Daily Oregraph: ちょっとだけ小樽 (2)
これはチャリタクという乗り物らしい。ほかにも人力車をずいぶんたくさんみかけた。
北海道にしてはめずらしく、歴史を売り物にできる町だからこそ、こういう商売も成立するのだろう。
実際この町には独特の落ち着いた雰囲気があるし、あちこちに古い建物も残っている。
釧路にもかつてこういう建物はいくつか残っていたのだが、現在ではほぼ絶滅したといってよい。
もちろんこの町でも近い将来消え去る運命にあるのだろうから、写真を撮っておくならいまのうちだと思う。
こちらはレトロなのかモダンなのか、ちょっとわからない(笑)。
小樽中央市場。どことなく歴史を感じさせる、こじんまりとしたマーケットである。
よほど入ってみようかと迷った喫茶店。汗もかいていたことだし、ここで一服しておけばよかった。
だんだんおもしろくなりかけたところで蒸し暑さに負け、札幌行きの列車に乗ってしまったのは、われながら情けない。結局不十分なロケハンに終わってしまった。
この町はもう少し時間をかけて見物する値打がありそうだ。秋にでも路地の隅々まで歩いてみようかな。
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Comments
こんにちは!
ちょっとだけ小樽、いいですねえ。
写真の中の、梯子がかかった建物はとくにすごい。
違うかもしれませんが1940年代の感じではないですか。
喫茶店〈美蝦〉も相当な年代物です。
人々の服装を見るに、本格的な夏仕様ではなさそうですね。
それでも薄氷堂さんには暑かったのでしょうね。
Posted by: 只野乙山 | June 22, 2013 07:45
いいですねえ。
年末あたりにやっている、日本の古い映画を見ているみたいだ・・・
ちょっと前までは、あちらこちらに普通に見かけた景色なのでしょうが・・・諸行無常というのは大袈裟に過ぎるとしても、世の移り変わりの激しさを感じます・・・
Posted by: 三友亭主人 | June 22, 2013 08:09
>只野乙山さん
小樽は魅力のある町ですね。写真の喫茶店、入ってみればよかったと後悔しています。
もっと歩きたかったのですが、釧路の人間は暑さに弱いものですから……
Posted by: 薄氷堂 | June 22, 2013 19:39
>三友亭さん
> 日本の古い映画を見ているみたいだ・・・
そういう風景の中を歩くぼくは、まるで往年の映画スターみたい……だれです? 笑っているのは。
> 世の移り変わりの激しさを感じます・・・
おのれの容貌もまた……(笑)
Posted by: 薄氷堂 | June 22, 2013 19:43