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April 10, 2013

Daily Oregraph: 春採湖畔 冬と春の境目

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 約二ヶ月ぶりに春採湖畔を歩いた。湖面にはまだ薄い氷が残っているけれど、

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エゾエンゴサクや、

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キバナノアマナが咲いていた。

 花々春の到来を告げているけれど、まだまだ油断はできない。ひょっとしたらもう一度雪かき……という可能性も残っているのである。

 さて気楽に読むつもりだった『嵐が丘』だが、やはり古典を乱暴に読み流すわけにもいかず、まだそれほど進んではいない。しかしけっして退屈するような作品ではなく、それどころか抜群におもしろいのだから、どうか誤解なきよう。

 キャシーの幽霊が登場する有名な場面を読んで、おや、と思ったのは、その出現時刻である。幽霊の恐怖から解放され
、しばらくしてから時計を見たロックウッドは「まだ三時になっていない」という。

 以前レファニュの短編から「時は午前二時。通りは墓場のように静まりかえっていたという一文をご紹介したが、キャシーの幽霊もまた午前二時ころに現れたことがわかる。

 洋の東西を問わず、しばしば幽霊が午前二時に現れるというのは、人間の生理に関係するのかもしれない。幽霊の実在は大いに疑問だとしても、人間が午前二時に幽霊を見やすいということは事実なのだろう。

 幻覚であれなんであれ、幽霊なんぞ見たくもないから、おたがいに夜ふかしはほどほどにしたほうがよさそうである。

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Comments

こんにちは!
そちらはまだ海に氷が……春はまだもう少しでしょうか。
なのにいろいろ植物が出てくるというのだから、
やはり確実に春は近付いているのでしょうね。

丑三つ時っていいますね。
昔の人は日が暮れたらそろそろ寝るか、
などとあることから、真夜中というかもう少ししたら
夜が明ける感じなんでしょう。
午前2時は、現代人にとっても寝静まった頃ですね。

Posted by: 只野乙山 | April 11, 2013 at 12:29

僕からすると、夜中に目が覚めてトイレに行く時間です。
まあ、幽霊を見るとするとこの時間でしょう。

二時まで、夜更かししているとなると
それは酒盛りのはずですから
何が出てきてもよく分かりません。


Posted by: 根岸冬生 | April 11, 2013 at 14:11

幽霊は・・・怖いですね。

私は理屈では信じていないのですが、夜に窓の外なんかを見るのは嫌いです。

けど、宴会なんかの帰り道、千鳥足の時は少しも怖くないのだから不思議です。

Posted by: 三友亭主人 | April 11, 2013 at 18:15

>只野乙山さん

> 昔の人は日が暮れたらそろそろ寝るか

 『嵐が丘』でもまさにその点に触れられていて、ヒースクリフのセリフには、

 「冬はいつも九時に寝て、いつも四時に起きる」

とあります。

 冬の話ですから四時はまだ真っ暗、おまけにイギリスは寒いですから、田舎の住民の暮らしはかなりきびしいものだったと思います。

 午前二時に幽霊に出られてはたまりませんね(笑)。

Posted by: 薄氷堂 | April 11, 2013 at 20:16

>根岸冬生さん

> 夜中に目が覚めてトイレに行く時間です。

 ふむふむ、ぼくの人間生理説を補強する証言ですね。寝ぼけまなこで幻覚を見るのはありそうなことです。

 落語の「野ざらし」に登場するような美女の幽霊なら歓迎なんですけどね。

Posted by: 薄氷堂 | April 11, 2013 at 20:19

>三友亭さん

 実際にいようといまいと、また幻覚だとしても、幽霊は恐いし、暗がりは気味が悪いですよね。

 酔っ払うと恐くないというのは、感覚が鈍っているせいでしょうけど、アル中になると昼間から幽霊出まくりですから、どうかお気をつけて。

Posted by: 薄氷堂 | April 11, 2013 at 20:23

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