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January 31, 2013

Daily Oregraph: 焼酎で社会復帰?

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 昨夜は某所にてこういうものを一杯。お相手はスコップさんと、昔お世話になったSさんのお二人。

 どうも今年に入ってから、世捨て人の生活にも変化が現れたようだ。21世紀を捨てて19世紀に埋没しようとしても(笑)、世間の波は人気のない岸辺にも平等に打ち寄せてくるということなのだろう。

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 焼酎のビンだけでは愛想がないから、釧路名物のザンギを一枚。ザンギというのは語源や発祥に諸説あって、料理界の邪馬台国みたいなものなのだが、要するに鶏の唐揚げである。

 だから釧路名物B級グルメとして売り出すにはちょっと迫力不足かとは思うけれど、熱々のをほおばると実にうまい。油っぽいザンギのあとに焼酎を飲むと、口の中がサッパリして、なかなかオツなものである。ウソだとお思いなら、あなたも釧路においでになってお試しあれ。

 男三人もいれば、もちろんからり芋一本では足りず、ついでに黒糖焼酎をロックで一杯。すっかり出来上がってしまった。なんとなく頭が社会復帰できたような気分である。おつきあいくださったお二人には感謝しなければいけない。

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January 29, 2013

Daily Oregraph: 1990年パソコン通信の旅

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 昨日今日と遅れを取り戻すべくマジメにノートに向かった。たぶん明後日には読み終わるだろう。

 本日分のノルマを達成したので、本棚からあれこれファイルなんぞを取り出してのぞいてみたら、1990年6月19日の道新市内版記事の切り抜きがあったので、ご参考までに画像を添付しておいた。

 インターネットからスタートしたみなさまには、パソコン通信といってもどんなものか見当もつかないのではないだろうか。そこで見本をお目にかけようと思う。1990年5月30日、釧路丹頂ネットの画面を、ほぼそのまま再現したものである(さしさわりのないよう、会員名だけは伏せておいた)。

 念のためお断りしておくと、すべてキーボードで操作したのである。なつかしいねえ(笑)。

 なおこの見本ではわからないが、自分あてにメールが届いていると、ログイン直後に表示された。もちろんログイン中はこちらからも自由にメールを送信できる。このメール送受信機能が当時は画期的だったわけである。

ATDP31-XXXX
CONNECT 2400/REL


  今日は!! こちらは北海道釧路市、釧路丹頂ネットでございます!!

Kushiro TANCHOU Network.  300(Bell)/1200(CCITT)/2400(CCITT V22bis)
              MNP Class 5
              TEL (0154)31-XXXX


    Are you ready ? Then hit 'RETURN' or 'ENTER' key Please !!
   -----------------------------------------------------------
    ゲスト用のIDは、GUEST/GUEST1/GUEST2となっております。
    IDが全部使用中だった場合は、しばらく待ってからお掛け直し
    下さい。 なお、ゲストの使用時間は20分迄です。
    入会をご希望の場合は、メイルに詳しくありますので、そちらを
    参照して下さい。

            Login ID :XXXXXX
            Password :



------------------ 【釧路 丹頂 NETWORK】---------------------

                      ようこそ T.C.NET 

    £ コマンドが、解らない時は「H」と打ち込んで下さい。

      £ 会員登録を再開しました。 希望者はメイルをよく読んで下さい。

   £ 全回線300(Bell)/1200/2400 MNP Class 5に対応しています。 

          メンテナンスの関係でAM10:00-PM12:00の間で
     不定期にホストを停止している場合があります。
--------------------------------------------------------------

last login : 90/05/29 23:04:31
login time : 90/05/30 12:15:40
time limit : 200

CH1>N
[ N        ]

#001 NEWKAI   『  入会受付ボード(GUEST) 』       < NO NEWS >
#002 SYSNEW   『SYSTEMからのお知らせ』         < NO NEWS >
#003 SYSANS   『SYSTEMに 質問,回答』          < NO NEWS >
#004 IDLIST   『  会 員 名 簿 表   』               < NO NEWS >
#005 TCNET    『  丹頂NET 案内所   』             < NO NEWS >
#006 GUEST    【  ゲストの置き手紙  】                < NO NEWS >
#007 KAIGI    《  電 子 会 議 室  》               < NO NEWS >
#008 CHAT     《  Chat  伝言板   》                 < NO NEWS >
#009 FREE     【  落 書 き ボ ー ド  】            

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No. 0002 #1777  DATE 90/05/30 SIZE  16
WRITER XXXX TIME 02:32:28 TITLE 5月30日は・・・・

今日は休みなので


CCD-V5000を持って市内をうろつきます!

見かけた方はカメラに向かって手を振ってねー!

北大通り~幣舞橋の間にいると思いますので、気軽に声をかけて

くださーーい!!!!!!!!

そのテープは会社で編集して放送します。

              お暇だったら見に来てね!

