Daily Oregraph: 氷見物
鼻水が止まったので、あらためて氷見物に出かけた。今日は文字どおり河岸を変え、南新埠頭へ来てみれば、絵にも描けない美しさとまではいかないけれど、一面の氷はみごとであった。
ちょうど内航 LPG タンカーが接岸作業を終えるところであった。係船作業には相当手間取ったことと思う。
南新埠頭から望む雌阿寒連峰。空気が澄んでいるので、たいへんクリアに見える。望遠レンズを持ってくればよかった。
川の氷はすべて北西の季節風によって南側に吹き寄せられ、北半分にはまだ氷はないはずだ。しかしカチカチに凍った道路を走って北埠頭まで行こうという気にはなれなかった。確かめるのはまたの機会にしよう。
ついでだから南埠頭に回ってみると、石炭専用船が荷役中であった。ぼくも昔困ったおぼえがあるけれど、接岸にはかなり苦労したにちがいない。よくまあ着けたものである。
氷をたっぷり鑑賞して帰宅。やっと『ジェイン・エア』のノートを読了した。たかがノートとはいえ、読み返すのには時間がかかる。
その理由のひとつは誤記である。自分でも吹き出したのだが、たとえば sympathy を symphony などと書いている。ほかにも either をなぜか eighter などと書いてあったり、ほんとにバカじゃないかと思うね。ノートを取るのに鉛筆を使ったのはやはり正解であった。
明日からは『エマ』のノートに取りかかる。読まざるもの、飲むべからず……これが大原則である。
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Comments
ぼちぼち体調は前回でしょうか・・・
こんな寒そうな景色の中に歩いて出ようなんて思ったら
よっぽど元気じゃなきゃあそんな気にはなれませんものね。
私なんか、たかが大和の寒風の中に出て行こうとするだけでビビっちゃっていますものね(東北の生まれなのに情けないんですが・・・)。
Posted by: 三友亭主人 | January 09, 2013 22:29
これは氷を突き破って接岸するんですか。
それとも、接岸するところは氷がないのですか。
海を凍らせるくらい寒い地方というだけで、
僕にはanother worldです。
Posted by: 根岸冬生 | January 10, 2013 10:54
>三友亭さん
おかげさまでほぼ回復しました。今日は天気がよく、風もなかったので、ひさしぶりに町を歩いてきましたよ。
道路の状態さえよければ、あちこち寄り道して写真をたくさん撮ったんですけどねえ……
Posted by: 薄氷堂 | January 10, 2013 21:39
>根岸冬生さん
氷はみかけよりもずいぶん薄いですから、船は十分航行できます。ただロープを取るのにずいぶん手間がかかると思いますが。
しかし下の写真に見える岸壁に石炭船を着けるのは大変でしょう。たとえ氷が薄くとも、岸壁に船体を寄せるときに、氷が圧縮されてじゃまをするからです。
氷がうんと厚くなって港がふさがると船の出入りはできません。身動きが取れなくなりますし、第一無理をするとプロペラがやられてしまいます。
もっとも最近では氷によって港の機能が停止するような事態はまず起こりません。
また写真の氷は海が凍ったわけではなく、川の氷です。海水はめったなことでは凍らないと思いますよ。
Posted by: 薄氷堂 | January 10, 2013 21:50
この船、行ってましたよ。
私の車も写ってます。(笑)
風がなくて、寒いのは指先だけでした。
本船は前日に接岸させたようです。
15日は朝、接岸のようですよ。
氷で喫水も読めません。(笑)
Posted by: スコップ | January 14, 2013 09:10
>スコップさん
> 私の車も写ってます。(笑)
あ、ほんとですね。気づきませんでした。こういうこともあるから、地元では悪いことはできないわけですね。
> 本船は前日に接岸させたようです。
ひょっとしたら……とは思ったのですが、やはりそうでしたか。南埠頭は氷の逃げ場がないから、接岸させるのは一苦労ですよね。
> 氷で喫水も読めません。
そうでしょう。もはや心眼で読むしかないんじゃないかと……(笑)
明朝また接岸ですか。う~む、見学したいような、めんどうくさいような。
Posted by: 薄氷堂 | January 14, 2013 09:27