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September 03, 2012

Daily Oregraph: 毒の話

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 昨日温根内で見たエゾトリカブトが、春採湖畔でも咲いていた。ご存じのとおり、これは全草に猛毒がある。

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 有毒といえば、ネムロブシダマもブシ(トリカブトの別名)の名のとおり、果実には毒がある。だいぶ色づいてきたが、もう少したって完熟すると真っ赤になる。

 ぶし【付子・附子】 トリカブトの塊根。アコニチンそのほかのアルカロイドを含む。劇薬。身体諸機能の衰弱・失調の回復・興奮に、また鎮痛に用いる。烏頭(うず)。ぶす。 -『大辞林』

というから、薬としても用いられるらしいが、うっかり量を誤ると恐ろしい結果になることはまちがいない。ニリンソウの葉のつもりでトリカブトの葉を誤食し、死亡する事件が毎年のように起こっている。ずいぶん以前の話だが、たしか配偶者を殺そうとしてトリカブトを食わせた事件もあったと記憶している。

 狂言の『附子(ぶす)』はトリカブトである。狂言の筋書きとは正反対に、猛毒を砂糖といつわって、ニコニコ顔ですすめる悪人も多いからご用心。

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 三友亭さんの情報によれば、なんでも関西のほうには、王政復古をめざし、大日本帝国憲法の復活をはかる(笑)、時代錯誤の毒カブなる物騒なものがあるらしいけれど、わが家のカブは無農薬だから心配はいらない。

 今日は第一次白カブのうち、地上に根の大部分が現れたものを収穫した。小粒ではあるが、阿寒の雪のような白さが目にしみる。煮物にしたものを、夕食時にありがたくいただいた。

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Comments

薄氷堂さん、こんばんは~おめでとうございます♪美しい蕪~美味しかったでしょうね♪ 我が家のベランダでは、ポット栽培の青紫蘇が次々と育っています。

Posted by: holly | September 03, 2012 at 22:08

やっぱりカブは無毒に限ります。それに、私の好みからいえば・・・「阿寒の雪のような白さ」のカブ。
ただ関西ではこれを酢に漬けたりしてわざわざ酸っぱくして食べる漬物「千枚漬け」(京都に御暮らしだった薄氷堂さんはきっとご存知)が一般的で・・・「酢」の苦手な私は、さっと塩をして一晩おいたようなヤツが好きなんですが・・・

Posted by: 三友亭主人 | September 03, 2012 at 22:11

>hollyさん

> 美しい蕪~美味しかったでしょうね

 いつも入れる大根のかわりに煮たんですけど、クセがなくてうまかったですよ。

 来年はニンジンでも……と考えています。本格的にやるつもりはまったくないんですけど、なにかひとつでも野菜を育てると、自然に草むしりするようになりますので。

 シソもいいですね。あの香り、大好きです。

Posted by: 薄氷堂 | September 03, 2012 at 23:17

>三友亭さん

 千枚漬はあきまへん(笑)。ぼくも酢はあまり得意じゃないんですよ。最近は少し慣れてきましたが、こどもの頃はまるでダメ。千枚漬はトラウマになっています。

 三友亭さん同様、カブはキュウリといっしょに、さっと塩をして漬けたものが好みです。あっさりしてうまいですよね。酒の肴としても上等です。

 毒カブは困りものですね。民衆の不満や閉塞感を巧みに利用し、一応は民主的な手続きを踏んで、国政に進出しようとたくらんでいるわけですから。まさかナチスみたいなことにはなるまいとは思いますが、いやな予感がいたします。

 現状があまりにもひどいので、これ以上悪くなるはずがないし、おもしろいことになりそうだからやらせてみようという心理が働いているんでしょうね。

 まあ、政治屋は煮ても焼いても炒めても食えませんね。

Posted by: 薄氷堂 | September 03, 2012 at 23:33

最近、僕は糠漬けだけの昼食を食べることがありますが
葉っぱ付きのカブを1/4に切って漬けた商品を見つけ
とっても気にいってしまいました。

まあ、人様の家のカブ
僕が食うわけではなありませんのでねえ。うふふ。

Posted by: 根岸冬生 | September 04, 2012 at 12:08

>根岸冬生さん

> 糠漬けだけの昼食を……

 それをお続けになれば、体重が激減するんじゃないかと思いますが、沖縄での食事を拝見していますとねえ(笑)。

 葉っぱ付きのカブの漬物ですか? そいつは初耳です。

 わが家の収穫量では樽に漬け込むのは無理ですけど、煮たり炒めたり、いろいろ工夫して食べてみます。

Posted by: 薄氷堂 | September 04, 2012 at 18:42

こんばんは。
植物の多くが毒を持つ、というのは本当で、
どこかで読んだ話では熱帯に自生する植物の
80%以上がアルカロイド系の毒を持つそうです。

考えてみれば、じっと生えているだけで、
動物たちに思う存分食べられてしまうだけです。
おのれ自身を守る方法として、植物は毒を持つようになったのでしょう。

不思議なのは、いつ「だれ(どの個体)」が、
そのように「思って」さらに「実行に移そうとしたか」
ということです。本当に不思議で仕方ありません。

Posted by: 只野乙山 | September 04, 2012 at 23:44

>只野乙山さん

 もっとふしぎなのは、その有毒な植物に昆虫が群がって吸蜜することですね。連中は中毒しないんですよ。

 受粉のためには虫に来てもらわなくては困るのだから、一応理屈は通りますけど、どうもうまくできすぎた話です。ふしぎですよ、ほんと。

Posted by: 薄氷堂 | September 05, 2012 at 08:45

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