                            XXXX

No. 0002 #1777 XXXX END

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#009 FREE     【  落 書 き ボ ー ド  】            < 検索終了 >

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#010 KEIJI    みんなで書こう!!電子掲示板           < NO NEWS >
#011 TANCHO   丹頂&遊ing フォーラム                < NO NEWS >
#012 PASO     パ・ソ・コ・ン リポート                      < NO NEWS >
#013 PDS      PDS フォーラム                             < NO NEWS >
#014 PDSASC   PDS図書館(アスキーファイル専用)  < NO NEWS >
#015 GAME     ゲーム ふおーらむ                         < NO NEWS >
#016 MUSIC    (Sig)Music_Associates(MIDI)            < NO NEWS >
#017 CPM      (Sig)釧路CP/M研究会                   < NO NEWS >
#018 A&M      (Sig)アニメ&コミック ふぉーらむ   

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No. 0002 #1466  DATE 90/05/30 SIZE  9
WRITER XXXXXXX TIME 00:20:19 TITLE Re2: 鳥坂先輩登場!!オフラインしたい!!

うるるるー 6月はいそがしぃよー。はは、鳥坂先輩やってくれますねぇ。

自分もなるべく暇を造って行くようにしますが何故受験生なものでして、

都合が付かぬ時は勘弁してください。そうそう、ぴけちゃん今日は芸文の集まり

が有りますのでちゃんと来てね。

                        XXXXXXX

No. 0002 #1466 XXXXXXX END

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No. 0001 #1467  DATE 90/05/30 SIZE  4
WRITER XXXXX    TIME 11:42:28 TITLE Re2: マクロス

マクロスは、1、2話はスペシャルと称して1時間枠で放送されています。
(本放送時)多分、その時じゃない??

XXXXX

No. 0001 #1467 XXXXX    END

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#018 A&M      (Sig)アニメ&コミック ふぉーらむ    < 検索終了 >

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#019 TAMA     (Sig)ぐるめっちょボード             

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No. 0001 #1799  DATE 90/05/30 SIZE  4
WRITER XXXXX    TIME 11:53:29 TITLE Re1: 焼肉家の報告

私の昨日の晩ご飯は、焼き肉屋に行って来ました。
ニンニクをおもいっきり入れたので、少々ニオイが残っているのが難点ですが・・・・

XXXXX

No. 0001 #1799 XXXXX    END

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#019 TAMA     (Sig)ぐるめっちょボード              < 検索終了 >

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#020 VISUAL   (Sig)ちょっとシ.ネ.マ              < NO NEWS >
#021 HOUSE    (Sig)ものかきHOUSE 白夜荘      

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No. 0001 #3091  DATE 90/05/30 SIZE  8
WRITER XXXXXXX TIME 00:22:53 TITLE 追加・


今、ふときがついたのでありますがイオンと云う言い方よりも今はプラズマと云う

言い方の方が一般的だと思います。図書室の古い本と新しいNEWTONの知識が

ごっちゃになっておりますのでども、申し訳ありませんでした。

                        XXXXXXX

No. 0001 #3091 XXXXXXX END

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#021 HOUSE    (Sig)ものかきHOUSE 白夜荘      < 検索終了 >

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#022 MSX      (Sig)ハ-ドウェア談話室              < NO NEWS >


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ただいまのシステム使用時間は 1 分です


                 おつかれさまでした

              またの御利用をお待ちしています


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                      【T.C.NETWORK】


NO CARRIER

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January 27, 2013

Daily Oregraph: 真冬の絵日記

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 気分転換の妙薬といってはまことに失礼だが、珍客
来訪の報に接し、釧路駅に来てみると、聞こえるのは中国語ばかり(もっとも聞き取れたのは「沒有」だけ(笑))。

 どうやら「SL冬の湿原号」に乗車する団体さんらしい。謝謝。どうかお楽しみください。ついでにたくさんお金を使っていただければありがたい。

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 某大学校友会の有名人であるHさんは三年前にもおいでになっているし、まして今の季節だとご案内する場所もかぎられている。そこでぼくの港湾パトロールにおつきあいいただくことになり、まずは副港へ。

 氷が浮かんでいるということは、最近風向きが変わって、こちらにも流れてきたのだろう。

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 昼食はこういう場所で、

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 こういうランチ……まるで小学生の絵日記だね、これじゃ。

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 その後南埠頭へ寄って氷をチェック。やはり副港方面へ少し流れた分
だけ氷の量が減っている。気温はさほど低くないのだが、風が強く、ふたりで寒さに悲鳴を上げる。

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 港湾視察を終え、駅舎内の喫茶店で特急の時間までよもやま話をする。歴史、政治経済から数学、はてはTVの大河ドラマやアナログ熊さんのうわさ話まで話題にのぼるのだからすごい。生きた人間と(笑)この種の会話を交わすのは、ほんとうにひさしぶりである。

 おかげさまでよい気分転換になった。Hさん、どうもありがとう。明日からは心新たにノートに向かうとしよう。

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January 26, 2013

Daily Oregraph: 貧乏人はタラを食え

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 幸い昨夜の積雪はわずか数センチ。あっという間に雪かきは完了した。

