Daily Oregraph: きのふけふB級日記
Blog という単語が OED に収録されていることをご存じだろうか。2003年の補遺には、weblog の省略形として独立した項目があり、ちゃんと例文まで載っている。そこで weblog の項を参照してみると、
ひんぱんに更新されるウェブサイトで、個人的意見や、他のソースからの抜粋などから成る。通例個人によって運営され、他のサイトへハイパーリンクするのがふつう;オンラインの日記。
当ブログの場合、だいたい上の定義にあてはまるとは思うが、「B級日記」(笑)といったほうが当たっているかもしれない。
A級であれ、B級であれ、日記にはちがいないわけだから、欠落した23日の記事から……
市立図書館にて本を返却。岩波文庫版『虚栄の市』全四冊である。ノートに赤丸印をつけた部分だけを参照したのだが、完全に疑問が氷解したわけではない。たとえできる先生の翻訳といえども、誤りゼロというのはまずないのではないかと思う。
それなら百パーセントわからなければ本を読んでもムダかというと、そんなことはない。レシピの詳細がわからなくとも、料理のうまいまずいはたいてい判別できるものだ。味もなにも、まずは食ってみなければわかるまい。なんでもむしゃむしゃ食べているうちには、魯山人なみに舌が肥えてくるかもしれないのだし(?)。
明けて24日。まずは春採湖畔の定点撮影を二枚。全国一千万の釧路ファンのために、どちらもサイズを少しだけ大きめにしておいた。
最後に魚を二種類ごらんいただきたい。
「ふくらぎ」とはなにか、知らなかったので損をしてしまった。ブリのこどもなんだね。安いから買えばよかった。無知は悲しい。
くやしさを噛みしめつつ、アップでも一枚。
実にハンサムな魚である。きっとうまいにちがいない。残念。
こちらはスケソウダラ。安いなあ。二三日前にマダラの鍋をしたばかりだから見送ったけれど、いつでも手に入るというわけじゃないから、これも実に惜しいことをした。
-なあんだ、鍋にして食ったという話じゃないのか?
-だからいってるでしょう、B級日記だって。
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Comments
>ひんぱんに更新されるウェブサイト
う~ん、あんまりサボってしまうと、それはブログとは言えなくなっちゃうわけですな・・・
フクラギは・・・何年か前、能登に旅した時に宿の夕飯に出て来て、妙においしかったので中居さんにたずねたところフクラギだと教えてもらって、初めて聞く名だと思い調べてみるとブリの子だと知ってなあ~んだと思ったのを覚えています。でもそれまで、あんなにうまいブリの子を食べたことはなかったですけど・・・さすが、能登だと思いました。
Posted by: 三友亭主人 | October 24, 2012 23:10
>三友亭さん
BLOG の LOG は、たとえば航海日誌がそうであるように、毎日記録するのが前提なのでしょう(至難のわざですけど(笑))。
ぼくは結構自分用に役立てているんですよ。二年前の今ごろはどうだったか、なにをしていたかなどと思い出すよすがとして。
さてフクラギですが、めったにこちらの店頭には並ばないものですから、正体がわからぬまま手を出しませんでした。ブリのこどもとはいえ、魚体は堂々たるもので、健康優良児。絶対にうまいですよね。残念無念、買えばよかったなあ(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | October 25, 2012 00:04
う~~ん。最近、魚料理らしい魚料理を食べていないなあ。
ランチの秋刀魚焼き定食もご無沙汰だし。
タラ鍋もよろしぃなあ。
タラ鍋って言うとオヤジを想い出します。
オヤジ、小樽でしたから。
Posted by: 根岸冬生 | October 25, 2012 19:21
>根岸冬生さん
最近サンマの活きのいいのが、スーパーでは特売なら一尾50円未満で買えます。地元の強みですね。
タラ鍋はうまいですよね。マダラはもちろん、スケソウダラも悪くありません。特にアラですね、あの頭の部分をしゃぶるとうまいのなんの、天下の美味ですよ。
もし幸福ということばの意味を知りたければ、タラの鍋を食うべし(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | October 26, 2012 00:04
こんにちは。
なぬっ、ブリもタラも一尾85円ですと!
うわっ、いいなあ。こちらでは切り身しか
売っていませんが、一尾すべてを買うとさばかないと。
それはちょっと、ハードルが高いんですね。
タラ鍋は、最後に切り身をちょっと入れるだけでは
やはり淡白過ぎたように思います。
かといってアラはあまり見かけませんし……
タラのアラでの鍋、食べてみたいなあ。
Posted by: 只野乙山 | October 26, 2012 11:11
>只野乙山さん
そちらでタラのアラが店頭に並ぶことはまずないでしょうが、ダメもとで魚屋さんに交渉してみるといいかもしれませんね。
すばらしくいいダシが出ますし、頭部のゼラチン状の部分がまたうまいんです。また最後にご飯を投入し、コトコト煮て食べるのもオツなものです。
お殿様よりも庶民のほうがうまいものを食えるなんて痛快じゃありませんか(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | October 26, 2012 12:31