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May 31, 2013

Daily Oregraph: 裏庭画報 チシマザクラ

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 エゾヤマザクラはそろそろ散りはじめたが、チシマザクラが見ごろを迎えた。このサクラは薄化粧の白い肌が売り物である。もちろん鮮やかなピンクも悪くはないけれど、この花はなによりも上品なところがいい。

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 オオバナノエンレイソウとニリンソウもまた、いまが見ごろである。

 このぶんだと野菜もそろそろまきごろだろうと思い、今日は小松菜と白カブの種をまいた。問題は来週の天気である。曇りがちで気温15度未満というのは、発芽に適していないからだ。今年は肥料に一工夫してみたが、さてどうなるだろうか。

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May 30, 2013

Daily Oregraph: 芸のない話

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 いよいよネタ切れ。かくなる上は、もうこれしかない。昨日の昼食である。

 ひさびさに食べた竹老園のもりソバ。芸もなにもあったものではなく、ただシャッターを切っただけというおそまつ。あ、これ大盛りね(笑)。

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 同じく昨日の夕方。11度という気温は、寒いとまではいえないけれど、暖かいという人は一人もいないだろうと思う。

 めずらしくトリオで飲んだのだが、ごちそうの写真を撮る気にはなれなかった。つまりこのところ仕事がらみの写真を撮ることが多いので、一文にもならぬ写真にはさっぱり意欲が湧かないのである。

 日本列島で撮影される写真の大半が、芸術写真でもなければ、記念写真でもなく、いわゆる現場写真であることは、経験上まずまちがいない。毎日毎日恐るべき回数のシャッターが切られているはずだ。意外に思われる方も多いだろうが、本当の話である。

 なにしろ徹底したリアリズムの世界だから芸術とは縁遠く、連日現場で撮り続けていると、いつしか芸のない写真しか撮れなくなってしまうのはあたりまえかもしれない……と、ちゃっかり弁解しておこう。

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May 28, 2013

Daily Oregraph: 船上にて

 まるでネタというものがなく、低調のきわみだから、苦しまぎれに船上で撮った写真でも……

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 これはNo.4 カーゴ・ホールドへの入口。デッキ面まで水で一杯になっている。ホールド内に海水バラストを注水したのである。

 本船はホールドが7つあるから真ん中の4番だが、ホールドが5つだと3番に注水する。船体を安定させて太平洋を乗り切るための工夫。たまにはタメになることも書くという証拠である(笑)。

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 ニコニコ・マークがチャーム・ポイントだけれど、実際手を添えてそっと閉めないと、本船の通路のドアは恐ろしい大音響を発するのだ。それが自然に身につくまでは一人前とはいえないのであろう。

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 本日もっとも感銘を受けたのがこちら。ああ、人生もかくありたいものだ!

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May 26, 2013

Daily Oregraph: 裏庭画報 エゾヤマザクラ

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 裏庭のエゾヤマザクラがちらほら咲いていた。昨日あたりから咲きはじめていたのかもしれない。もしそうだとすれば、開花は去年より3~4日遅いことになる。

 サクラが咲いたからには、そろそろ野菜の種まきをせねばなるまい。めんどうくさいなあ。

 めんどうくさいといえば、最近出歩くのがおっくうになってしまった。仕事のある日以外はほとんど部屋にこもっているからだろう。これじゃ体にいいわけないね。

     Move, or I'll kick you!

 ちょうどいま、ヒースクリフがそうどなったところである(笑)。

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May 24, 2013

Daily Oregraph: 裏庭画報 まあだだよ

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 釧路気象台は昨日開花宣言したけれど、「まあだだよ」といったのは裏庭のサクラ。咲くのは二三日後になるだろうか。

 しかしオオバナノエンレイソウの花は開いた。仲良くニリンソウといっしょに咲いている。どちらもまだツボミが残っているから、見ごろはこれからである。

 こんな光景がみられるのは、たぶん町内ではわが裏庭だけだろうから、よかったらお酒を持って見物にいらっしゃい(一杯だけごちそうしてね)。

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May 23, 2013

Daily Oregraph: 油量を測る

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 今日の船上セキュリティ・チェックポイント。担当者はいかにも実直そうな青年であった。世の中にこういう写真をコレクションしている物好きがいるとは信じられず、苦笑いしているところ。

