Daily Oregraph: Kyoto 2012 防火都市
2012年12月7日。野口家住宅。
引いて全景を一枚。……と、ここまでは正しい観光客ぶりを発揮していたのだが、
12月9日の朝、最後の散歩に出たとき、なにかムズムズするものを感じはじめ、
このあたりで、やっとあることに気づいたのである。おわかりだろうか?
これですよ、これ。どのバケツにもちゃんと水が入っている。桶がバケツに変わっただけで、たぶん昔から消火用水を用意していたのだろうと思う。
いったんその意味に思いあたると見方が変わる。消火バケツを意識して撮るようになるのだ。
もちろんなんとかして格好よくバケツを画面に収めようとするなど、一種の邪念といってもいいだろう。人間すなおが一番だから、マネをしてはいけませぬ。
しかしここで時間切れ。残念なことをした(笑)。
というわけで、今日はひと休み。明日はもうひとつの商店街をご紹介したい。
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Comments
落ち着いた色彩の町中の赤。
何とも言えませんな・・・妙に妖艶ですね。
何かしらモノクロ写真の女の人の口紅だけが赤く・・・・って感じで・・・
Posted by: 三友亭主人 | December 21, 2012 23:14
>三友亭さん
> 女の人の口紅だけが赤く
それは邪念ですぞ。煩悩を抑えるようおすすめいたします。
しかしテーマというのは探せばみつかるものですね。おもしろいかつまらないかは別にして……(笑)
Posted by: 薄氷堂 | December 21, 2012 23:39
消火器の赤ってこんな真紅でしたっけ?
もっと朱色がかった赤かと思っていました。
もしかして、バックが黒板だからかな?と思ったのですが、茶の板壁になっても同じですね。
下の方の、昔の写真との比較が面白いですねぇ。
京都だからまだまだ残っている建物が多いのでしょうね。
東京はもう80年代と比べてまったく違ってしまった場所ばかりのように思えます。
Posted by: りら | December 22, 2012 14:20
>りらさん
この赤に注目されるとはさすがです。おっしゃっているのは消火器というよりバケツのほうですね?
下から二枚目の写真をごらんいただくとよくわかりますが、右の消火器の箱は朱色系、左のバケツは真っ赤系です。
撮影したぼく自身、「いやに真っ赤だなあ」と同じ疑問を感じ、注意して見たのですが、バケツはすべて写真の色でした。
名づけて Kyoto red、2013年の流行色になるでありましょう(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | December 22, 2012 17:11