Daily Oregraph: 週末絵日記
11月10日。春採湖畔定点撮影。すっかり寒々しい景色になってしまった。葉の落ちた枝の間を、強風が吹き抜けていく。
11月11日。釧路町にあるディーラーの工場でタイヤを交換してもらう。もちろん自分でできないこともないけれど、最近根性がなくなってきたのである。
待ち時間に付近を散歩した。このあたりはいわゆる新開地なのだが、きわめて便利はいい。大型スーパーをはじめ、各種の大型専門店、食堂・レストランから学習塾まで、なんでもそろっている。
しかもだだっ広い駐車場があちこちにあるから、車は無料で停め放題。これじゃ北大通に人が来ないのも無理はない。悲しいことだが、公共交通機関の四通八達した大都会とは条件がちがいすぎるのである。
新興商業地区もそうだが、隣接する新興住宅地もたしかに便利はにちがいないけれど、印象がうすっぺらいことは否定しようがない。歩いても歩いても、どこにでもありそうな景色がつづくのである。つまり釧路でなければならぬという理由がまるで見あたらないのだ。
無味無臭の景色の単調を破るものは、やはり人の匂いである。七輪でサンマを焼く煙がもうもうと立ちこめていれば申し分ないのだが……
帰宅してボロ家の裏庭へ行くと、これが同じ釧路かと思うほどの落差がある(笑)。
伸び放題に伸びたユスラウメの枝を、ノコギリでバッサリ切り落とした。すごいボリュームである。ゴミとして引き取ってもらうには、こいつをさらに適当な長さにして束ねる必要がある。明日以降はさらにサクラやナナカマドの枝も払わねばならないし、どうやら一仕事になりそうだ。
切りそろえた枝を背中にしょって『月長石』を読みながら歩けば、気分は二宮金次郎。釧路小学校の校庭にぼくの銅像が建つ日は近い。
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