 君ね、世界一のチェックポイント写真家(たぶんほかにはいないはず)に撮られたんだから、光栄に思わなくちゃいけませんぞ。


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 タンク内の燃料の残量を計測しているところ。

 深いタンク内の油や、粘度の高い油の量を測るには、ふつうアレッジ(ullage 空槽部容積)から求める。簡単な方法ながら、うまく考えられていると思う。海事思想普及のために、機関部のこの仕事について、ちょっとご説明しておこう。


 あらかじめわかっているタンクの深さを H とし、油の深さをDとしよう。先におもりのついた巻尺の長さを、あらかじめ見当をつけて決めておき(長さ L)、それが油面に到達すると、おもりは油面下にほんの少しだけ沈むことになる(深さ d)。

 H=D+L-d より、唯一不明な油の深さ D は、H-L+d で求められるというわけ。それがわかれば、タンク・テーブルという表によって油の容積を求めることができる。

 算数の基礎を勉強しておけというのはこのことである。わかりましたね、太郎君。

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 今日のおまけは二引のファンネルのチップ船……なのだが、この位置からだとマークが隠れてよく見えない。しかし兼好法師も「月はくまなきをのみ見るものかは」と書いているように、これもまたよし(笑)。 

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May 21, 2013

Daily Oregraph: 裏庭画報 サクラはまだかいな

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 ぽかぽかと暖かい一日だった。港には霧がかかり、いかにも釧路らしい景色である。

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 そういえばサクラはどうなっただろうか? 釧路市内でも特に開花の遅いわが裏庭のエゾヤマザクラはこんなぐあい。

 ちょっと迷ったけれど、野菜のタネはサクラが咲いてから播こうと思っている。

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 オオバナノエンレイソウもまだ。気をもたせるね、まったく。

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May 20, 2013

Daily Oregraph: 酒は涙か……

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 昨日は暖かかったので、鍬をふるって野菜の種まきの下準備をしたのだが、今日は雨。しかも気温が低い。サクラの開花もまだ。このぶんだと、もう数日様子をみたほうがよさそうだ。

 『嵐が丘』はやっと三分の二までたどり着いた。こうして一字一句をたどりながら復習していると、いかに読みの浅いところが多かったか、いかに自分の頭が悪いか、いやというほど思い知らされる。

 しかしえらい哲学者の説によれば、無知の知というのはたいそう立派なことだそうだから(笑)、むりやり自分はえらいと思うことにしよう。そうでも思わなければ、とてもやっていけまへん。

 それに、いつもいうように、音痴がカラオケを歌っちゃいかんという規則もなければ、下手くそが写真を撮っちゃいかんという決まりもなければ、鈍才が本を読んじゃいかんという法律もない。

 ただし、命にかかわるから、下戸が酒を飲んじゃいけない。みっともないうえに大迷惑だから、ストーカーになっちゃいけない。国益を損なうから、政治家がバカをいっちゃいけない。

 下手の横好きは大目に見ようというだけの話である。酒好きの一杯もまた……

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May 18, 2013

Daily Oregraph: 裏庭画報 カタクリ開花

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 散々気をもませたカタクリが、やっと開花した。たしかに絵になる花だ。

 毎年決まって二輪。遅れて咲くもう一輪のつぼみが背景に見える。回りを取り囲んでいるのはニリンソウの葉である。

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 今日はあいにくの曇り空だが、気温が少し高くなったせいもあってか、ニリンソウも開花。ただし見ごろは数日後になりそうである。

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 オオバナノエンレイソウのつぼみも少しふくらんできた。こちらはいつ開くのだろうか。

 寒いのなんのと文句をいっているうちに、いよいよ本格的な花の季節が到来したようだ。

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May 17, 2013

Daily Oregraph: 合理的ラーメン

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 昨日と今日は仕事。ひさびさの上天気だったけれど、余裕がなかったので、昼食のラーメンの写真でごまかすことにした。

 食堂のラーメンにしてはかなり荒っぽい仕上がりだが、それも無理はない。港湾で働く人々のための施設だから、早い、安いが看板なのである。

 とにかく待たせない。シナチクやネギなんぞは豪快に放りこみ、あっという間にできあがるから、ときには麺の一部がくっついてかたまりになっていることもある。そして安い。醤油ラーメンの大盛りが(たしか)420円。

 お味のほうはまずまず。けっしてまずくはないのだから、いったいだれが文句をつけるだろうか。ぼくはラーメンとは本来こういうものだと思っている。ダシがどうのこうのと能書きを並べて、ラーメン一杯に千円も取ろうなどというのは、そもそも邪道ではないか。

