« February 2013 | Main | April 2013 »

March 29, 2013

Daily Oregraph: 桃栗三年

130327_04
 3月27日に撮った一枚。ネタがないから、このしょうもない写真の言い訳
でも書いてみよう。

 岸壁で作業している人々の影が船体に映っていた。肉眼で見ていると実に変化に富んでおもしろい。しかし写真に撮ろうとすると案外むずかしいのである。

 第一に液晶モニタをのぞくと、実物よりもつまらく見える。コンパクトデジカメの電動ズームというやつはやくざなもので、まことに動きがぎこちなく、なかなかねらった画角にはならない。荷役作業中だから、危なくて自由に移動することもできない。

 モタモタしているうちに影絵はどんどん変化してチャンスを逃してしまう。とうとう気に入ったものは一枚も撮れなかった。一眼レフならもう少し自由がきいたと思うけれど、まったく同じ条件下であっても、名人ともなるとコンパクトデジカメでも「いまだ!」という一瞬を逃さないのだろう。

 思うに、目のつけどころがよくなるまでに桃栗三年、ねらいどおりの絵が撮れるまでに柿八年……ダメだこりゃ、とても時間が足りやしない(笑)。酒をくらって寝ることにしよう。

| | Comments (8)

March 28, 2013

Daily Oregraph: 雨のち月

130328_01
 午前中は雨。午後は霧。

130328_02

 しかし夜には月が出た。

 朝から晩までをカバーしたものの、内容空疎のそしりはまぬがれまい。まあ、マジメに働いたのだからご勘弁いただきたいと思う。いずれペースを取りもどすだろう。

| | Comments (4)

March 27, 2013

Daily Oregraph: 港の月

130327_01
 今日の船上チェックポイント。これだからぼくはフィリピン人が大好きなんだよ。

130327_02

 ぼくは直線の組合せが好みなので、ついシャッターを切ってしまう。

130327_03

 月が実にみごとであった。

 ずいぶん愛想のない記事になってしまったのは、めずらしくマジメに働いたからである。ちょいと疲れた。

| | Comments (0)

March 25, 2013

Daily Oregraph: 小心操作

130325_01
 こんな写真を撮るようになったら、もう末期症状である。よほどネタがないのだとご同情いただきたい。

130325_02

 今日はもうダメだと半ばあきらめて、デッキをウロウロしていたら、おや、前の記事でご紹介した「必須安全帽」が、別の場所では「必須安全帽」と一字ちがいで表示されているではないか。

 実は以前ほかの中国船でみかけたのは「戴」の字のほうであった。こちらのほうがしっくりくるけれど、どちらの文字も英漢辞典の wear の定義に見えるから、「身につける」という意味では同じなのだろう。

 ほかになにかないかと探したら、

130325_03

こんなのがあった。日本語なら「細心」とでもすべきところだろうが、意味はよくわかる。英漢辞典で careful を引くと「小心的、当心的」とあるので納得。ああ、ひとつ賢くなった(笑)。

 『大いなる遺産』のノートをやっと読了。明日からは『月長石』のノートに取りかかる。春はもう少し先だなあ。

| | Comments (4)

March 23, 2013

Daily Oregraph: 必須帯安全帽

130323_01
 今日の船上セキュリティ・チェックポイント。担当者はノンキにひなたぼっこしているように見えるけれど、まだ風は冷たい。しかしなんとなく春めいた眺めであることはまちがいない。

130323_02

 さてネタにつまって苦しまぎれにシャッターを切ったのは、船のカーゴ・ホールド(貨物艙)に出入りする場所である。ふつうエスケープ・ハッチ(escape hatch)と呼ばれているようだが、この場合、非常脱出口というより昇降口といったほうが実際に近いと思う。

 「当心墜落」だとか「必須帯安全帽」などと注意書きがあると、ついのぞいて見たくなるのが人間というもの。ほら、あなただって見たいでしょう?

