Daily Oregraph: 謹賀新年
先日の雪が日陰にほんの少しだけ残っている。このわびしい景色にも美を認める方はいるもので、写真を撮っていると、
-きれいですねえ。
と、ひとりのおじさまから声をかけられた。ぼくとしては定点撮影のつもりなのだが、おじさまの口ぶりから察するに、こういう景色を撮るとは見どころがあるということらしい(?)。
-ところで、謹賀新年とはなにごとだい? 駄ボラもたいがいにするがいい。
-ちょいと待ったり。口だけ達者などこぞのカブ野郎や、太陽族のなれの果てじじいといっしょにされては迷惑千万。
-すると本当?
-もちろんだとも。
ほら、ごらんなさい。もうこんな時期になったのである。
さて本日の読書より。自殺した女性が残した手紙の書き出しである。
正直に申し上げます。悲しい告白は、ときとしてごく手短かにすむものです。わたしの告白はたったの三文字。 I love you.
これ、どことなく太宰治調だが、ちょいと泣かせる。一生にいっぺんでもいいから、こういう手紙をもらいたいものだ。もう遅すぎるけどさ。
いよいよ Moonstone の謎の解明は近い。読み切って明るい正月を迎えたいものだ。
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Comments
本当に年の暮れなんてあっという間にやってきてしまいますよね。いつのまにか、髪の毛が白くなってしまうはずです。
でも・・・それにしても釧路は早いですね。
大和はまだクリスマスです。
Posted by: 三友亭主人 | November 22, 2012 23:17
>三友亭さん
謹賀新年。今年もどうかよろしくお願いいたします。
> それにしても釧路は早いですね。
釧路は夜明けも早いですしね。日本の未来は釧路から開けるんです(笑)。
> 大和はまだクリスマスです。
それは遅すぎますね。こっちでは去年の12月にすませましたよ。
Posted by: 薄氷堂 | November 23, 2012 09:02