« Daily Oregraph: 春採湖畔 オオイタドリ一座ご挨拶 | Main | Daily Oregraph: 雨と霧の中で »

August 25, 2012

Daily Oregraph: 春採湖畔 ミゾソバの咲く頃

120825_01
 バーベキュー・コーナーでは大パーティの準備中であった。うらやましい。

 今日はあいにくの曇り空だったが、釧路はまもなく野外パーティにふさわしいさわやかな季節を迎える。

120825_02

 今年はじめて目にしたミミコウモリの花。

120825_03

 ミヤマニガウリは花盛りである。土地の顔役だから、挨拶は欠かせない。

120825_04

 チドリケマンの果実。まだ完熟していないせいか、付け根を指でつまんでも飛んでいかなかった。

 この実を飛ばすのはとてもおもしろいので、時期になったらお試しになってはいかがだろうか。特にこどもたちにはおすすめ。

120825_05

 ツリガネニンジンはすでにご紹介ずみだが、いまがちょうど盛りなので、明日あたりが見ごろだと思う。

120825_06

 市立病院下の群落はまだ開花していないけれど、日当たりのよい南岸沿いではミゾソバが咲きはじめた。

 本日の読書。われらがレベッカ嬢はガヴァネスとして、ケチで欲張りな、さるバロネット(baronet=
男爵)の屋敷に住み込むこととなった。

 以前も申し上げたとおり、ガヴァネスというのは教師でありながら身分はきわめて低く、どうかすると召使いにまで軽蔑されるくらいの気の毒な職業である。もちろん数ある中には玉の輿に乗る幸運に恵まれる女性もいたのだろう。『エマ』に登場するミス・テイラー(エマのガヴァネス)などもそのひとりである。

 ジェイン・エアの場合は、彼女が思わぬ遺産相続にあずかってから結婚するという筋立てになっている。たぶん持参金があれば成り上がり者とバカにされずにすむから、作者が配慮したんじゃないかと思う。

 多少なりとも学問のある女性が無学な雇い主に仕えるのは気の毒の至りである。レベッカ嬢も、「貧乏なガヴァネスとちがって、お金持ちのバロネットは文法なんて気にしなくてもいいのよ」と手紙の中でこぼしている。

 文法はもちろんだが、このバロネット、avenue を evenue と、nothing を nothink と発音するのだといって、レベッカ嬢はバカにしている。発音の訛りだけではない。彼女に宛てた短い手紙の中で、彼は単語の綴りをいくつもまちがっている。

 そうか、世の中はやっぱり学問より金だ、と早とちりするのはちと危険だが(笑)、単語のスペルくらい多少まちがったって、文法があやしくたって、意味が通じないということはない。日本語訛りがなんだというのだ。財布の中に VISAカードさえあれば、あなたは天下無敵なのだからご安心あれ。もちろん現金もカードもなければ万事休すなのは申し上げるまでもない。

 さて転んでもタダでは起きぬレベッカ嬢の今後の活躍やいかに?

|

« Daily Oregraph: 春採湖畔 オオイタドリ一座ご挨拶 | Main | Daily Oregraph: 雨と霧の中で »

Comments

慎ましやかな花ぞろいですね。
本当に慎ましやかだ・・・なんて、言っていたら、とある方のお名前が・・・どこぞの都道府県で知事をしている元小説家で、元自民党の国会議員だったあの方のお名前にある「慎」は一体どこに行ってしまったのでしょうか。

Posted by: 三友亭主人 | August 25, 2012 at 22:34

>三友亭さん

 あの方でしたら立派な人物ではありませんか。

 立派な小説をお書きになって芥川賞を受ける(えてしてまちがいはあるもの)、育ちのよいお坊ちゃまらしくお上品で(世の中例外はつきもの)、愛国心に満ちあふれ(旗の威を借るなんとやら)、公費でいい思いをしようなどというケチなことは考えず職務に精励し(要領、要領)、あちこちから聞こえてくる雑音には一切耳を貸さずひたすらわが道を行く(愚民は無視、無視)……こんな稀有の人格者を悪くいう人なんていませんよね。実際教育程度の高さを誇る日本一の大都会で当選しているのですから。

 そういえば、最近浪花では、君子でもないのに豹変し、ものを知らぬくせにいばりちらし、女遊びはいいが入れ墨はダメとお説教、おまけに身の程を知らず日本国民を指導してやろうといううぬぼれたお方が、ひっくりするほどの支持を集めているみたいですね。なあに当選すればこっちのもの、民主主義ってすばらしいじゃありませんか。

 まあ、お互い民主主義の機能しているありがたいお国に暮らせるありがたさをかみしめつつ、うまい酒を飲もうではありませんか。文句をいうな、すべてに感謝せよ、とお坊さんも説教していることですし。

 え、まだなにかご不満でも? いけませんねえ。

Posted by: 薄氷堂 | August 26, 2012 at 09:42

ああ、北海道でバーベキュー。
そりゃあ幸せでしょうね。

沖縄は全国で最もバーベキューが日常化している地域です。
おばあはビーチパァリィといいます。
ビーチパーティのことです。
しかし、炎天下の砂浜でテントを張ってやると
かなり体力消耗しますね。

ちなみにおばあは水をワラァ。まぐろをトゥナと発音します。

もっとアメリカ文化の浸透を言うと
牛乳などの紙パックは946ml。
これは、クゥォーターガロン(1/4ガロン)。
1ガロンは約3758ml。

Posted by: 根岸冬生 | August 26, 2012 at 12:45

>根岸冬生さん

 ビーチパァリィというのも、ワラァと同じくアメリカ式発音ですね。イギリス英語(教育のある人のね)ではウォータとカタカナ式(?)。

 Vanity Fair に登場するバロネットは、まともに読み書きもできず、こんなやつが国会議員かと、サッカレー先生、大いに怒っております。現代の日本国にはまさかそんな議員はいませんよね(笑)。

Posted by: 薄氷堂 | August 26, 2012 at 18:20

The comments to this entry are closed.

« Daily Oregraph: 春採湖畔 オオイタドリ一座ご挨拶 | Main | Daily Oregraph: 雨と霧の中で »