Daily Oregraph: 春採湖畔 汗なお引かず
道路にはずいぶん落ち葉がたまったけれど、まだ暑い。風もほとんどない。最高気温26.7度(@14:45)、湿度も81%と高かった。しかし今年は夏が涼しかったから、これを残暑とはいいにくいのである。
イヌキクイモだろう。ぼくはこれをキクイモだと思いこんでいたのだが、キクイモの花期は10月である(植物アルバムを訂正しておいた)。
このふしぎな果実の正体はわからない。今年はじめて気づいたのである。宿題。
本日の読書。ウォータルー(ワーテルロー)の決戦の2日前、カトル・ブラ(Quatre Bras)の戦いが行われた6月16日、フランス軍圧勝・連合軍壊滅の誤報が流れ、ブリュッセルは大混乱に陥る。フランス軍の進撃を恐れたイギリス人観光客たち(?)はなんとかして脱出しようとするが、馬車を出そうにも馬が払底し、あわてふためく様子が滑稽に描写されている。
連合軍健在の報が市内に伝わったのは翌17日朝である。しかし決戦はこれからだというので、フランス軍が勝利するのではないかとの不安から、人々の脱出は勢いがとまらない。
そんな中、われらがレベッカは、あれこれ計算した結果、夫の生死はまだ不明だが、かり戦死したとしても一人で生活していく資金は十分と踏んで、あわてずどっしり構えている。しかも混乱を利用して馬を高値で売り大もうけするなど、西鶴の小説の題材にでもなりそうな抜け目なさを発揮するのであった。
というわけで、蒸し暑い日に読むにはもってこいの小説なのである。
【追記】 戦闘の流れについて、うっかり大事な部分を読み落とし、(おかしいなとは思いつつ(笑))誤解してしまったので訂正しておいた。
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