« Daily Oregraph: ふり返るのは一度だけ | Main | Daily Oregraph: ウィスキーのビン未満 »

April 05, 2013

Daily Oregraph: 美をさぐる

130405_01
 港をウロウロしていると、よく知った顔に出会うものだ。

 -やあ、薄氷堂さん! どこかで見た顔だと思いましたよ。

てなぐあいである。ちょっと立ち話するとたちまち昔どおり、万国の労働者同士は実に話が早い。

130405_02

 マチスの絵を買えぬ労働者にだって美を追究する心はある。あるにはあるのだが……あいにく倉庫の中には美術品は見あたらないから、わけのわからないものを撮ることになる。

130405_03

 おお、これなどは油絵にしたらよさそうだぞ……と思ったのだが、ヘルメットをかぶったおじさんの審美眼は確かなりや? あまりあてにはならないか(笑)。

|

« Daily Oregraph: ふり返るのは一度だけ | Main | Daily Oregraph: ウィスキーのビン未満 »

Comments

いよっ、美の狩人・・・・

数えきれない「正」の字と、立てかけられた箒の3本。
この組み合わせの意味するものは?
しかも箒を立て掛けるためのパイプは4本分あるのに態々ひとつ開けてある・・・この空間故に「正」の字はその無限の数をアピールする。

なんて勝手なことを言っていますが、奇妙に弾かれてしまいますね。この光景は・・・おそらく私の周囲にもきっとあるような光景なんでしょうが、どうも私は見落としがちです。

Posted by: 三友亭主人 | April 05, 2013 at 23:00

>三友亭さん

 いや、たいして意味なんてないんですよ。でももしぼくが油絵を描くとすれば、テーブルの上の花瓶ではなく、こっちを選ぶでしょうね。美意識がまともじゃないというウワサも……

 「正」でしたら、三友亭さんのお宅の壁にもありそうな気がします。三友亭さんがお酒を一杯飲むたびに、奥様がチョークで印をつけていくわけ。月末にはその分だけこづかいを減らされたりしてね(笑)。

Posted by: 薄氷堂 | April 06, 2013 at 07:25

こんにちは!
壁に書かれた「正」の集まりはなんでしょうね。
たぶん当番の回数なのかもしれません。
俺はこれだけやったから、次はあんただ、みたいなね。

あるいは「あと何日」を数えていたのかも。
監禁または幽閉あるいは投獄された者たちも、
壁に落書きをしたようですね。

町の中の「気になる物体」に、今後乙山も
注目していこうと思っています。

Posted by: 只野乙山 | April 06, 2013 at 09:51

>只野乙山さん

 「正」のマークは単純にトラックの台数などを表すもので、あちこちの倉庫に跡が残っています。でもたしかに意味ありげに見えますよね。

 このように、実はたいして意味はないんだけど、取り上げ方や見せ方によっては意味ありげ、というのがモダンアートのからくりではないか(笑)と勝手に考えております。

Posted by: 薄氷堂 | April 06, 2013 at 21:31

僕がこの写真が好きだとすれば
むしろ、労働者的生活臭ですね。
この前で、人々が何かを語り、作業をし、笑い、ため息をつくような
映画的場面が見えるような気がします。

Posted by: 根岸冬生 | April 07, 2013 at 10:31

>根岸冬生さん

 ぼくは即物的な男ですから、単純にものの配置やかたちに惹かれてシャッターを切るだけなんですが、なるほどそういうご感想もあるのかと感心いたしました。

Posted by: 薄氷堂 | April 07, 2013 at 11:58

The comments to this entry are closed.

« Daily Oregraph: ふり返るのは一度だけ | Main | Daily Oregraph: ウィスキーのビン未満 »