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February 23, 2013

Daily Oregraph: 少数派のために

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 今日はノートを開かず、一日中自分のブログの過去記事をチェックしていた。写真がないとさびしいから、昨夜鍋にして食べたタラのアラでもごらんいただこう(笑)。

 実はこの間札幌で会った友人から、ブログの記事を読みたいという請求があったのである。いまどき携帯電話も持たず、インターネットとも縁がないという尊敬すべき人物ゆえ、印刷して送るしかないから、昨年度の記事から適当なものを選んで印刷したら、たちまち100枚くらいになってしまった。キリがないのでいいかげんなところでやめておいたけれど、われながらよくまあ大量の駄文を書いたものだと感心した次第である(笑)。

 さて「尊敬すべき」と書いたのは、けっして皮肉でもなんでもない。最近インターネットを使わない人々を指して情報弱者などと呼んで得意がっているお調子者がいるけれど、とんでもない話である。

 インターネットなんぞに縁がなくたって、人間立派に生きられることはまちがいない。むしろネットにあふれるクズのような記事にまどわされず、じっくり本を読み、深くものごとを考える人がいる可能性を視野に入れたほうがいいだろう。

 情報? 情報というに値する記事がどれくらいあるというのか。ぼくの見るところ、まず二割がいいところではないか(もちろんその二割がとても貴重であることはいうまでもないけれど)。ほかならぬ駄文製造機であるぼくがいうのだからまちがいない(笑)。

 かつてパソコンユーザが変人のオタクのように見られていたことをご記憶だろうか? パソコン通信などはうさんくさい宗教扱いされかねなかったのである。まあ、世の中変われば変わるものだ(これ、皮肉ね)。

 少数派は貴重なのだから、いつも大切にしよう。ぼくはインターネットが便利なことを百も承知の上でいっているのである。

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Comments

これまたおいしそうなタラですなあ。さぞかし豊かな晩餐が・・・ところで・・・

>携帯電話も持たず、インターネットとも縁がない

とは本当に立派なお方・・・私もかくありたいと思っている時分がありましたが、自省には抗しきれず・・・今に至っているわけですが、根っこのところにそんなお方を尊敬するようなものがあるものですから、常に遅れ気味に流行に追いついている・・・そんな不格好な有様です。

Posted by: 三友亭主人 | February 23, 2013 at 23:11

>三友亭さん

 友人からの手紙を一読して、ぼくはうなりましたよ。めったにない、いい文章なのです。胸を打たれました。こうなると、もはや立派な文学ですね。

 ケータイも持たず、インターネットもやらず、じっくりものを考える人はたしかにいるんです。

 それにひきかえ、駄文を量産している自分がつくづく情けなく思えてきましたよ。

Posted by: 薄氷堂 | February 24, 2013 at 00:47

う~~~ん。釧路の鱈と思っただけで涎が出ますね。

日課にすると、新鮮な感動が自分自身になくなってくるので、確かに内容に難ありとなりがちですね。
僕は、ともかく硬い内容になりがちなので
エンターティメントを意識してグルメ始めたら
脳味噌よりも胃袋の男になってしまって
自己嫌悪になったことがあります。

今も、迷いの中にありますね。

Posted by: 根岸冬生 | February 24, 2013 at 01:19

>根岸冬生さん

 誤解のないように申し上げておきますと、ぼくは娯楽性のある軽い文章は大好きなんですよ。人間いつもしかめ面していられるものじゃありませんから。

 自覚性の(?)雑文、戯文ならいいんです。問題なのは、情報発信をお経のように唱えたり、インターネットを利用しなければ「損」だといいふらす連中なのです。

 そこでご本人の記事を拝見すると、いかに非自覚性の駄文が多いことか。別に読んだから「得」をするほどのものではなく、あんたのいう「情報」とはその程度のものかいな、と呆れることが多いんですね。

 それで得意になっているから、つい皮肉のひとつもいいたくなるわけです。

Posted by: 薄氷堂 | February 24, 2013 at 07:53

こんにちは!
いいタラのアラですねえ!
どういうわけか、それをこちらのスーパーマーケットや、
魚屋さんなどで見かけたことがありません。

スーパーマーケットというのは大量ですから、
漁港の船団長(?)とか漁協レベルで話を付けて、
漁港でタラをさばいて切り身にしたものを、
チルド輸送しているんでしょうか?

それともこちらではタラのアラを食べないだろうと踏んで、
廃棄処分してしまっているのか?
いずれにしてもタラのアラを見たことがない者としては、
うらやましい限りです。

Posted by: 只野乙山 | February 24, 2013 at 11:37

>只野乙山さん

 どうです、うらやましいでしょう(笑)。たったの97円ですよ。

> スーパーマーケットというのは大量ですから

 どう仕入れるのかはわかりませんが、このアラのパック、どっさり並んでいましたよ。

 鍋にするには身はいらないんです。地元の人はそれをよく知っているから、たくさん売れるんですね。

 商売したいところですけど、大阪に持っていってもあまり売れないでしょうね。

Posted by: 薄氷堂 | February 24, 2013 at 13:56

私が大いにその価値観に信頼を置いている友達も私と同年代ながらケータイもネットも無縁で暮らしてます。
しかし、その確たる知識量たるや・・・・
カッコいいです。

ただ、私としましては手紙しか通信手段がないというのはちょっと不便なんですよねぇ。

Posted by: りら | February 26, 2013 at 03:11

>りらさん

 ほらね、いるでしょう、そういう渋いお方って。うんと大事にしてあげましょう。

 おっしゃるとおり、たしかにおつきあいには手間がかかりますよね。でも19世紀にはそれがあたりまえだったし(笑)、ちゃんと用が足りていたんです。

Posted by: 薄氷堂 | February 26, 2013 at 08:09

19世紀どころか、つい20年ほど前までは母国を離れてしまえば手紙しかなかったのですよねぇ・・・つまり、私たちの人生の大半は、そんなものだったということですね。

実に、便利な道具ほど「無かった昔にはかえれない」。
あれほどのことになっている原発だって止めるどころか、新設なんて言葉もでてきてるんですものねぇ。

Posted by: りら | February 28, 2013 at 18:14

>りらさん

 ほんとに最近は昔ほど手紙をもらわなくなりましたね。

 こういう世の中ですから、郵便で恋文なんぞをもらったら、Eメールの十倍はうれしいでしょうね。手間のかかっているぶんだけ本気の証拠(笑)。

> あれほどのことになっている原発

 福島ではまだ放射能が出っぱなしなのに、困ったものです。「あれほどのことになっている」という事実を曲げているのですから。

Posted by: 薄氷堂 | March 01, 2013 at 01:11

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