130323_03

 このとおり、垂直のラダーがバルクヘッド(隔壁)に設置されている。足を踏み外したらタダではすまぬことがわかる。

130323_04

 ラダーを降り切ったところ。この船の場合はツイン・デッキ(中甲板)があるから、さらに下へ降りるには、手前の開口部からもうひとつのラダーのお世話になる。この開口部などは囲いがないだけに、まさに当心墜落というわけだ。

 安全帽は別に墜落しなくたって有効である。あちこちに突起物やチェーンなどがあって、ボンヤリしているとガンガン頭をぶつけるからだ。ヘルメット
はときに生死を分ける。

 そうそう、もっとも重要なことをいい忘れていたが、貨物によってはホールド内の酸欠に十分注意しなければならない。上からのぞいて見る分にはかまわないが、ウッカリ中へ入ると一命を失いかねないのである。

 もうひとつ、ハッチカバーを閉められて、ホールド内に取り残されることにも注意が必要だ。ぼくは一度だけその経験があるけれど、やっとのことでデッキにたどり着いて日の光を見たときは、なるほどエスケープ・ハッチだなあと感心したものだ。エスケープ・ハッチまで閉められたら大ピンチである。

 最後に、人によっては肥満や加齢も問題である。一日に何度も垂直のラダーを昇り降りしてごらんなさい。現に今日なども、年配のベテラン荷役作業員の方が「これ、こたえるんだよな」とこぼしていたし、若手のぼくでさえ(笑)けっして楽ではなかった。

 う~む、豪華客船の旅を楽しめるリッチなあなたには無縁の
記事であったかもしれない。

| | Comments (2)

March 21, 2013

Daily Oregraph: 維新よりニシン

130320_01
 このところほとんど写真を撮っていない。精神だけは(笑)芭蕉翁と同じで、どうも旅に出なければ意欲が湧いてこないのである。季節
はちがうけど、なんで年寄る、というところも同じ。

 それでも昨日ニシンの写真を撮っておいたのは上出来といえる。ニシンは春の季語だし、困ったときには歳時記を開けばなんとかなるからだ。どれどれ、

  
主婦のよろこび鰊干す針金があつて  細谷源二

 ぼくの歳時記に載っている六句の中からこれを選んだのは、魚の生々しさがもっともよく表現されていると思ったからである。主婦の手に残る魚の生臭さまで感じたのは、ちょっと句意からは離れてすぎてしまったかもしれないけれど。

 干したニシンもうまいものだが、酒飲みなら、

  親父のよろこび今夜飲む酒があつて  三友亭(?)

というところだろうか。

 ニシンは小骨が多くてイヤになるけれど、まあ我慢できないことはない。昔は猫またぎとまで呼ばれたらしく、ほとんどが肥料にされたらしい。しかし人の役に立つのだからえらいものだ。あとは……いわなくてもわかるね(笑)。

| | Comments (6)

March 18, 2013

Daily Oregraph: 北埠頭倉庫のその後

130318_01
 しばらくぶりに北埠頭へ行ってみたら、日通倉庫の姿が消えていた。消える一歩手前の姿も撮っておきたかったけれど、うっかり忘れていたのである。

 当社は地元新聞も取り上げない超ローカルニュースを売り物にしているのだが、零細企業ゆえ慢性的に人手が足りない。なにしろ最低時給も支払えないからなあ(笑)。

 『大いなる遺産』のノートは、やっとあと70ページのところまでたどり着いたが、週末からちょっと忙しくなりそうなので、ひょっとしたら今月一杯かかるかもしれない。この分だと、残ったノートをすべて消化するのは四月末あたりだろうか。

 それが片づいたら、次はわけあって『嵐が丘』を再読するつもりである。新学期(?)からは、ていねいにノートを取ることはやめて、本にどんどん書き込みをする予定。少しピッチを早めなければ、本棚に未読の本をたくさん残したままあの世へ旅立たねばならないからだ。

 秀才なほもて往生をとぐ、いはんや鈍才をや。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。

| | Comments (4)

March 17, 2013

Daily Oregraph: おじいちゃんのTPP講座

130317_01
 めずらしく時事問題(爺問題じゃないぞ)に興味を持った花子さん、物知りの池上彰さんにでも教えてもらえばいいものを、よりによっておじいちゃんに聞いたからたまらない。

 -ねえ、おじいちゃん、TPPってなんの略なの?

