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July 03, 2012

Daily Oregraph: 春採湖畔 エゾスカシユリ開花

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 今朝は細かい霧雨が降っていたので、コンパクトデジカメを使用した。サッと取り出してシャッターを切るとすぐにしまうという、いわば居合抜きの要領なのだが、ぼくの腕前で人を斬るのは無理(あたりまえか(笑))。

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 オオハナウド。セリ科の大型植物はどれも似ているから判定がむずかしいけれど、博物館友の会のみなさまが、親切にも名札を立ててくださったのである。

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 これは名札がなくともすぐにわかる。エゾスカシユリである。

 散歩のあと、ひさしぶりになじみの床屋さんで散髪。三ヶ月ぶりだろうか(笑)。浮浪者のような頭がスッキリ軽くなった。床屋さんとの世間話を楽しめるのもジジイになった証拠であろう。

 ジョージ・エリオット(ご存じとは思うが、本名はメアリ・アン・エヴァンズ Mary Anne Evans)の小説は、やっとエンジンがかかりはじめたところ。The Mill on the Floss の邦題は、ウィキペディアによれば『フロッス河畔の水車小屋』だが、『フロッス河畔の水車場』とする人もいるようだ。

 水車「小屋」というのは、誤解を招くから不適当だと思う。小屋ではなく、もう少し立派な建物で、大規模ではないにせよ、水車を動力とするれっきとした製粉所である。

 まだ読みはじめたばかりだからウッカリしたことはいえないけれど、分析的というか理知的な文章だというのが、ぼくの第一印象。そこで年譜を見たら、なんと1854年にフォイエルバッハの『キリスト教の本質』を英訳していると知って納得した。なるほどたいへんな才媛である。

 しかし内容が堅苦しいというわけではない。登場人物はエマよりも社会的ランクが低いぶんだけ親しみやすいし、こどもの心理や自然の描写などまことにみごとだし、おもしろく読めそうな予感がする。

 ヒロインのマギー(Maggie)について、父親はこういう。

 女にしちゃ頭が良すぎるかもしれん。小さいうちはまだいい。だけど頭の切れすぎる女てのは、尻尾の長い羊とたいして変わらんのさ。それでいい値がつくわけじゃないからな。

 きっとジョージ・エリオットことメアリさんも、ひどく苦労したにちがいないとぼくは思うよ。さてマギーちゃんの運命やいかに?

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