Daily Oregraph: 春採湖畔 エゾイラクサ
若さとはすばらしいものだなあ。坂を駆け上がるんだから。今朝は帽子を忘れたけれど、思わず脱帽。
ミヤマニガウリが本領を発揮しはじめた。ここまでからみつかれてしまえば、もはや本体がなにかはわからない。
それではあまりにも気の毒なので、本体をごらんいただきたい。エゾイラクサである。
イラクサの仲間が不人気なのは、ガラスの針みたいなトゲに刺されるとチクチク痛むからだ。花もごらんのとおり地味である。
しかし偏見を棄ててじっくり見ると、実に端正な感じがする。人にさわられるのをいやがるのも、日の丸写真がよく似合うのも(笑)、育ちのいい証拠であろう。
春採湖畔にはエゾイラクサのほかにムカゴイラクサもあるけれど、どちらも『春採湖畔花ごよみ』には収録されていない。ムカゴイラクサはともかく、夏の一大勢力であるエゾイラクサが無視されているのは大いに不満である。
さて本日も裏庭の草むしりを約一時間。夏を迎えたとたん、雑草がものすごい成長ぶりを示し、まるでゲリラを相手に戦っているような気分である。大国といえどもゲリラ戦には必ず敗北するというのが歴史の教訓だけれど、座視して敗北を待つわけにもいかないから、悲壮な戦いをつづけている次第。
今日の読書。マギーちゃんが自分で髪をばっさり切ってしまったので大騒ぎになる。口うるさいグレッグおばさんとマギーの父親が火花を散らして口論する。おもしろい場面だから、ひさしぶりに12頁もはかどった。読書に関しては、こちらが雑草の立場になってしぶとく戦わねばなるまい。
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Comments
>大国といえどもゲリラ戦には必ず敗北するという・・・
草々の抵抗には実に執拗なものがありますよね。
私も毎年のように戦いを挑んでは、そのしつこさに辟易として・・・大量殺りく兵器に思わず手を出しそうになるのをなんとかこらえ・・・
私もまた、今年も空しき戦いに精を出しております。
Posted by: 三友亭主人 | July 09, 2012 22:53
>三友亭さん
ほんとうに泥沼の戦いですよね。そうかといって、何年も放置しておくととんでもない事態になりますし。
除草剤は使いたくないのですが、部分的に試してみる価値はあるかもしれません。どないしましょ?
Posted by: 薄氷堂 | July 10, 2012 08:53