 -さあな、Tremendously Perplexing Problem だろうか。

 -まあ、むずかしいのね。「トリメンダスリ」って、どういう意味?

 -読んで字のごとしさ。気を取り乱すほどすさまじく、という意味だな。

 -へえ、英語で訛ると「取りめんだす」になるのね。すごい、おじいちゃん、学があるわね。じゃあ、パプレクシングは?

 -うるさいねえ、花子は。こんな単語は日本語にはない。ないからちっとも意味がわからん。はてな、いったいどんな意味だろうと大いに悩むから、悩ましいという意味だな。

 -ふ~ん。それじゃ、プロブレムってなに?

 -おまえ、高校出たんだろう? なにを勉強してたんだ。

 -だって知らないんだもの。お願い、教えて。

 -どうも困ったものだ。プロの学者でも頭を抱えて解釈がブレる、プロもブレむ、だから難問という意味に決まっているだろうが。

 -わあ、よくわかったわ。明日みんなに教えてあげようかしら。

 -……あんまり吹聴しないほうがいいような気もするがな。

 というわけで、おじいちゃん、ほんとうはこっそり冷汗をかいていたのだが、アメリカが押しつけるからには TPP がロクなものでないことは、別に学問がなくたってコモン・センスさえあれば判断できる。属国とは実に情けないものである。

 さておじいちゃんの英語、まことに怪しいものだが、母国語でない以上はたいていこうなるものだ。先日TVを見ていたら、社内では英語の使用を強制するという、トリメンダスリ(笑)植民地化の最先端を行く会社の社長が英語でしゃべっていた。それを聞いた率直な感想をいうと……あんた、やっぱり日本語でしゃべったほうがいいんじゃないの。ついでにいえば、本社をグアムにでも移転したらどうなの。

 なおぼくは日本語ナショナリストである(保守本流だね(笑))。外国語は大いに勉強すべきだが、その第一の目的は日本語を豊かにすることにあると考えている。日本語も満足に使えぬ幼いこどもに「ゾウさんはね、エレファントなの」なんぞと愚にもつかぬことを教えたってなんの意味もないのだから、やめてほしいものだ。

 兵頭正俊さんのツィッターから。

 日本人には奴隷根性が染みついている。これは宗主国の要人が言っていることだから、間違いはないだろう。奴隷根性の最大のものは、日本人が忖度して、諦め、長いものに巻かれてしまうことだ。それは宗主国の意向を伺う権力のトップから、末端の庶民の職場日常まで、隅々にまで行き渡っている。

 TPPで、米国が最大のターゲットにしているのは非関税障壁である。その究極は日本語である。 TPP参加後には、国語は日本語、公用語は英語、といった植民地化が進むであろう。このことの決定的な意味がほとんど考えられていない。

 TPP参加後に、生活のほとんどを英語で切り盛りするということは、米国の文化、米国の発想、米国の習慣に、日本を構造改革してゆくということだ。それでもかまわないという人々は、貧乏大国米国の認識を間違っており、逆に日本の素晴らしさを知らない人々である。


 まったく面識はないけれど、兵頭さんは母校(たぶん文学部)の先輩。御年69歳らしいが、こういう気迫のあるおじさんになりたいと思わせるお方である。

 ところで、そろそろお疲れだろうから、savage tea でも一服いかが?

| | Comments (5)

March 15, 2013

Daily Oregraph: リマリックのんき節

130314_02
 今日は写真を撮る予定がないので、昨日ボツにした一枚。

 なにか小説でも読んでいればネタのみつけようもあるのだが、ノートの復習ではそれもかなわず……
んなときはこれだな。

  怪しい容疑者出は釧路
  正直に吐け早くしろ
  脅しはいけない検事さん
  あんたの調べはちとずさん
  証拠がなければ結局シロ

 そういえば、どこかで似たような事件があったような…… 新聞の社説は、どっちに立証責任があるのかわきまえて書いてほしいものである。

 もうひとついっちゃおうか。最近のマスコミ、特に民放TVは目に余る。あれじゃ政府の広報ではないか。矜持というものがないのだろうか。

  アベノミクスで株バブル
  ガソリン灯油は値がダブル
  デ
フレとやらで年金減額
  爺さん婆さん泣く泣く節約
  ストーブ焚かずに体がブルブル

 最後に、はは、ノンキだねえ。

| | Comments (2)

