« Daily Oregraph: 絵だけ日記 | Main | Daily Oregraph: 自家製の日 »

December 01, 2012

Daily Oregraph: 時すでに……

121201_02
 検査入院している母の病室の窓から。

 これを今日の一日一枚にするつもりだったが……

121201_01_2
 本命はこちら、『月長石』読了記念のケーキである。

 なんでも一冊読むたびごとにケーキを食うわけにもいかないから、今後は、400頁未満の本の場合、二冊につきケーキ一個という、自分にきびしい(笑)ルールを適用することにした。

 さて本日の読書はチャーチズムと奴隷制廃止について。

 チャーチスト運動というのは世界史で習ったと思うが、普通選挙権は一日にしてならず、多くの人々の苦労のたまものなのだから、けっしてムダにはできない。選びようもないほどろくでもない候補者が多すぎるなどと不平をいわず、お互い重い腰を上げて投票には出かけようではないか(実際腰も気も重いけれど……)。

 奴隷制廃止の先鞭を切ったのは英国である。

 英国での奴隷廃止の動きは18世紀末にはじまったのだが、1807年にはイギリス国内における奴隷貿易が禁止され、1815年には、フランス、スペイン、ポルトガルもそれに追随した。しかしその後も奴隷の密貿易が横行したため、1833年には植民地サイドの強い抵抗を押し切って、英国植民地における奴隷制度そのものが廃止されるに至った。

 これは奴隷一人あたり37ポンド10シリング、総計2千万ポンドもの巨額の代価をイギリスの納税者が負担して実現したのである。もちろんそれで人種的偏見が消滅したわけではないし、植民地の存在そのものに問題はあるにせよ、歴史的に見て高く評価しないわけにはいかないだろう。

 ……とまあ、えらそうなことを書いたけれど、すべてにわか勉強の受け売りなのが悲しい。なるほど歴史も勉強しなくちゃいけないと気づいたまではいいが、時すでに遅しかもしれない。

|

« Daily Oregraph: 絵だけ日記 | Main | Daily Oregraph: 自家製の日 »

Comments

3日前の、「November 29, 2012 Daily Oregraph: 手のひらに柿」で、
>維新の会が政権公約に「最低賃金制度の廃止や解雇規制の緩和」を盛り込んだというニュースを知って唖然とした。
とありますが、この背景に関しては以下のブログの分析が秀逸です。
http://nari1967.iza.ne.jp/blog/entry/2942447/
(投稿者名をクリックしても飛べます)
前半は無視して、1票の格差の表の下あたりからが本文です。
たまには真面目なコメントも出来るという事で、ぜひお読みください。

Posted by: アナログ熊さん | December 02, 2012 at 06:14

>アナログ熊さん

 熊さんがマジメなお方であることは、十分承知していますよ。

「何もしたくないなら、何もしなくて大いに結構。その代わりに貧しくなるので、貧しさをエンジョイしたらいい。ただ1つだけ、そのときに頑張って成功した人の足を引っ張るな」by 竹中平蔵。

 あきれてなにもいえませんけど、教養・良識のある人間の発言でないことはたしかですね。この人、ほんとにまともな学者なの? というより、血の通った人間なんでしょうか?

 若者がふつうに働いても豊かになる展望のない社会を作り上げた張本人のひとりですからね。昔の東映ヤクザ映画だと、最後に健さんにバッサリ斬られるタイプ(笑)。

 こういうとんでもない連中のいいなりになって、進んでワナにはまる有権者にも問題ありですが、世論を巧妙に誘導してきたマスコミの責任は大きいですよ。

 大新聞などを信用している人々は、太平洋戦争当時の新聞の見出しを見れば目がさめると思います。

Posted by: 薄氷堂 | December 02, 2012 at 08:21

日本国憲法第18条「何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない」・・・当たり前すぎて今さら口にするのもはばかられることなんですが、それが当たり前になるにはこういった先鞭があって今の世になっているんですよね。

それなのにどっかの政党ときたら・・・・18世紀以前に逆戻りしたがってるようですね。

最低賃金を廃止しようとするグループがあったり、奴隷制を容認しようとするグループがあったり・・・

そして、そんな連中が勝ってしまいそうな今度の選挙が少々怖い気がします。

Posted by: 三友亭主人 | December 02, 2012 at 09:10

>三友亭さん

 維新の会に竹中平蔵が関係しているというのは、深い意味がありそうです。あの自民党でさえ言い出せなかった無茶苦茶な政策を打ち出しているところを見ると、悪質な別働隊みたいなものでしょう。

 奴隷制廃止もそうですが、もちろん時代の制約はあったにせよ、当時のイギリスに大所高所からものごとを判断する識見を備えた人材が多かったことは否定できませんね。

 遅ればせながら、近いうちにJ.S.ミルの論文でも読んでみようかなと思っています。

Posted by: 薄氷堂 | December 02, 2012 at 09:35

The comments to this entry are closed.

« Daily Oregraph: 絵だけ日記 | Main | Daily Oregraph: 自家製の日 »