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February 18, 2013

Daily Oregraph: 札幌半日散歩-菊水編

 2013年2月15日。最初にお断りしておくが、本日の写真はどれもつまらない(笑)。その理由は本文をお読みいただければすぐにおわかりになると思う。

 「ああ、読んで損をした。写真を見て目が汚れた」という非難を浴びたくはないので、あらかじめお断りしておく次第である。それでもよろしければ…… 

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 札幌駅のコインロッカーにバッグを預け、地下鉄に乗ってやって来たのは菊水である。菊水駅には出口がいくつかあるので、適当に選んだのがこちら。

 通りに出たぼくは目を疑った。えっ、ここはほんとうに菊水なのか? まるで浦島太郎である。昨夜の友人が三十年ぶりなら、こちらは四十数年ぶり。 

 昔々ふらふら歩いているうちにはじめて迷いこんだ菊水は、これがほんとうに札幌の一部かと疑われるほど異質な地区であった。戦前がそのまま残ったような町並みにすっかり驚いて、しばらく立ちすくんだことを覚えている。

 「すくんだ」というのはけっしておおげさではなく、うっかり他所者が通りを歩いていいものかどうか、不審の目で見られていたたまれなくなるのではないか……当時まだ十代のあどけない少年(?)には、そんな怖ささえ感じられたのであった。 

 それがどうだろうか。もちろん四十年以上もたっているのだから、変化は当然予想していた。しかしこれほどとは思いもよらなかったのである。

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 地下鉄出口付近は菊水2-2。なんだ、これではどこにでもある町じゃないかとは思ったけれど、速断は禁物である。昔の面影をとどめた一角が残っているかもしれないからだ。

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 しかし
こういう多少古さを感じさせる建物もありはしたが、例外中の例外といってよさそうだ

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 菊水3-2。やはりごくありふれた景色である。

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 この日みかけた木造家屋はこれひとつだけ。くまなく探せばまだほかにもみつかったかもしれないけれど、指折り数えるほどにすぎないことはまずまちがいないと思う。

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 菊水1-2。このあたりで方針を変更し、もっぱら場所を特定できる写真を撮ることにした。

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 菊水1-1。やはり 1-1 というのはうれしい(笑)。足を運んだ甲斐があったというものだ。画面左方向には豊平川が流れているはずだ(直接ここからは見えない)。

 今回もっとも歩きにくかったのがこの付近である。歩道がほとんど雪でふさがっていたため、ツルツル滑る狭い車道の端をおっかなびっくり歩かねばならないからだ。

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 菊水2-1。前方から橋の匂いが漂ってきた。雪道は歩きにくいし、これ以上ウロウロしても収穫はなさそうだから、時の流れをしみじみ感じつつ、橋を渡ろうと決めた。

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 一条大橋。ここを渡ってから左折してしばらく前進すれば中心街へ出るはずだ。

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 一条大橋から上流方向を見る。遠くに見えるのは藻岩山あたりだろうか。手前の橋は、地図によると「でんでん大橋」だが、雪をかぶったままだ。そういえば、途中通りかかったときもこの橋を車の通るような様子はなかったので、ふしぎに思って調べてみたら、通信専用橋なのだという。つまり「電電」大橋という意味らしい。

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 まもなく一条大橋を渡り切る。たぶん明日の記事はもう少しマシなものになるだろう。

 さて昨日の記事にコメントをくださったみなさまは、どなたも三十年ぶりの再会を期する友人をお持ちらしいが、心配ご無用、いくらご友人が年を取っていても、菊水の町以上に変化していることはけっしてありえないのだから。

 深夜一杯やりながらあれこれ考えにふけっているうちに、以前こんな記事を書いたことを思い出した。もう再会できぬ友人もまたいるのである。

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Comments

ほ~んと!日本国中、街中はどこ行っても同じような景色ばっかりでつまりません!
まぁ、この積雪を見るとこれで板張の家だったら暮らすのは大変だろうなぁ・・・とは思いますが。

私の大好きだったゴミゴミした裏町のあった静岡県三島もビルが増えて新建材の家ばかりになって、寂しい限りです。
床、斜めなんじゃない?というビリヤード屋とか、元何屋だったんだろう?という喫茶店など、素敵だったのになぁ・・・

Posted by: りら | February 18, 2013 at 13:57

>りらさん

 もちろんいつまでも古い家に住みつづけるわけにはいかないし、再開発によって町並みが変わるのはあたりまえなんですけど、あまりにも没個性なのは悲しいですよね。

> 私の大好きだったゴミゴミした裏町

 それなんですけど、ぼくもせめて三十年前に毎日カメラを持ち歩いていればたくさん記録を残せたのに、今にして思えば残念でなりません。

Posted by: 薄氷堂 | February 18, 2013 at 20:10

そりゃあ変わってしまっているはずですよ。
40年前と言ったら私はまだ小学生。表向きは御酒を飲んでいないような年齢の時分なのですから。
そんな可愛らしい(笑)小学生が、今では腹の突き出た大酒のみ・・・

街並みなんて変わってしまいますよ・・・

Posted by: 三友亭主人 | February 18, 2013 at 21:24

>三友亭さん

 ずいぶん裏通りものぞいて見たんですけど、どこもかしこもほぼ全滅。

 やはり大都市札幌ならではの変わりようだと思いますね。地方の小都市でしたら、もっと昔の面影が残っているはずです。

 それを思えば、大都市京都の裏通りは実にしぶといですよ。

> 可愛らしい(笑)小学生が、今では腹の突き出た大酒のみ・・・

 ははあ、憐れむべし半死の白頭翁というやつですね(それはいいすぎ(笑))。でも可愛らしさの百分の一くらいは残っているんじゃありませんか?

Posted by: 薄氷堂 | February 18, 2013 at 22:04

40年前ぐらいから、こっそり飲んでいたような……
いや、聞かなかったことにしてください。
菊水は、たぶん友人が一人いたような。
資産家だったな。
うまい寿司をいつも食わせてくれるいいやつです。うふふ。

Posted by: 根岸冬生 | February 18, 2013 at 23:38

>根岸冬生さん

 ここは異色の場所でしたね。(記憶の中で多少誇張されているかもしれませんが)街角を曲がったら、いきなり目の前に例の「三丁目の夕日」のCGの世界が展開していた……そうたとえれば、当時のぼくの驚きがおわかりになるかもしれません。ビックリしますよ(笑)。

> 菊水は、たぶん友人が一人いたような。

 さすがにお顔が広いですね。もしお友達に再会できたら、ぜひご確認を(笑)。「そりゃ、ちょっとおおげさだよ」というかもしれませんが、全否定はされないと思いますよ。

Posted by: 薄氷堂 | February 19, 2013 at 07:56

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