 器がまたいい。安物のプラスチック製だけれど、うっかり床に落としても割れないのは一大長所である。合理主義もここまで徹底すれば気持がいい。

 合理的といえば、胡椒を各テーブルに置かないのも理にかなっている。ラーメンを受け取ったら、その場で大きい缶入りの胡椒をふりかけるのだが、胡椒の缶をひとつですませればメンテナンスが楽である。おまけにテーブルの拭き掃除が簡単という利点もある。

 能率を重んじる港湾にふさわしく、すべてにおいて reasonable なラーメンをひさびさに味わったのであった。

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May 15, 2013

Daily Oregraph: 寒さの五月

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 寒い日がつづく。裏庭へ行ってみたけれど、劇的な変化は見られなかった。

 しかたがないから、しょうもない写真の見本だが、本日の釧路駅前。中央に見えるのはどうやら花壇らしいけれど、まだ土がむき出しになったままだ。なんとなく初冬を思わせる寒々しい景色である。

 『嵐が丘』はやっと半分を越したところ。これほど重箱の隅をほじくるようなしつこい読み方をしたのは生まれてはじめてだが、目は疲れるものの、途中からだんだんおもしろさがわかってきた。ちょっとマゾヒズム的な快感がないでもない(笑)。

 つくづく思うに、こういう作業は若いうちに経験しておくべきものだが、いまさら愚痴をいってもはじまらない。おもしろいという境地に達しただけでもあっぱれ(?)……そう自分をなぐさめて、一杯やることにしよう。

 しかし目を酷使するから、ほかの本を読もうという気になれないのが悩みのたねである。楽しみに読むはずだった『ブラウン神父』も当分おあずけ。ああ、なにをやっているんだか。

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May 13, 2013

Daily Oregraph: 裏庭画報 新顔登場

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 まずはカタクリ嬢だが、まだ態度が煮え切らない。やもめの父親に遠慮してお嫁に行きかねている原節子といったところ……まるで松竹大船調である。

 -父さんなら心配はいらないんだよ。おまえが幸せになってくれさえすれば、それでいいんだから。

 やはりこういうセリフは笠智衆でなくては格好がつかないけど、もう思い切って花を咲かせなさい。

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 ニリンソウもまだこんなぐあい。どうもわが裏庭の花々は、主人に似てか(ウソ、ウソ)、みなさんずいぶんシャイである。

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 さて新顔登場である。オオバナノエンレイソウのつぼみ。二日前にはまったくみあたらなかったのに、いっせいにつぼみを持ったのである。

 どうやらここ数日は裏庭から目を離せないようだ。野菜の種まきのほうは来週あたりにしようかと考えている。

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May 11, 2013

Daily Oregraph: 裏庭画報 カタクリは?

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 六日ぶりに裏庭へ行ってみると、低温つづきのせいか、カタクリはまだ開花していなかった。どうしようかしら? と迷っている風情である。

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 ニリンソウもまた人知れぬ悩みがあるらしく、うなだれたまま。

 しかしどちらも間もなく花開くであろう。自然界の掟ゆえ、咲かないわけにはいかないからだ。

 おれだってもう一花……というのはちと無理があるだろうか。

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May 10, 2013

Daily Oregraph: 引力の法則

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 荷役の終了間際というのは独特の雰囲気があるものだ。みんなついホールドの中をのぞいて見たくなるのである。引力か磁力が働いているらしい。

 みつめたからといって早く終わるわけでもないのだが……ぼくもやっぱり中をのぞいてしまった。ウソだとお思いなら、あなたも試してごらんなさい。きっと見たくなるから(笑)。

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May 09, 2013

Daily Oregraph: この世はもうじき……

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 水面からちょっと顔を出しているのはプロペラの先端。揚荷がかなり進んだ証拠である。
 

 さてあまり時事ネタは得意とするところではないが、たまげたニュースを目にしたので……

 どこぞの首相、参院予算委員会でこんな発言をなさったらしい。

 「頑張って自分の足で立っていこう」と思ってほしい。若い皆さんは、思っている以上の可能性が満ちあふれている。どうか自分の力でその可能性をつかみ取ってほしい。

 ふ~ん、「自分の力」でねえ。笑う気力も湧いてこないね。

 誰でも知っている漢字を書けぬお方が一国の首相になれるんだから、たしかに「思っている以上の可能性」を示したにはちがいない。

 そんな優秀なお方が立派な経済政策(?)を打ち出したというのはもっと信じられない話で、どこかの口の悪い爺さんがこんな歌を詠んでいたそうな。

  がんばらず自分の足で立たずとも
      
取巻きゐれば手取り足取り

 若者の可能性とやらの芽をせっせと摘み取っておきながら、平気でこんな能天気なことがいえるとは、「マリリン・モンロー・ノー・リターン」じゃないけれど、この世はもうじきおしまいだ。

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May 08, 2013

Daily Oregraph: お~い、撮るよ!