 しかし予想どおり道路はツルツル
だから、あまり出かけたくはなかったのだが、食料を調達するためスーパーへ行くと、真ダラ一尾195円也。これはもう買うしかないね。

 さすがに小ぶりだから、アラだけというわけにはいかないけれど、白身も使えば立派な鍋になるだろう。このところスランプ気味だから、今夜はタラ鍋を食って元気を取り戻そうという作戦である。

 生活保護やらなにやらを切り下げて、所得水準をさらに低下させようというのに、がんばって物価は上げると宣言した悪代官一味に対抗して、安くてうまいタラ鍋を食うのは、ささやかな市民的抵抗でもある。

 なに、貧乏人は一流料亭の高級料理には手が出まいって? おあいにくさま。こちとらそんなものは食いたかないよ(笑)。

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January 25, 2013

Daily Oregraph: 冬の雨

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 朝までにほんの数センチほどだけれど雪が積もっていた。いったん降りやんだのを見はからって雪かき。予報では一日中雪だから、除雪しておかなければあとが面倒だと思ったからだ。

 いやに暖かいのは、低気圧が南の風を運んできたからだろう。そのうちにピチャピチャという音が聞こえたので外へ出てみると、なんと雪ではなく雨ではないか。

 大雪にならないのはありがたいけれど、いったん融けた雪がふたたび凍結してツルツル路面になるのは迷惑な話である。どうやら人の散歩を徹底的にじゃまするつもりらしい。

 かくなる上はおとなしくノートを開くほかないわけだが、どうも気が乗らないのは、悲劇を読んでいるせいかもしれない。気分転換の妙薬はないものだろうか。

【追記】

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 17
時30分。また雪が降っている。明日も雪かきか、ああ。

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January 24, 2013

Daily Oregraph: 今日の春採湖畔

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 ひさびさの春採湖。しばらく雪が降っていないから、多少デコボコはあるものの、この様子だと湖面ではスケートも可能なんじゃないかと思う。実際昔はここで大勢の人が滑っていたんだよね。

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 道路の状態は場所によってずいぶんちがうけれど、全体として歩きにくいことはまちがいない。夏の倍は神経を使うから長距離はしんどいと思うが、それでも散歩する人の姿は絶えない。

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 対岸を石炭列車が通過。今年の初ショットである。

 さて『フロス河畔の製粉所』のノートを読み返していたら、出来の悪い生徒に詰めこみ教育するのを、「チーズを食べると腹をこわすこどもを治そうとしてチーズを無理強いするようなもの」と形容しているのには笑った。まるで自分のことをいわれているような気分である。

 問題の箇所はラテン語文法に関係するのだが、昨日までのガキ大将がいきなり語形変化だの属格だの与格だのを詰めこまれるんだから気の毒の至りである。時間のムダだから、腹を下さない母国語の読み書きを優先したほうが、のちのちためになると思うよ。他人事じゃないけどさ(笑)。

 それにさ、無理強いされるんだったら、断然アルコールのほうがいいな、と出来の悪いおじさんは思うのでありました。

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January 23, 2013

Daily Oregraph: 三日酔いの話

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 たった一晩遊んだだけなのにすっかりたるんでしまい(笑)、まだ頭が少しボーッとしている。三日酔いというやつかもしれない。

 さて、ネタもないことだし、今夜はよい子のみなさんにお話をしてあげましょう。

 町を歩いていると、不意に声をかけられた。外国人の男が四、五人、みな厚手のコートのポケットに手を突っこみ、街角に立ってぼくをじっと見つめている。いずれも眼がひどく落ちくぼんだ暗い顔をしており、背はそれほど高くないが、がっしりした体つきである。

 四角い顔をした中年の男が、

 -トウゲの場所を教えてくれないか。

と英語でいった。どうやらトウゲというのは、酒場かなにかの名前らしい。

 ふと気がつくと、少し離れた場所にもやはり四、五人のグループがかたまってこちらを見ている。ははあ、ロシアか東欧の秘密警察だな、と直感した。

 男の依頼には有無をいわせぬ調子があったから、ぼくは黙ってうなずき、あたりを見回すと、近くに一軒の雑貨屋があった。

 公衆電話でもあれば番号案内で調べようと思い、雑貨屋に近づくと、店の脇にはちょっとした広場があり、テーブルと椅子が並んでいた。テーブルのひとつには、やはりロシア人らしい若い女が三人座っていた。いずれも目の大きい美人だが、彫像のように無表情で、じっと前方をみつめている。

 すると一人の女が椅子から立ち上がり、いきなり衣服を脱ぎ捨てて全裸になると、そのまま数歩先へ行って、舗装の上ににごろりと横になった。そ
のとき気づいたのだが、その近くには裸の白人女がもう一人、地面に座ったまま、体を丸くして膝をかかえている。

 -おい、やめろ!