March 14, 2013

Daily Oregraph: 忘却の彼方

130314_01
 頭の筋肉をほぐすために(?)、ひさびさに山花温泉へ。この前に行ったのは昨年の10月26日だから、約5ヶ月ぶりである。

 温泉療法が必要なほどノートの復習がはかどらないのにはわけがある。なにかのご参考になるかもしれないから、問題点をまとめてみよう。

 第一に、以前にも書いたとおり、ノートを取る際にポカをやってしまうこと。ミススペルはもちろん、たまには単語をひとつ抜かしてしまったりすることさえある。いくら気をつけても人間である以上は必ずミスをするものだが、特に初学者は読み返してもミスに気づかぬこともありうるから、いくら注意してもしすぎることはないと思う。

 第二に、本文を読んでいるときにはスラスラ理解できたのに、ノートに抜き書きした部分だけ読
み返してみると意味が取れぬこともたまにあること。単語帳でとにかくクソ暗記をすればいいなどというのは大まちがいで、単語や熟語の意味は、あくまでも文脈で決まるということを肝に銘じなくてはいけない。

 第三に、特に長文は音読してみると案外ボロが出ること。なあに、意味がわかればいいのさ、などとタカをくくっている人は、声を出して読んでみるといい。途中で一ヶ所でもつかえるようでは、実は正しく理解していなかったのだと思い知るべきである。簡単に「わかった」などといってはいけない。

 なにもえらそうにいっているわけではなく、自分の反省をこめてまとめてみたのである。結局ノートを読み返す段階でも、ひんぱんに原文と対照せねばならぬし、辞書のお世話にもなるから、予想以上に時間がかかるわけだ。

 最後に、もっとも深刻な問題は……忘却とは忘れ去ることなり(笑)。相当しつこく繰り返しても忘れる。自分がイヤになるくらい忘れる。このへんになると生まれつきの能力も関わってくるから、たぶん
人に効く妙薬というのはないだろう。妙薬がない以上、アルコールに頼るしかない……ぼくの酒量が減らぬのはそのせいである。

 あ、めずらしくマジメなことを書いてしまったけど、これじゃなんの参考にもならなかったね。失礼しました。

| | Comments (2)

March 11, 2013

Daily Oregraph: 気分を変えて

130311_01
 何十年ぶりか
机の引出しから取り出したモンブランの万年筆。ノートに追記するために使ってみたら、実に滑らかで具合がいい。第一カッコいいではないか。ただしインクを吸入するメカニズムがいかれたので、インクをスポイトで補給しなければならないのは面倒である。

 インクはもちろんお気に入りのキングズ・ブルー。このインクは三十年ほど前に道庁の売店で買ったものだ。さすがに年数がたっているからほんの少し変色したような気もするが、やはりブルーブラックよりはずっと美しい色だと思う。

 紙箱には「
360」の値札が貼ってある。アマゾンで検索したら、現在はビンのデザインも変わっているし、値段もかなり高くなったようだ。2個買っておいたのは正解だったと思う。

 万年筆のおかげかどうかはしらないが、『虚栄の市』のノートをやっと仕上げることができた。今回は本当に悪戦苦闘した。10日で読み切るはずだったのに、19日もかかってしまったのである。もちろん外に出た日を考慮すれば、情状酌量の余地はあるのだが。

 やっと一区切りついた勢いで、『ABC殺人事件』の残りを一気に読み切った。さすがクリスティは読ませる。最後のどんでん返しもみごとである。こういう肩のこらない本ばかり読んで余生を過ごしたらどんなに愉快だろうと思うのだが……そうは問屋が卸さない。

 明日からは『大いなる遺産』のノートに取りかからねばならない。しかしこっちにはモンブランのペンがあるから天下無敵……のはずである。

| | Comments (6)

