎はないとすれば、みかけの地味な植物を雑草呼ばわりするのは失礼きわまりない話であって、人間とはまことに勝手なものである。雑草の境界をさまようコンロンソウを見て、つくづくそう思った。

 いや、ほかならぬ人間だって、いわゆるダサいおじさん、色気に乏しいおばさんなどは、よほどの資産家でもないかぎり、雑草なみの不当な扱いを受けている。よろしい、雑草と呼びたければ呼ぶがいい。たくましく生きてやろうではないか。

 結局ぼくはコンロンソウ以下の存在であるというのが悲しい結論なのであった。でも引っこ抜かないでね(笑)。 
 

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June 09, 2013

Daily Oregraph: 裏庭画報 Black and White

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 青空が広がり、やっと夏らしい天気になった。本日の最高気温は24.4度(@10:07)である。

 野菜に水をやりに裏庭へ行くと、クロユリの花が開いていた。新しくつぼみをもったのも顔を出し、ここ数年のうちにずいぶん数が増えたように思う。

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 黒の次は白。去年はパッとしなかったユキヤナギが、細かい花をたくさんつけている。花は同じバラ科のサクラ、特にエゾノウワミズザクラによく似ている。

 白い花といえば、コンロンソウも咲きはじめたが、こちらの見ごろは数日後だろう。今年は春採湖畔から遠ざかっているので、引きこもりジジイ(?)としては、裏庭で植物観察できるのはありがたいことだ。
 

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June 08, 2013

Daily Oregraph: Allah Ismarladik

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 本日の船上セキュリティ・チェックポイント。手にしているのはケータイだろうか?

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 正真正銘のトルコ・コーヒー。これがひさしぶりでうまかった。

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 椅子に座ったおじさんの笑顔がすてきだったので、一枚撮らせてもらった。

 今日はにわか勉強したトルコ語の「さようなら(アッラー・イスマルラディク)」がうまく通じたから、まずは上出来かな。

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June 06, 2013

Daily Oregraph: 裏庭画報 サクラ散るころ

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 野菜の発芽を確かめようと裏庭へ行ってみたら、サクラの花びらが一面に散っていた。ということは、そろそろ夏のはじまりらしいけれど、それにしては気温が低い。

 よく見ると、小松菜が小さな芽を出していた。しかしこのぶんだと食用になるころには秋が来るんじゃないだろうか(笑)。

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 わずかに残ったエゾヤマザクラの花。これも風前のともしびである。

 まあ、季節に一区切りついたことだけはたしかなようだし、そろそろ温根内にでも行ってみようかな。

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June 04, 2013

Daily Oregraph: バラストを測る

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 なにごともバランス感覚が大切である。先日は燃料タンクの油量計測をご紹介したので、今日は海水バラストタンクの計測シーン。

 これはドラフト・サーベイには欠かせない作業だが、船体の安定を保つためにも、バラストの量は常に把握しておく必要があるから、日常的におこなわれる仕事でもある。

 足元にある白い容器には、水に触れると赤く発色するペーストが入っている。これを巻尺に塗って、色の変わった境目を読むのである。その数値をもとにタンク・テーブルから水の容積を求め、それに海水比重を乗ずるとトン数が出る。

 単純な作業だけれど、タンクの数が多いから、案外時間がかかる。いまの季節は楽だが、真冬には体がこごえそうになるのである。

 ……てなわけで、むりやり今日のネタを確保したのだが、明日からはどないしましょ?

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June 03, 2013

Daily Oregraph: 裏庭画報 クロユリのつぼみ

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 いつのまにかクロユリのつぼみが成長していた。去年より数が増えているようだ。

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 今年の畑はこんなぐあい。ちらほら落ちているのはサクラの花びらである。去年ほど熱心に草取りをしていないぶん雑草がはびこりはじめた。

 手前から、白カブ、小松菜、小松菜。これらは5月31日に種をまいたもの。一番奥は本日まいたサヤエンドウ。

 あと二つや三つは畝(方墳?)を作るだけの余裕はあるのだが、面倒くさいから、どうしようか迷っている。

 さて『嵐が丘』の注は今日で一通り終わったけれど、明日からは最後の仕上げをするために、もう一度全体を通読する作業に取りかかる。こんなに手間のかかる仕事をもう二度とするつもりはないから、せめて念入りに仕上げようというわけだ。

 この小説で読者泣かせなのが、爺さんのしゃべる方言である。イギリス人でさえ注釈なしには理解困難というしろものだから、ほんとうに泣きたくなってくる。たとえば baht が about ではなく without を意味するとは、ちょっと思い浮かばないだろうと思う(結局は without や outside を語源とする about に由来するのだろうとは推測できるが)。

 そんなところまで穿鑿していたらいくら時間があっても先へ進まないし、小説を読んでいるんだか、因数分解の練習(笑)をしているんだかわからなくなるけれど、案外それがおもしろいのである。

 度数が高ければ高いほど酔っ払うところはアルコールと同じだし、障害があればあるほど燃えるところは恋愛と同じ?

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