« Daily Oregraph: The ABC Pictures | Main | Daily Oregraph: 札幌-夜の別れ »

February 16, 2013

Daily Oregraph: 苫小牧-冬の夜遊び

130213_00
 2013年2月13日。ちょっとだけお手伝いすることがあって、苫小牧市の某所におうかがいした。たいしてお役には立てなかったのだが、ごほうびにNさんが夜のドライブに誘ってくださった。ブログのネタになるでしょう、とおっしゃるのには、ありがたいやら恐縮するやら。

 最初に向かったのが、例の夜景写真を撮った緑ヶ丘公園展望台。なるほど立派な展望台である。苫小牧にはかつて仕事で何度も来たけれど、こういう施設があるとは知らなかった。

 それも道理で、ここは平成10年に建設されたのだという。夏は21時まで、冬は18時まで無料で開放されているのは、市民や観光客に夜景を楽しんでほしいという配慮なのだろう。ブログのネタもいただいたことだし(笑)、苫小牧のすばらしい夜景をおおいに宣伝しておきたい。

130213_01

 さてこの夜のメイン・イヴェントはこちら。支笏湖氷濤まつりである。

毎年20万人を動員する冬の北海道の代表的なイベント。
国内有数の透明度を誇る支笏湖の湖水をスプリンクラーで骨組みにかけ、大小さまざまな氷像を創り上げます。透明度が高いため、昼はナチュラルブルーに輝き、夜は色とりどりのライトに照らされた氷像が、幻想的な世界を演出します。(支笏湖温泉旅館組合HPの「イベント情報」から)


 出不精のぼくがこの種のイヴェントにはめったに足を運ばないのをご承知のうえで、Nさんは連れてきてくださったのである。せっかく恵まれた機会だから、ここはすなおに楽しませていただくことにしよう。それにジャーナリストたるもの(笑)、どんな場面にも対応できるよう訓練が必要というものだ。

130213_02

 昼間の景色は見ていないけれど、やはりこの会場は夜に訪れるべきだと思う。なかなかシュールな感じがしておもしろい。

130213_03

 三日月が冴えていた(ちょいとブレているけど)。寒くありませんか? とNさんは気づかってくださるのだが、案外寒くはなかった。気温は-10度くらいだったらしいけれど、まったく風がなかったからである。

130213_04

 見物客は氷の滑り台が目当ての家族連れか、若いカップルがほとんど。男女が仲よく鐘なんぞを鳴らしている姿と、われわれおじさん二人組とは対照的もいいところである。まだお若いNさんはともかく、ぼくには愛の鐘よりも弔いの鐘のほうがふさわしい
ようだ

130213_05

 あちこちに点在する氷の家(?)はそれぞれ趣向が凝らされ、中には各種のマスを氷漬けにして壁面に展示しているところもあった。

130213_06

 愛の鐘とは無縁のぼくも、神社の鳥居を素通りするわけにはいかない。

130213_07

 中へ入ってみると、ふしぎなものがあった。太い氷柱の表面にびっしりと硬貨が張りつけられているのである。いまさらぼくに金運はめぐってこないだろうとは思ったが、ちょっぴりお賽銭を上げたので、ひょっとしたらひょっとするかもしれない。

 一通り見物して回ったが、地元のみなさんの熱意と工夫が十分伝わってくる催しであると思った。会場の設営にはずいぶん時間も手間もかかったにちがいない。やかましい音楽などをガンガン流していないところも品があってよかった。

130213_08

 ふたたび苫小牧市内に戻って、夜の街へ。

130213_10

 ぼくはそんなたいそうな身分ではないのに、すっかりごちそうになってしまった。しかしそのわりには遠慮もせずに(笑)、フグのヒレ酒や焼酎なんぞをグイグイやってすっかりできあがり、ひさしぶりに船の話などを楽しませていただいた(夜遊びに誘ってくださったNさんはじめ苫小牧のみなさま、お世話になりました。どうもありがとうございます)。

 それにしても今年に入ってから急に酒を飲む機会が増えたのはどうしたわけだろうか。草庵にこもって勉学に励むつもりだったのに(笑)。

|

« Daily Oregraph: The ABC Pictures | Main | Daily Oregraph: 札幌-夜の別れ »

Comments

あ〜〜あ、結婚式列席じゃなかったんですね。
大外れもイイトコです。しばらく謹慎致します。ハイ

Posted by: アナログ熊さん | February 16, 2013 21:12

>アナログ熊さん

 あれれ、謹慎などとおっしゃらず、どうかどんどんツッコミをいれてください。

 そもそも無茶なクイズなんですから(笑)、外れてあたりまえですよ。

Posted by: 薄氷堂 | February 16, 2013 22:06

これはまた楽しげな催しごとですなあ。
苫小牧の夜はさぞや寒かろうと思うのですが、こんなのがあるならちょいと出かけてしまおうかなんて思ってしまうかも・・・もちろん、北海道までの飛行機代があればの話ですが・・・

それにしても

>今年に入ってから急に酒を飲む機会が増えたのはどうしたわけだろうか

なんて、素晴らしい。うらやましい限りです。

Posted by: 三友亭主人 | February 16, 2013 23:08

>三友亭さん

 楽しい思いをするぶんだけ怠け心も生じるものでして、こんなんでええんかいな(笑)。

 明日からは心を入れ替えるつもりですが……はてさて?

> 北海道までの飛行機代があれば

 学問の話ならおつきあいしますよ。え、お酒ですか? どうしようかなあ(笑)。 

Posted by: 薄氷堂 | February 17, 2013 00:01

苫小牧は一か月ほど、長期出張していたことがあるのですが
クイズは全く思い浮かびませんでした。
下から二枚目の写真は、あのあたりだなという感じはわかります。うふふ。
僕はしょっちゅう、港のマルトマ食堂に通っていました。
夜は鳥壱(だったかな)、よく行きました。
写真に写っている鳥亭というネオンと駐車場に少し記憶があるような。う~~ん。

Posted by: 根岸冬生 | February 17, 2013 02:18

>根岸冬生さん

 へえ、苫小牧に一ヶ月も滞在されたんですか。

 ぼくは何度も訪れたとはいえ、港の仕事がらみでしたから、いまだに飲屋街の場所などはよくわかりません。飲みに行くのはいつも地元の方といっしょでしたし、ひとりでたどりつける自信はありません。

Posted by: 薄氷堂 | February 17, 2013 12:53

The comments to this entry are closed.

« Daily Oregraph: The ABC Pictures | Main | Daily Oregraph: 札幌-夜の別れ »