Daily Oregraph: Kyoto 2012 二秒千年物語
シリーズ最終回は、適当に写真を選んでみた。どれもたいした意味はない。
タイトルにも特別の意味はないけれど……上の写真2枚の間に経過した時間は2秒。こんなことを繰り返しているうちに、いつの間にか千年以上の年月が過ぎ去ってしまったというわけ(笑)。
これはね、看板の配置が絶妙なんだなあ。松田タカトシさんがどうなったかは知らないけど…… (投票日前に掲載しないよう配慮したところを評価していただきたい(笑))
もうひとつ、案内図にある「本能寺跡」というのが気になった。
ここが本能寺跡。信長が最後を迎えたのは、現在の本能寺ではなくこちらである。不勉強ゆえ知らなかった。
四条河原町。
トイレを借りに入った四条河原町マルイ。場ちがい、というのはこのこと。男子禁制の場所に紛れこんだ不審人物のような気分になった。
高瀬川。
蛸薬師。すでに風情はかなり失われていると思うのだが、なにか複雑な感情のもつれでもあるのだろうか。
場所はいっぺんに変わって、北野白梅町付近。なんの変哲もない路地のようだが、道のかたちにご注目いただきたい。
ここは京福電鉄の廃線跡。通信員の話では、かつてこの突きあたりに北野駅があったらしい。さすがは京都の達人である。
特別公開。タヌキうどんを食べた千成餅食堂の内部である。おねえさんは大きなヤカンからお茶を注いでくれた。
この食堂では、いなり寿司などの持ち帰りもできる。
まとまりのない写真をお目にかけたので、最後は京都らしく、重要文化財杉本家住宅。こういうのをもっと撮らなくちゃ(笑)。
今回の取材用カメラはこちら。もう重い一眼レフは旅行には不要だと実感した。オリンパスのズーム・レンズ、おまけとは思えないほどよく写る。
さて次の取材はいつ実現するだろうか。
(2012年12月7~8日撮影)
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Comments
ご無沙汰しておりました。
京都取材お疲れ様でした。
時間もお金もかけずに京都を堪能できました。
ありがとうございます。
(昨年、京都に4泊したのですが、美術館と平安神宮しかみれませんでした)
学生時代を過ごした町というのは何か特別なものがあります。
変わってしまった街並みを見ると、ちょっとさみしい気持ちになりますが。
今頃になって、薄氷堂さんは良き頃の京都や釧路をカメラで残そうと日々活動されていたのかと気づきました。
次の京都取材も楽しみにしております。
Posted by: k | December 24, 2012 20:49
>k さん
どうもありがとうございます。
芸術写真の出来そこないはみっともないだけですが(反省、反省(笑))、だれでも撮れる記録写真には上手下手を超えた値打ちがあります。
釧路の町並みだって、十年、二十年たつうちには必ず変わります。家の近所の景色だって、撮っておけば案外あとでよかったと思いますよ。
来年は京都だけでなく、大阪や東京にも取材に行きたいですね。問題は取材費ですけど。
Posted by: 薄氷堂 | December 24, 2012 23:08
重要文化財杉本家住宅の1枚の画像の情報量はGB(ギガバイト)級です!
1.右上の母屋の縦樋が、下の庇をブチ抜いて真っ直ぐ降ろしてある。
→こんな納まりは見た事がありませんし、かような発想も関東の板金屋には出来ません。
通常、縦樋は固定金具(デンデンと称します)を取り付ける為、柱の位置にしますが、それも無視しています。左の細い丸縦樋も同じ・・・
2.中央と左の塀の上に載せてあるのは「板塀瓦」で、鋼板葺きでそれに似た「大和葺き」というのがありますが、こちらは初めて見ました。
http://www.80000.jp/hei_kawara/index.html
3.母屋と庇も全て一文字瓦(瓦の正面下側が横一直線になる)ですが、右上の母屋の一文字瓦はタレ(瓦の正面高さ)が異様に大きく、特注品と思われます。すぐ下の庇が通常のタレの高さです。
4.庇にも軒樋は付けてありますが、落し口(通称アンコー)があるだけで、いくら雨水量が少ないとは言っても、落としっ放しで縦樋無しとは考えられません。その為に小径の軒樋/縦樋や鎖縦樋があるんですが!?
1〜4全てに言えるのは、適材適所という発想と、庇や塀の樋なんてどうでもいいという考えです。
母屋の雨水量は非常に多いので、エルボで曲げたり下の庇に流したりせず真っ直ぐ落とす!
庇と言っても勝手口だから軒樋だけは付けとこ。
→見事な割り切りです。恐れいりました。とゆ屋さん!(京都の板金屋の通称だそうです)
>薄氷堂さん
これと北野天神の楼門のオリジナルデータ送ってくれませんか?後者は大棟が瓦かどうか確認したいので。
Posted by: アナログ熊さん | December 25, 2012 13:56
>アナログ熊さん
> 1枚の画像の情報量はGB(ギガバイト)級です!
あれれ、一瞬ビックリしましたよ。サイズの縮小を誤ったのかとね(笑)。
それほど値打ちがあると知っていれば、画角を変えたのを何枚かと、全体を斜め方向から一枚撮っておけばよかったですね。
京都のあの狭い通りで、垂直方向の歪みを避けて撮るのはかなりむずかしいです。掲載したものは、ズームを35ミリ換算48ミリにセットしたため、わりと歪まずに撮れましたが、少しだけ垂直を補正してあります。
天神さんのほうは離れていたので垂直歪みはなかったけれど、傾きを補正してあります。
>オリジナルデータ送ってくれませんか?
補正後のものをサイズそのままで差し上げます。メールでファイルのありかをご連絡いたします。
【付記】 杉本家住宅の写真は、おねえさんの写っていないバージョンにしました(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | December 25, 2012 15:09