March 10, 2013

Daily Oregraph: 雪かきの寝言

130310_01
 昨日の予報では暴風雪だったけれど、風は朝にはおさまり、8時を過ぎてから雪が降りはじめた。部屋の中が一瞬フラッシュを焚いたように明るくなったと思ったら、雷鳴が轟いたのには驚いた。

 雪は次第に本降りになり、あたりは見る見るうちに白くなってくる。予報によれば正午には降りやむというから、11時までノートに向かいながら、どんどん降っているうちに写真を撮ろうと考えていた。

 ところが11時を過ぎるととたんに雪
弱まったので、これはまずいとばかり急いで外へ出ると……ああ、これではダメだ。小降りの雪ではまるで絵にならないからである。しかたがないから、いつも浜へ下る坂道を一枚だけ撮ったのだが、やっぱりダメなものはダメ。もっとじゃんじゃん降ってくれなくては困るのだ(笑)。

 近所を一回りして家に戻ったころには雪は降りやんでいた。積雪はせいぜい4~5センチ程度だろうか。午後からは降らぬという予報を信じて、軽く雪かきをする。

 しかし雪かきをする段になると、やっぱり雪が少なくて助かったと思うのだから、まったく現金なものだ。日本海側のみなさまは暴風雪に見舞われているというのに、釧路ではこんなに楽をして、まことに申し訳ない気持である。

| | Comments (2)

March 08, 2013

Daily Oregraph: デッキでお茶を

130308_01
 おや、なにをしているのかなと思ったら、

130308_02

お茶会であった。デッキでお茶とは、おぬしできるな。

 コンパクト・デジカメを持ち歩くと、たまにこういう場面にぶつかることがあるからうれしい。やはり外へ出なくちゃいけない

| | Comments (4)

March 07, 2013

Daily Oregraph: チェックポイントふたたび

130307_01
 ほんとうにひさびさの船上セキュリティ・チェックポイント。
これだよ、これ。うれしいねえ。

130307_02

 ノートの復習はかなり進行が鈍るけれど、今年はほんのちょっぴり活動的に、たまには港の空気を吸いたいと考えている。
まことにけしからんことに、第一の目的は船上チェックポイントの撮影なのだが……(笑)

 しかし久しぶりにカーゴ・ホールド
上り降りしたら、ちょいと腕が痛くなったのは情けない。やはり農作業とは使う筋肉がちがうようだ。

| | Comments (2)

March 05, 2013

Daily Oregraph: 港町2番

130305_01
 ときどき定点撮影している港町岸壁にも地番表示がある。港町2番。たいへん響きがいい。ぼくの日本語感覚からすれば、「港町」という音には、1番よりも断然2番のほうがふさわしい。

 え、なにか文句でもありますか?(笑)

130305_02

 ソファは雪をかぶったままだけれど、このアット・ホームな雰囲気は港町2番にふさわしいと思う。まあ、ちょっと寄っていきなさい……という声が聞こえてきそうである。

 まだ空気は冷たいが、いつの間にか水面の氷はずいぶん薄くなった。

130305_03

 船揚げ場の水際を見ると、氷の角が取れてずいぶん丸みを帯びてきた。港町2番の春も近い。

| | Comments (8)

March 04, 2013

Daily Oregraph: 道は遠い

130304_01
 病院に薬をもらいに行ったついでに北埠頭へ寄ってみると、氷がすっかり消えていた。わずかに残った氷はふたたび南埠頭方面へ流れていったのだろう。

 一応記録のために一枚シャッターを切ったけれど、氷あればこそ少しは見られたものが、無残な失敗写真になってしまったのは悲しい。これではまるでお話にならない。

130304_02
 取り壊し中の日通倉庫はごらんのとおり最後の抵抗を示している。なかなかしぶといものである。

130304_03
 こういう光景に惹かれるのは男の本能じゃないかと思うのだが、ひょっとしたらおれだけだろうか。なんとなく気になるのである(笑)。

 スランプついでに放っておいた『ABC殺人事件』を病院で読んでいたら、いよいよ第4の殺人を予告する挑戦状がポアロのもとに届いた。その中にこんなことが書いてある。

    We've a long way to go still.
    Tipperary?  No - that comes farther on.