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 今日もお仕事。

 昨日の写真があまりにも無愛想だったから、今日は笑顔をねらって、「お~い、撮るよ!」と声をかけたら、こちらの期待に応えてにっこり笑ってくれた。すなおでよろしい。日中友好ね。

 お互い戦争屋のプロパガンダにまんまと乗せられて、無意味な敵対感情を抱いてはいけないと思うよ。だれが損をし、だれがトクをするのか、よ~く考えたほうがいい。

 今夜は『嵐が丘』はお休み。うっかり家に仕事を持ち込んだので、もうやる気なし。これから一杯やっておしまい。労働者にとって、アルコールは必要経費だよなあ(笑)。

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May 07, 2013

Daily Oregraph: 常夏のエンジン・ルーム

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 なんて写真を載せるんだ! と自分でも思うけれど(笑)、ほかにないのだからしかたがない。マジメに仕事をした証拠である。

 ひさびさに入った船の機関室は常夏の国。ここは真夏には立入りたくない場所の筆頭に挙げられるのだが、このところ外は五月とは思われぬほど寒いから、ホッとしたのであった。

 今日の釧路の最高気温は4.5度(@12:19)。これではまだ野菜の種まきは無理というものだ。この連休中、帯広では雪がどっさり降ったし、地球温暖化ブーム(?)が下火になるのも無理はないね。

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May 05, 2013

Daily Oregraph: 裏庭画報 二日後

 なかなか勉強がはかどらないので、今日は少し気合いを入れてやるつもり。遠くへ行く時間はないから、例によって、裏庭ですませることにしたら……たった二日しかたっていないのに、大きな変化があらわれていた。

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 まずはカタクリ。つぼみが真下を向いているのは、いよいよ開花が近いというシグナルである。

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 ニリンソウはつぼみがいくつか顔を出した。毎年のこととはいえ、えらいもんだなあ。

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 キバナノアマナもいっせいに咲き出した。天気があまりパッとしないので開きぐあいはいまひとつだが、二日前に見たときには花の影もかたちもなかったのだからビックリ。

 -う~む、自然は偉大だなあ。うれしいから、昼間の一杯といこうか。

 -おやおや、お勉強はどうするつもり?

 -ばかやろう、自然と勉強のどっちが大事なんだ!

 さて、この難問、あなたならどうお答えに
なるだろうか(笑)。

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May 03, 2013

Daily Oregraph: 裏庭画報 カタクリのつぼみ

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 なんとなく鳥のくちばしを思わせるが、これはカタクリのつぼみ。今年も律儀に顔を出してくれたのである。近いうちに開花するんじゃないかと思う。

 まだまだ百花繚乱とはいかないけれど、いよいよ楽しみな季節になってきた。

 もう少し気温が上がったら、野菜のタネを播こうかな。釧路はまだうすら寒いのである。

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May 01, 2013

Daily Oregraph: 食欲の春

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 今日は一枚も撮っていないので、昨日通りすがりに副港で撮った一枚。

 獲物をねらって群がるカモメとカラスは、いつもより数が多いように見えた。たぶん繁殖期なのだろう。人間もそうだが、種の保存のためには食わねばならぬ。

 昨日だったか、たまたまTVを見ていたら、なんとバラエティ番組中のアナウンスに「アベノミクスの効果で景気が上向き……」だってさ。そうか、TV局もグルなんだな(笑)。まったく呆れはてた連中である。恥やプライドというものがないのだろうか。

 種の保存のためにも、株バブルとは無縁の若年低賃金労働者をなんとかしてやらなくちゃいけないだろうに。失業率が減ったと大宣伝しているけれど、身分の保障された正規労働者はどうな
のか?

 さてヒマなようで案外ヒマではないぼくの作業はさっぱり進んでいない。さきほど『嵐が丘』を読んでいたら、ギョッとするようなセリフが……

 朝の十時までに仕事の半分を片づけないような人は、残りの半分をそのまま残してしまいかねませんわ。(第7章)

 これ、ほんとうだよ。人間の集中力なんてそう長時間持続するものじゃない。朝の貴重な時間をダラダラ過ごすようでは、とうてい出世の見込みはない。その証拠が……ここにいる(笑)。

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