Daily Oregraph: 翻訳福笑い
笑いなんてすっかり忘れていたけれど、ひさしぶりに思い出したのは、Yahoo の検索結果を見ているときに、うっかり「このページを和訳」をクリックしたからである。
いや、これが実に傑作なのだ。まさにことばの福笑いである。こんなおもしろいものを独り占めにするのはもったいないから、ほんの一節だけご紹介しよう。
ついでに、Yahoo と Google 両方の翻訳結果を比較して、実力をチェックしてみよう。
原文は『虚栄の市』第54章から、クローリー大佐の家へ行って、これこれの品を持ってくるようにいわれた召使いが、戻って結果を報告するところである。
“They won’t give 'em up,” said the man; “there’s a regular shinty in the house; and everything at sixes and sevens. The landlord’s come in and took possession. The servants was a drinkin’up in the drawing-room. They said―they said you had gone off with the plate, Colonel”―the man added after a pause:―“One of the servants is off already. And Simpson, the man as was very noisy and drunk indeed, says nothing shall go out of the house until his wages is paid up.”
Yahoo: 「彼らは、彼らを見放しません」と、男は言いました;「規則的なシニーが、家にあります;そして、sixesと七つのすべて。主人は入って、所有をしました。使用人飲酒が、上品なもので上がっていました。彼ら、プレート(休止の後加えられるColonel"―the人)を、あなたが持ち去ったと、said―theyは言いました:使用人の―1はすでに離れています。そして、何も彼の賃金までの家のアウトが払いきられることを我慢しないと、シンプソン(本当に非常にうるさくて酔っていた男)は言います。」
Google: 家の中でレギュラーshintyがある";;"彼らは'emをあきらめないだろう "と男は言った、すべててんやわんやで。家主が来て、所持しただ。しもべたちは客間でのdrinkin 'となりました。彼らは言った、彼らはあなたが、プレートと大佐を切ってしまったと言いました" - 男が一時停止した後に追加しました: - "使用人の一人がすでにオフになっています。とシンプソン、男はのような非常に騒々しいと本当に酔っていた、彼の賃金はアップ支払われるまで何も家の外に出てはならないと言います。"
まったく意味が通らず、頭がクラクラする点ではどっちもどっちだけれど(笑)、強いていえば、Google の判定勝ちというところだろうか。全体になんとなく日本語風に仕上がっているし、「所持しただ」という田舎訛りに味があり、「プレートと大佐を切ってしまった」というシュールな解釈も笑わせる。
しかし遊びとしてはおもしろいけど、Yahooにせよ、Google にせよ、もう少しまともな翻訳エンジンを提供してほしいところである。
さてこのままでは書き逃げで卑怯だろうから(笑)、ぼくの試訳も載せておくが、Google よりほんのちょっとマシな程度だから、あくまでも参考にとどめていただきたい。
参考:「例の品を渡してくれねえんですよ」と男はいった。「家ん中はひどい騒ぎで、なにもかもしっちゃかめっちゃか。大家が乗り込んできて居座ってるんです。使用人どもは客間で酒を食らってました。連中はね、大佐、あなたが食器を持って逃げちまったってね-そういうんですよ」といって男は一息ついでから、「使用人はひとりとっくに姿をくらましちまいました。シンプソンのやつは、ぎゃあぎゃあやまかしく、すっかり出来上がっちまって、給金を払ってくれんうちはこの家からなにも持ち出すことはならねえ、というんですよ」
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