 今回は D の殺人予告だから、T ではじまるティパレアリはまだまだ先の話だというのだ。しかしそれだけではない。この文章はシャレなのである。この歌を知らなければ意味が通じないだろうと思う。なにごとも奥が深いものであります。

| | Comments (12)

March 03, 2013

Daily Oregraph: 一切れの海

130303_01
 ぼくの部屋の窓から見える太平洋。わずか一切れの海なのだが、水平線を見れば堂々たる広がりを感じさせるところはさすが太平洋である。

 ちらかった部屋からときどきそいつをながめつつ、一歩も外へ出ずに、今日はがんばった。スランプだなんていってる場合じゃないからね。

 それにしても……よく気のつく監督者がいなければ、人間というやつはとことん怠けたがるものらしい。アメとムチはやっぱり必要なのだろうか。そうそう、ムチがないだけじゃなく、アメもないんだよなあ(笑)。

 日中はずいぶん暖かくなり、まるで昨日雪かきしたことがウソのように、道路の雪はかなり融けてきた。春はいやいやながらも近づいてきているらしい。

| | Comments (6)

March 02, 2013

Daily Oregraph: 雪かきを終えて

130302_02
 08時42分、作業開始。積雪は実測約14センチだから、まあ、たいしたことはない。

130302_03

 10時03分。う~む、このくらいでいいだろう。しかし雪かきをブログのネタにするようでは末期症状だなあ。

 -失礼ですが、薄氷堂さんですね?

 -はあ。どちらさまでしょうか?

 -市役所のものですが、あなたの雪かきを拝見させていただきました。一級はとても無理ですが、二級除雪士の免状をさしあげたいと存じます。

 お断りしておきますけど、そんなものいりません(笑)。

| | Comments (6)

Daily Oregraph: 雪かき前に

130302_01
 一夜明けて、積もった雪がまぶしいほどの上天気である。

 おお、ご近所のみなさん、ご精が出ますね……などとノンキに構えている場合じゃない。やりますよ、やりますとも。たかが雪かき、やるといったらやります。

 ついでにスランプを脱出できればいうことはないのだが……

| | Comments (0)

March 01, 2013

Daily Oregraph: スランプ注意報

130301_01
 たったいま家の前の通りから撮影した一枚。 

 写真ではわかりにくいけれど、もう少し気温が高ければ雨になったんじゃないかと思われるほど細かい雪が降っている。すでにかなり積もっているから、明朝は雪かき必至である。覚悟めされよ。

 さてスランプからはなかなか脱出できない。たいていはどんなに少なくとも数ページはノートを読んでいる(黙読ではなく音読)のだが、昨日はとうとう一ページもやらなかった。これね、けっこうしんどいんですよ。そのかわり、自分のブログの過去記事を最初からながめていた。 

 なにしろものすごい量だから、いちいち丁寧に読むわけにはいかない。これは、と思ったものだけピックアップするわけだが、それでもほとんど丸一日かかってしまったのにはわれながら呆れてしまった。

 ずいぶん読みやすいなあと思ったのはあたりまえ、自分の文章だからね。おや、けっこうおもしろい記事だってあるじゃないか(笑)。

 おじいさんと花子ものなんてのもある。これは昔パソコン通信時代に釧路丹頂ネットに掲載したシリーズの名残である。何編かあったはずだが、いま残っているのはこちら 

 当時おじいさん役として登場した化石亭という人物(三友亭さんのご親戚?)はいつのまにか引退して、現在では薄氷堂がおじいさんになってしまった。花子というのは謎の女性だが(笑)、当時あった(「一太郎」とペアの)「花子」というアプリから名前を拝借したと記憶している。う~む、ネタのないときには、またこの手を使えるかもしれないな。

 ノートの復習もスランプだし、ブログのネタもないし、どないしましょ(笑)。

| | Comments (0)

« February 2013 | Main | April 2013 »