とぼくが叫ぶと、テーブルに残った二人の女は、笑いながら裸の女たちに向かって声をかけたけれど、なにをいっているのかはわからなかった。

 雑貨屋の中は灯りが消えていて暗かった。あちこちにごちゃごちゃとものが積まれて、整理ということをした試しがないように見えた。ガラスのショーケースの上にレジスターが置かれ、その向こうに中年の女主人がいたけれど、顔はよくわからない。

 ピンクのダイヤル式電話は、やっと手の届くような高い場所にみつかった。ぼくは財布から十円玉を二つ取り出して一枚入れると、苦労してダイヤルを回した。受話器からは女の声がしたので、ぼくはトウゲの電話番号をたずねた。

 -よくおたずねくださいました。トウゲなら札幌と小樽にもございます。よろしかったらどうかご利用ください。

というようなことを、女はペラペラしゃべりはじめた。

 よその土地の情報をもらったってしかたがないから、釧路のトウゲだ、といおうとしたところで、プツッという音とともに電話が切れてしまった。ばかばかしい、たかが電話番号を確かめるだけなのになぜ十円玉が何枚もいるのだ。どうしようかちょっと迷っていると、電話のベルが鳴り出した。

 受話器を取ろうとすると、いつの間にか電話機はいっそう高い場所に移っていて、手が届きそうでなかなか届かない。ベルは鳴りやまない。やっと受話器を手にすると、こんどは男の声が聞こえてきた。

 その男も電話会社の担当らしいのだが、やはり電話番号は一向に教えてくれず、話がどんどんそれていく。男はラジオのアナウンサーのような落ち着いた口調で、さっぱり中身のない話を愛想よくつづけるのであった。

 ぼくは次第に腹が立ってきた。しかし秘密警察や裸の女、それにトウゲのことよりも、もう一度電話が切れたらどうしようという奇妙な不安がだんだんつのってくるのであった。


 -はい、これでおしまい。

 -なんだい、それでおしまいかよ。さっぱりわけのわからん話だなあ。

 -おれにもわけがわからないのさ。夢の話だからね。しかし最近これほどハッキリ記憶している夢もめずらしい。ほとんど脚色ゼロだから、精神分析の材料にでもしてくれたまえ。

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January 21, 2013

Daily Oregraph: 一年ぶりに

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 いやに暖かいと思ったら、気温-1度。もう春が来たのかな。

 一年ぶりに夜の幣舞橋を渡り、

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こういう場所に遠征してきた。日曜日だから閉まっている店が多く、人通り
少ない。

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 会社の昔の仲間が声をかけてくれたのである。約三十年ぶりに再会した女性もいたが、みなさん若々しく(おれも含めてだよ)、まずはなにより。

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 芋焼酎をぐいぐい飲んで、二軒目ではウィスキー。外で酔っ払うのはひさしぶりだが、毎日家で飲んでいるせいか、たぶん(笑)醜態はさらさなかったと思う。なにごとも日頃の修行が大切なのである。

 去年はお坊さんみたいな生活を送っていたから、大勢でわいわい話をしていると、まるで夢を見ているような心地がした。みなさん、どうもありがとう。

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January 19, 2013

Daily Oregraph: 旧弥生中学校ウォッチング

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 スリップしてタイヤの空転する音が聞こえてきた。好天つづきでかなり路面の状態は改善されたとはいえ、凍った上り坂の途中でいったん停止すると発進
むずかしいのである。しかしそこはプロ、まもなくタクシーは無事動きはじめた。

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 こちらも歩行協会のプロだから、なんなく坂を上って、ひさしぶりに旧弥生中学校の校舎を撮影。これも一種の定点撮影である。地元紙としての勤めのひとつだね。

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 校舎の裏手に回ってみた。窓をふさいだコンパネの表面には、あちこち心霊写真風の模様が浮き上がっているけれど、これでは幽霊の這い出る隙間もあるまい。

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 スプレーのペンキを使っているのだろう、ところどころにイタズラ書きをしてあるのだが、どれも社会性もセンスもゼロなのは悲しい。どうせ落書きするなら、人をうならせるような文句を考えてはどうだ。

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 太平洋を見下ろす崖の上に立つこの校舎は、長年放置されたまま。資金の問題だけではなく、簡単には取り壊せない事情もあるらしい。かりに取り壊したとしても、跡地をどう再利用するのか、ぼくの生きているうちに片がつくのか(笑)……まあ、体の動くうちは、ときどき観察することにしよう。

 『エマ』のノートをやっと読み終えた。ノートの残りはあと約千ページ。それを廃校同然の頭でやらなくちゃいけない
のだから、なんだか気が遠くなってきた。

【付記】

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 これは2011年8月28日撮影の写真。今回は玄関前の照明柱と左手前の水飲み場が撤去されていた。

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January 17, 2013

Daily Oregraph: 特集 氷中接岸作業(南埠頭)

 今朝は南埠頭石炭ローダーで、石炭専用船江和丸の接岸作業を取材した。弱小メディアだって、その気になればマジメな特集を組めることを証明しようというわけだが、結果はよろしくご判断いただきたい(笑)。

 現場に到着したのは06:45分ころ。気象台のデータによれば、今朝の最低気温は-15.8度(05:52)だから、まずまずの寒さというところだろうか。

 すでに綱取りボートは待機しており、まもなくタグボートも到着した。

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 06:47 ひさしぶりに見るタグボート末広丸。江和丸のバウスラスタが不調なのでオーダーしたらしい。

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 06:50 待機中の綱取りボート。日の出直後である。水面から気嵐(けあらし)が立っているため遠くが霞んでおり、日本製紙の煙突は煙しか見えない。

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 06:55 本船が港内に入ってきた。

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 07:00 いよいよ接岸作業の開始である。胸が震えているのは期待からか、それとも寒さからか?

