Daily Oregraph: この世はもうじき……
水面からちょっと顔を出しているのはプロペラの先端。揚荷がかなり進んだ証拠である。
さてあまり時事ネタは得意とするところではないが、たまげたニュースを目にしたので……
どこぞの首相、参院予算委員会でこんな発言をなさったらしい。
「頑張って自分の足で立っていこう」と思ってほしい。若い皆さんは、思っている以上の可能性が満ちあふれている。どうか自分の力でその可能性をつかみ取ってほしい。
ふ~ん、「自分の力」でねえ。笑う気力も湧いてこないね。
誰でも知っている漢字を書けぬお方が一国の首相になれるんだから、たしかに「思っている以上の可能性」を示したにはちがいない。
そんな優秀なお方が立派な経済政策(?)を打ち出したというのはもっと信じられない話で、どこかの口の悪い爺さんがこんな歌を詠んでいたそうな。
がんばらず自分の足で立たずとも
取巻きゐれば手取り足取り
若者の可能性とやらの芽をせっせと摘み取っておきながら、平気でこんな能天気なことがいえるとは、「マリリン・モンロー・ノー・リターン」じゃないけれど、この世はもうじきおしまいだ。
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Comments
>水面からちょっと顔を出しているのはプロペラの先端。
こんな事から揚荷の進捗状況を窺い知ることもできるんですね。
>若い皆さんは、思っている以上の可能性が満ちあふれている。
本当にそう思っているのならば、どこぞの首相でいる間、若者が可能性を感じられる社会の推進に力を発揮するべきだろうに・・・
その可能性を若い人たちが感じられなくなるような社会の推し進めようとしているのは一体誰なのかってことを考えると、本当に片腹痛い思いがします。
Posted by: 三友亭主人 | May 10, 2013 08:06
>三友亭さん
金も地盤も看板もないのにのし上がってきた人物がいうのならともかく、まったく、あんたがよくいうよ、の世界ですね。
ドジョウの次がこれですからね、情けなくて悲しくなりますよ、ほんと。
Posted by: 薄氷堂 | May 10, 2013 22:22