Daily Oregraph: 裏庭画報 コンロンソウ
コンロンソウは毎年咲くけれど、今年はずいぶん数が増えた。よほど住み心地がいいのだろうか?
二三日目を離していると、いつのまにか雑草がはびこっている。よく考えてみれば、コンロンソウだって雑草といえないこともなく、畑の端っこでおとなしく白い花を咲かせていなければ、ええい、憎っくきやつとばかりに引っこ抜かれたってしかたがないわけだ。実際コンロンソウをコンロンソウと認識しない人なら、さっさと草むしりの対象にしているにちがいない。
しかし植物に貴賎はないとすれば、みかけの地味な植物を雑草呼ばわりするのは失礼きわまりない話であって、人間とはまことに勝手なものである。雑草の境界をさまようコンロンソウを見て、つくづくそう思った。
いや、ほかならぬ人間だって、いわゆるダサいおじさん、色気に乏しいおばさんなどは、よほどの資産家でもないかぎり、雑草なみの不当な扱いを受けている。よろしい、雑草と呼びたければ呼ぶがいい。たくましく生きてやろうではないか。
結局ぼくはコンロンソウ以下の存在であるというのが悲しい結論なのであった。でも引っこ抜かないでね(笑)。
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Comments
「コンロンソウ」って聞くと、漢字では「崑崙草」とでも書くのでしょうか・・・「崑崙」は西王母のすまう聖なる山・・・それがこうやって増えて来るなんて、まさか薄氷堂さんのお宅が伝説の聖山・・・?・・・なんてね。
Posted by: 三友亭主人 | June 15, 2013 07:40
>三友亭さん
ご推察のとおり、崑崙山脈のコンロンです。
> 薄氷堂さんのお宅が伝説の聖山
これまた図星です(笑)。信仰すると必ずご利益がありますよ。
Posted by: 薄氷堂 | June 17, 2013 22:25