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 07:04 もっとも寒い思いをしているのは、雨が降っても風が吹いても常にへ先に立つ一等航海士であろう。

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 07:06 まずはオモテ(船首)のロープを取る。

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 07:08 同上。

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 07:13 つづいてトモ(船尾)のロープ。

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 07:17 同上。

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 07:19 トモのロープは取り終わったが、このまま船体を岸壁に押しつけても定位置には着けられない。

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 07:22 大量の氷が立ちふさがっているからである。

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 07:34 そこで前進・後進を何度か繰り返し、スクリューによる水流で氷を押し流す。

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 07:35 ごらんのとおり、氷が分散して水面がかなり見えてきた。

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 07:38 かくしてやっと荷役可能な位置に収まることができた。氷さえなければ、なんということもない作業なのだが。

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 07:40 それにしてもこの氷。さらに成長して厚くなれば、接岸はますます困難になるだろう。

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 07:44 陸上から歩み板を渡し、荷役準備作業に取りかかる態勢が整った。

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 07:45 みなさんお疲れさま。情報をご提供くださったスコップさんはこれから一仕事だが、部外者のぼくはおじゃまにならぬようこれにて失礼する……といえばもっともらしいけれど、実をいえば寒いのである。たかが-15度ほどとはいえ、長時間外にいると、指先がこごえてシャッターを切るのもままならない。

 ひさしぶりの現場はやはり気持がいい。知人からも声をかけられた。

 -あなた、いまお仕事は?

 -いえ、なにも。

 まさかジャーナリストに転身しましたとはいえないし、ましてや19世紀の本を読んでいますなどとはいえないよなあ(笑)。

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January 16, 2013

Daily Oregraph: 減ったり増えたり

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 -なんだい、こりゃ? ひでえ写真だね。

 -床屋へ行く途中、信号待ちで撮ったのさ。今日はこれしかないんだからしかたがない。それでも気象状況がわかるから、科学的な価値がないわけじゃない。

 -ふ~む、
それにしても電線が目ざわりだなあ。みっともないぜ。

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 -はい、消しましたよ。デジタルは便利だねえ。時間はかかったけどさ(笑)。

 -ふん、電線がなくたってひでえもんだ。

 というわけで、ひさしぶりに散髪したのだが、前回はいつだったか調べてみたら、なんと去年の9月28日! 実に三ヶ月半ぶりである。

 どうしてそんなことになったのかというと、無精のせいばかりではなく、ここ一、二年の間に髪の成長速度が急激に低下したからである。まだ生えぎわは少しも後退していないけれど、いずれ薄くなることはまちがいないだろう。

 -髪の毛自体が薄くなってきたんですよ。

というのが床屋さんの診断である。恐るべきアポロンの神託を聞いたような気分になった。体重は増える、髪は薄くなるといえば、これはもう立派なギリシ
悲劇である。

 しかし電線を消せるくらいだから、写真はごまかしがきく。レタッチの腕を磨いて、画像にミラクル増毛法を施せばいいのだ。もしご希望の方がいらしたら、ご遠慮なくお申し出いただきたい。練習のためだから、もちろんお代はいただきませぬ。

 なんてバカなことをいっている場合じゃない。明日の朝には南埠頭の取材が控えているのだ。

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January 15, 2013

Daily Oregraph: 船現れず

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 スコップさんから石炭船の情報をいただいたので、朝っぱらから南埠頭へ出動。七時半の接岸として、船が防波堤を通過するのは七時ころであろうという読みである。

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 この氷を割って船が接近するところを想像すると、胸がワクワクしてくる(笑)。タダで見物しては申し訳ないと思うほどである。

 しかしこの写真を撮った07:10になっても、沖に船の姿がみあたらない。はてな、東北の低気圧の影響で遅れたのかな? するとそこへ登場したのがスコップさんである。ぼくをみつけて、ははあ、こいつ物好きにもやってきたんだな、とニヤニヤしておられる。

 -ハハハ、見物にやってきましたよ。今朝は暖かいですね。

 -ほんと。マイナス10度ですからね。

 -ところで、船は?

