« Daily Oregraph: 裏庭画報 前方後円墳の最後 | Main | Daily Oregraph: 春採湖畔 オオイタドリ一座ご挨拶 »

August 23, 2012

Daily Oregraph: 残暑の大町

120823_01
 市内大町。この正面右手の景色をぜひ見たいとおっしゃる方は次へ。

120822_01

 ぼくは味のある眺めだと思うのだが、反対意見も当然あるにちがいない(笑)。しかしこの一帯はめったに取り上げられることがないのだから、希少価値まで否定されては困るのである。

 本日の最高気温は27.9度(@14:55)。釧路の残暑は最後の意地を見せたわけで、まことにあっぱれ、おかげでボーッとしてこんな写真しか撮れなかった(笑)。

 さて本日の読書。インド帰りの太っちょジョーゼフ君はデート先のヴォクソール(Vauxhall=その昔社交場として栄えたロンドンの庭園)で、さんざん飲み食いした挙句に、ラック・パンチ(rack punch)をボウルひとつ分注文し、一人で飲み干してしまう。

 ラック・パンチなる飲み物がどんなものかはよくわからないが、アラック(arrack=ようするに強い焼酎)を用いたパンチらしい。作者自身によると、

 男として誓っていうが、ヴォクソールのパンチによる頭痛ほどひどいものはこの世にはない。もう二十年もたつが、二杯-ワイングラスで二杯、ほんとにたったの二杯だけですぞ!-飲んだ私は、その効き目を忘れずにいる。肝臓を患っているジョーゼフ君は、あのおぞましい混合液を少なくとも一クォート(1.14リットル)は飲みこんだのである。

 さて翌朝恐ろしい二日酔いに見舞われたジョーゼフ君は、なにを飲んだだろうか。水? いや、彼の乾きをいやしたのはスモール・ビール(small beer アルコールの弱いビール)なのであった。

 つまり当時は不衛生で、生水を飲むのは危険だったし、また、

 
ソーダ水(soda-water)はまだ発明されていなかった

ため、酔っ払いが翌朝飲むのはスモール・ビールしかなかったわけだ。文明の進歩とはありがたいものだとつくづく思う。

|

« Daily Oregraph: 裏庭画報 前方後円墳の最後 | Main | Daily Oregraph: 春採湖畔 オオイタドリ一座ご挨拶 »

Comments

そう言えば・・・最近はちょいと賢くなって、二日酔いにならないなあ・・・
若いころはそうでない日の方が珍しいぐらいだったのに・・・

そんなときは仕事でもない限り向かい酒はやっていあなあ・・・

そんなときは私もビール。ただ、トマトジュースで割っていましたが・・・

Posted by: 三友亭主人 | August 23, 2012 at 23:07

アラックなる酒は、一度飲んだことがあるな。
かなり強い酒だったような。
少なくともインド文化圏で飲むべきではない濃度でしたよ(笑)

Posted by: 根岸冬生 | August 24, 2012 at 07:59

>三友亭さん

> 最近はちょいと賢くなって、二日酔いにならないなあ・・・

 ちょっときついことを申し上げますと、それは賢くなったのではなく、依存症が進行した証拠ではないかと……(笑)

 向かい酒はまずいですね。朝からはずみがついてしまいますから。

Posted by: 薄氷堂 | August 24, 2012 at 08:11

>根岸冬生さん

 ラック・パンチのラックとはアラックを省略したもののようです。

 本文中には、夜に飲んだラックが、朝には頭の中でラック(拷問台)に化ける、という意味のダジャレも登場しますが、たぶんアラックの効果というより、ほかの混ぜもののせいではないでしょうか。

 お猪口に一杯くらいなら飲んでみたいような気もします。

Posted by: 薄氷堂 | August 24, 2012 at 08:29

こんにちは!
よく西洋のパーティなんかに、大きなボウルに
フルーツなども一緒に入った甘めの飲み物が
用意されているのを、映画などでも見かけますが、
あれが「パンチ」なんでしょうね。

アラックという酒は知りませんが、
かなりの頻度で二日酔いになるほどだから、
よほどアルコール度数の高い酒なんでしょうね。

気温が27℃台とはうやらやましい限りですね。
こちらは連日30℃を超えて、残暑とはいえ、
なかなか厳しいものがありますよ。

Posted by: 只野乙山 | August 26, 2012 at 09:29

>只野乙山さん

 アラックは発酵させたココナツ・ジュースなどを蒸留したものとありますから、結局焼酎ですね。

 ネット検索したところ、ラック・パンチの材料は、

 ・アラック
 ・柑橘系の果実
 ・スパイス
 ・蔗糖
 ・水

だそうです(なんでもわかる世の中ですね(笑))。

 材料の配合比までは調べませんでしたが、たぶん場所場所でちがったのではないでしょうか。

 アラックがきつい酒だとしても、水で薄めているわけですから、二日酔いをもたらすのはスパイスかもしれませんね。しかも甘い味つけをしているから、つい飲みすぎてしまうわけです。

 どんなスパイスを使ったものか……さすがに時間をかけてそこまで調べるつもりはありませんけど、いずれわかる日が来るかも。
 

> 気温が27℃台とはうやらやましい限りですね。

 誤解なさってはいけません。今年は27度台というのはほんの数日で、釧路市内海岸部では、25度未満がふつうなのです。いろんな意味でクールな町なんですよ。

Posted by: 薄氷堂 | August 26, 2012 at 10:28

The comments to this entry are closed.

« Daily Oregraph: 裏庭画報 前方後円墳の最後 | Main | Daily Oregraph: 春採湖畔 オオイタドリ一座ご挨拶 »