Daily Oregraph: 桃栗三年
3月27日に撮った一枚。ネタがないから、このしょうもない写真の言い訳でも書いてみよう。
岸壁で作業している人々の影が船体に映っていた。肉眼で見ていると実に変化に富んでおもしろい。しかし写真に撮ろうとすると案外むずかしいのである。
第一に液晶モニタをのぞくと、実物よりもつまらく見える。コンパクトデジカメの電動ズームというやつはやくざなもので、まことに動きがぎこちなく、なかなかねらった画角にはならない。荷役作業中だから、危なくて自由に移動することもできない。
モタモタしているうちに影絵はどんどん変化してチャンスを逃してしまう。とうとう気に入ったものは一枚も撮れなかった。一眼レフならもう少し自由がきいたと思うけれど、まったく同じ条件下であっても、名人ともなるとコンパクトデジカメでも「いまだ!」という一瞬を逃さないのだろう。
思うに、目のつけどころがよくなるまでに桃栗三年、ねらいどおりの絵が撮れるまでに柿八年……ダメだこりゃ、とても時間が足りやしない(笑)。酒をくらって寝ることにしよう。
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