 -着けるでしょう。七時半と聞いてますよ。

 てなぐあいにしばらく世間話をしていたけれど、一向に船の現れる気配がない。スコップさんが電話で確認すると、おやおや、予定がいっぺんに二日も遅れたらしい。まことに残念ではあるが、船の世界では急な予定変更はままあることだからしかたがない。

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 すぐ隣の南新埠頭では、これからタンカーを着けるらしく、綱取りボートがあらかじめ氷割り作業をしていた。

 しかし一見してわかるように、石炭ローダー岸壁はこちらよりもはるかに条件が悪い。わざわざ出直して取材するだけの価値はあると思う。17日の朝には(たぶん)もう一度……ジャーナリストの道はきびしいね(笑)。

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January 14, 2013

Daily Oregraph: まちがいの話

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 昨日カッコよく宣言した手前散歩に出たのはいいけれど、道路はあいかわらずカチカチ。雲の向こうには太陽が見えているし、風もほとんどないのだが、ちっとも暖かくない。しかたがないから無理な写真を一枚撮って帰ってきた。これでは運動不足になるのも無理はない。

 さて先日間抜けにも sympathy を symphony と書いたお話をしたが、人間しょせんまちがいからは逃れられぬ運命にあるらしい。

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 これはペンギン
(1985年印刷)の Emma なのだが、赤線の部分にご注目いただきたい。最初に読んだときにも首をかしげた箇所である。今日ノートを読み返すと、やはり意味が通じにくい。

 そこでネット上のテキストを参照すると、by influence ではなく、by inference が正解のようだ。なるほどそれならすんなり意味は通る。こういう誤植もたまにあるから気をつけなくてはいけない。論文でも書こうという奇特な方は、テキストを数種類用意したほうがよさそうである。

 よくよく考えてみれば、まちがいはどこで起こるかわからない。まず作者自身が書き誤ることだってないとはいい切れない。それを校正者(昔なら写本制作者)が見のがしてしまうかもしれないし、別の余計なまちがいを犯してしまうかもしれない。原稿にまちがいがなくとも植字工がミスをする可能性もある。たとえ本の仕上がりが完璧でも、不注意な学生が(笑)ノートに書き写す際にまちがうことだってある。外国語だろうと日本語だろうと事情は同じである。

 
原作に人手の加わる翻訳ともなれば、まちがいの生ずる可能性はいっぺんに拡大してしまうだろう。そのまちがった翻訳を読者がさらに誤読すれば、最終的に白が黒になってしまうことだってあるかもしれない。

 さあ、どうしましょう? といったってどうしようもない。人間だもの(笑)。小説のたぐいなら、いくら誤解したって戦争がおっぱじまるわけではなし、たいして害はなかろうと観念するしかないと思う。

 しかし外交文書や契約書の場合はそうはいかない。一国の命運、企業の存亡がかかることだってないわけではないから、まちがいは赦されないのである。しかし赦されないといったって、いつかまちがいは起こるだろう。さあ、どうしましょう?

 残りのおでんで熱燗を一杯やりながら、めずらしくそんなまじめなことを考えた。考えたってしかたがないんだけどさ。

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January 13, 2013

Daily Oregraph: おでんエレジー

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 今日は一歩も外出せずにノートに取り組んだ。ずいぶんひっそりと暮らしているように思われるかもしれないが、実はそうではない。大きな声で文章を読み上げるからである。知らない人が聞いたら、あいつ芝居の稽古でもしているんじゃないかと思うかもしれない。いや、怪しい宗教にでもはまったんじゃないかと疑われるかも(笑)。

 そんなわけで写真を一枚も撮らなかったから、今日もブログはお休みにするつもりだったが、そこへ漂ってきたのがうまそうな匂いである。台所へ行ってみると、コトコトとおでんを煮ているではないか。家庭の鍋だから材料が隠れて見えないけれど、コンニャクやゆで卵、それに乙山さんから教わったニンジンなんぞも入っている。

 通じるんだか通じないんだかわからない下手くそな音読をするよりも、ふうふういいながら熱いおでんを食ったほうがいいにきまっている。しかしたちまち腹一杯になり、せっかくのうまいおでんをたくさん食べられないのは悲しいことだ。ひととおり味わったところでもう満腹。

 胃袋がこんなていたらくなのだから、脳味噌も相当衰えているにちがいない。いくらノートを読んだって、いまさら消化しきれるものか、という恐ろしい不安が湧いてくる。いやだねえ。

 部屋にこもっているからこんなことになるのだ。明日は外の空気を吸うとしよう。残りのおでんをおいしく食べるためにも……

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January 11, 2013

Daily Oregraph: 霜の花

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 最低気温-19度、この冬一番の寒さである。昔にくらべたら暖かいとはいえ、この冬は気温が低めのようだ。

 カーテンを開けたら、窓ガラスに霜の花が咲いていた。たいへん美しい模様だが、手近にあったのがマクロに弱いデジカメだったため、あまり寄れなかった。霜の花はごく短命で、あっという間にかたちが崩れて消えてしまう。まともに撮るつもりなら、あらかじめ準備を整えておかなければならないようだ。

 ぼくは気まぐれな偶然居士だから(笑)準備万端整えてというのは苦手だけど、チャレンジする値打ちは十分にあると思う。冬はつとめて。霜のいと白きを急ぎ撮るも、いとつきづきし。もし気が向いたらぜひお試しあれ。

