Daily Oregraph: ポスト動かず
いにしえの賢人の教えに従って、おとなしくコタツにもぐっているのが一番と承知はしているものの、追加の年賀状一枚をどうしようかと考えているうちに、マホメットの故事を思い出した。
つまり三べん郵便ポストに呼びかけてもポストはこっちへやって来ない。するとマホメットは手紙を持って、みずからポストに向かってテクテク歩いていくのであった。有名な話だから、みなさまもご存じだと思う。
なるほど偉人というのはちがうものだ。空理空論にこだわっていてはなにごともけっして解決しない。立て、年賀状を書きたるものよ。
そこで吹きすさぶ風をものともせずに、ぼくは家を出て歩きはじめた(えらい!)。ついでに少し散歩をするつもりであったが、ダメだこりゃ。雪がうっすら積もっている下は氷だから、危なくてしようがない。
散歩どころか、ハガキを投函して早々に逃げ帰ってきたのだった。成果はタコな写真一枚のみ。やれやれ、今年の出だしはあまりよろしくないようだ。
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Comments
マホメットの時代に郵便制度があったかは別にして...
凄〜い下り坂ですね!滑ったら止まらずそのまま海までドボンかしらん?
「坂の無い街(むしろヘッこんでいる)」の住民には信じられない風景です。
Posted by: アナログ熊さん | January 03, 2013 10:51
>アナログ熊さん
> マホメットの時代に郵便制度があったかは別にして...
おや、ご存じなかったですか? あったんですよ、山の麓に郵便局が。
> 滑ったら止まらずそのまま海まで
まさかそこまで滑りはしませんが、かなり危険なことはたしかです。帰り道は勾配のゆるいルートに変えました。
この坂の上から海を見ると、どうして海水が流れこんでこないのか(笑)不思議ですよね。
Posted by: 薄氷堂 | January 03, 2013 16:31
今年もよろしくお願いします。
上が変わったので明日よりさっそく石狩に行ってきます。
今年はあちこち行けそうです。(笑)
所で、昨年最後の写真、海岸は走れそうですね。(笑)
Posted by: スコップ | January 03, 2013 17:02
>スコップさん
こちらこそよろしくお願いいたします。
新しい所長さんが赴任されたのですか?
正月早々石狩新港とはまたすごいですね。あの港は、冬場は猛烈な吹雪に見舞われるとか。どうかお気をつけて。
> 海岸は走れそうですね。
う~む、あれからまた雪が降りましたけど、波打ち際はだいじょうぶかもしれませんね。
ぼくはお金をいただいても走りませんけど(ほんとは走れない(笑))。
Posted by: 薄氷堂 | January 03, 2013 18:26
大和の方は雪の下が凍っているなんて状況はまずありませんが、宮城にいたころはよくその上でひっくり返ったりしていました。
よく滑るんですよね・・・あれ・・・
Posted by: 三友亭主人 | January 03, 2013 22:45
>三友亭さん
ほんとは散歩したくてウズウズしているんですよ。しかし身のこなしが昔のように軽やかではなくなってきたものですから、凍った道で無理はしないことにしています。
だって、年寄りの冷酒[注」っていうでしょう(笑)。
[注]年寄りが燗酒ではなく冷酒を飲むと体によくない。そのように老人にふさわしからぬふるまいをすること。
Posted by: 薄氷堂 | January 04, 2013 07:49
僕はダメです。こんな坂道。
スパイク付きの冬靴でもダメです。。
滑ったら自分の体重だけで骨折します。
なんつったって骨粗鬆症の疑いがあるんですから。
こけて下まで滑ってしまったら
どうやって登ってくるんですか。
Posted by: 根岸冬生 | January 04, 2013 09:48
>根岸冬生さん
> スパイク付きの冬靴でもダメです。
新しい靴でしたら、重心を低くして慎重に歩けば、まずだいじょうぶです。こちらでは、じいさんばあさんも歩いているのですから。
それでも転んで骨折してしまったら……
> どうやって登ってくるんですか。
う~む、困りましたね。これまでの人生を振り返りながら、じっと助けが来るのを待ってはいかがでしょうか。運がよければ(笑)、凍死する前に救助されるでしょう。
Posted by: 薄氷堂 | January 04, 2013 13:49