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January 10, 2013

Daily Oregraph: 2013年200円の旅

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 しばらくまともに歩いていないので、リハビリのためにバス賃200円片道のみの旅に出た。

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 和商市場前で降りて、釧路駅前を通過。今日はあくまでも歩くのが第一目的だから、駅舎の中へは入らなかった。

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 しばらく好天がつづいたせいか、北大通の路面は案外歩きやすかったけれど、ごらんのとおり、場所によってコンディションはずいぶんちがう。一歩裏通りに入るとあいかわらずカチカチに凍ったままだから、あちこちウロウロしようという気にはなれなかった。

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 そんなわけでたいして写真も撮らず、末広のあたりをテクテク歩いて、ひさしぶりに久寿里橋を渡る。写真は久寿里橋上から幣舞橋を見たところ。この川の氷が流れて南埠頭方面に吹き寄せられるわけだ。

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 久寿里橋を渡ったら、このお店を撮るのは一種の習慣のようなものだ。正統派の持つ風格。

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 もちろんここまで来たからには、釧路名物の城山歓楽街を忘れてはいけない。路地はふたつあって、こちらが久寿里橋寄り。

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 もうひとつの路地はすっかりさびれてしまったが、ちゃんと雪かきしてあるのは、一番奥に営業中のお店が一軒残っているからだろう。

 それにしても、この路地は十年後も残っているだろうか? いや路地だけではなく、このおれも……

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 結局ほとんど記録写真という、たいへんマジメな散歩に終わったわけだが、今回はほんの足ならし、いずれ芸術が爆発する春が来ることを祈ろうではないか(笑)。

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January 09, 2013

Daily Oregraph: 氷見物

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 鼻水が止まったので、あらためて氷見物に出かけた。今日は文字どおり河岸を変え、南新埠頭へ来てみれば、絵にも描けない美しさとまではいかないけれど、一面の氷はみごとであった。

 ちょうど内航 LPG タンカーが接岸作業を終えるところであった。係船作業には相当手間取ったことと思う。

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 南新埠頭から望む雌阿寒連峰。空気が澄んでいるので、たいへんクリアに見える。望遠レンズを持ってくればよかった。

 川の氷はすべて北西の季節風によって南側に吹き寄せられ、北半分にはまだ氷はないはずだ。しかしカチカチに凍った道路を走って北埠頭まで行こうという気にはなれなかった。確かめるのはまたの機会にしよう。

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 ついでだから南埠頭に回ってみると、石炭専用船が荷役中であった。ぼくも昔困ったおぼえがあるけれど、接岸にはかなり苦労したにちがいない。よくまあ着けたものである。

 氷をたっぷり鑑賞して帰宅。やっと『ジェイン・エア』のノートを読了した。たかがノートとはいえ、読み返すのには時間がかかる。

 その理由のひとつは誤記である。自分でも吹き出したのだが、たとえば sympathy を symphony などと書いている。ほかにも either をなぜか eighter などと書いてあったり、ほんとにバカじゃないかと思うね。ノートを取るのに鉛筆を使ったのはやはり正解であった。

 明日からは『エマ』のノートに取りかかる。読まざるもの、飲むべからず……これが大原則である。

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January 08, 2013

Daily Oregraph: 一人祝い

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 上天気である。港町の氷はこんなぐあい。

 やっと回復度
85パーセントというところだろうか。まだ本調子ではないが、少し元気が湧いてきた。

 お祝いでもしなくちゃなあ、と思っていたら、

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弟がこんなウィスキーをプレゼントしてくれた。タイムリーだね、ほんとに。さっそく一杯やらなくちゃ。

 明日からは平常どおりの営業としたいところである。

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January 06, 2013

Daily Oregraph: 赤鼻の日

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 鼻をかみすぎて真っ赤だと笑われたが、自分の顔なんぞ鏡に映して見たくもないから、即席で再現してみた。まあ、こんなものであろう。辞書を小道具に使ったのは、見栄を張ったのである(笑)。

 昨日は宣言どおり熱燗を一杯やって、午後から床に入っていた。夕食後もじたばたせずに早く就寝したのはいいが、熱もないし鼻水とクシャミだけの症状だから、人間そんなに
長時間眠れるものではない。早朝目をさまし、どうしようもないからめずらしくラジオを聞いてみた。

 ふだん耳にしたことのない、天理教、キリスト教、浄土宗、生長の家などのありがたいお話が流れてくる。庶民には天理教のお話が一番明快でわかりやすいと思った。キリスト教のお話は、なんでも新島襄と梅が話題になっていたけれど、うつらうつらしたので肝腎の部分を聞きのがしてしまったのは残念である。浄土宗はなんとか猊下というえらいお坊さんのお話だったが、ぼくは「猊下」などということばがまだ生き残っているほうに感心した。生長の家は(聞きちがいでなければ)、神様はすなわちあなたなのであるというようなむずかしいお話で、鼻たれの男にはよくわからなかった。

 それでも神仏が総動員でお助けくださったせいか、鼻をかむ回数が激減したのはありがたい。信じなくとも救われるというのは、宇宙的といおうか、なんとなく心が広々としてうれしいものだ。

 さて今日も大事を取って、一日おとなしくしていよう。昼間から熱燗を飲む正当な理由があるのはめでたい。

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January 05, 2013

Daily Oregraph: 転ばぬ先の

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 さすがに兵糧が不足してきたので買い物に行ったスーパーの回りを、ほんの少しだけ歩いてきた。除雪がゆきとどいているから歩きやすいのである。とても運動とは呼べぬほどの距離だけど、やはり体を動かすのは気持がいい。

 さて上の写真のおばさまが持つ杖(?)にご注目いただきたい。先日もほかの場所でみかけたのだが、スキーのストックみたいなものを滑り止めに使っているのである。両手がふさがるのは難点だけれど、これはよい工夫だと思う。

 なにごとも用心が大切。ぼくも鼻がグズグズしているから、熱いのを一杯やって、午後はおとなしく寝ることにしよう。風邪ひく先の熱燗、ね。

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January 04, 2013

Daily Oregraph: 氷だらけ

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 用があったので車で外出したら、予想どおりとはいえ、道路の滑ること。歩くのはもちろんだが、事故の心配があるだけに、車はもっと恐い。今の時期、走らせずにすむものならすませたいところである。

 帰り道にちょっとだけ入舟岸壁に寄ってみ
ると、まるで氷原である。とてもまともに歩けやしないが、ここまで来たのだから、せめて川の氷だけでも撮って帰るとしよう。

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 というわけで、今日の釧路川はこんなぐあい。

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 -氷があるからかえって釣れるんだよな。

 ほんとかどうか知らないが、釣り人はそう語っていた。

 弱い風とはいえ、やはり冷たい。おまけに道路がこれではどうしようもないから、さっさと車に戻ったことは申し上げるまでもない。

 さて氷の世界から暖かい部屋に逃げ帰り、オン・ザ・ロックを一杯やれば、それこそ氷だらけで世話はないか。

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January 03, 2013

Daily Oregraph: ポスト動かず

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 いにしえの賢人の教えに従って、おとなしくコタツにもぐっているのが一番と承知はしているものの、追加の年賀状一枚をどうしようかと考えているうちに、マホメッ
の故事を思い出した。

 つまり
三べん郵便ポストに呼びかけてもポストはこっちやって来ない。するとマホメッは手紙を持って、みずからポストに向かってテクテク歩いていくのであった。有名な話だから、みなさまもご存じだと思う。

 なるほど偉人というのはちがうものだ。空理空論にこだわっていてはなにごともけっして解決しない。立て、年賀状を書きたるものよ。

 そこで吹きすさぶ風をものともせずに、ぼくは家を出て歩きはじめた(えらい!)。ついでに少し散歩をするつもりであったが、ダメだこりゃ。雪がうっすら積もっている下は氷だから、危なくてしようがない。

 散歩どころか、ハガキを投函して早々に逃げ帰ってきたのだった。成果はタコな写真一枚のみ。やれやれ、今年の出だしはあまりよろしくないようだ。

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January 02, 2013

Daily Oregraph: 道なければ

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 今年初めての写真がこれとは情けない。

 昨日の雪はさほど積もらなかったけれど、そのまま放っておくわけにもいかない。そこで家の前をさっと片づけることにしたのはいいが、大晦日の雨でいったん融けた雪が凍りついたため、滑るのなんの。

 ごらんのとおり、雪を払いのけた下はすべて氷である。いくら気をつけていても滑るものは滑る。古い靴をはいたせいもあるのだが、みっともないことに、二度も転倒してしまった。

 もちろんたまに歩く人をみかけたし、この悪路をランニングしたという信じられない猛者もい
らしい。しかし「孫子曰く、氷原には向かふことなかれ」(ウソ)、また孔子も「道なければ即ち隠る」とおっしゃった。まともに歩ける道がない以上、家の中に隠れて一杯やるしかないではないか。はてな、解釈をまちがっているかなあ(笑)。

 三が日くらいボーッとしていようかとも思ったけれど、怠け癖がつきそうで恐いから、一杯やりながらノートに向かった。しかし運動不足のせいか、頭の働きが鈍っている。けっして酒のせいではない……と思いたい。

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January 01, 2013

Daily Oregraph: 気持だけ

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 ぼくみたいに盆や正月とは無縁の生活を送っている男でも、みなさまにつられてなんとなくめでたい気分になってくるからふしぎである。しかし考えてみれば、昼間からおおっぴらに酒を飲めるのだから、めでたくないはずはないか。

 もしぼくが大金持ちだったら、玄関先に酒の大樽を用意して、道ゆく人を呼び止め、

 -おめでとう。さあ、あなたも一杯おやんなさい。

 -へへへ、旦那、これはどうも。おっとっと、こぼれます。

てなしゃれたまねをしてみたいけれど、あいにく資力が乏しいから、気持だけね。

 さて大晦日から読書をサボってしまったけれど、明日からは平常どおりとしたい。今年もどうかよろしくおつきあいのほど。

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