Daily Oregraph: 春採湖畔 漕げ、漕げ、ボートを
今日は平日だというのに、またしても駐車場は一杯。女性チームがボートの練習に訪れていた(このところまるで記録係(笑))。
たぶん本番は見物に行かないと思うけど、これもなにかの縁、陰ながら応援しているからがんばってね。
ネムロブシダマの果実。九月には真っ赤になる。
キマダラセセリの仲間だろうか。左右同じ個体である。つぶらな黒い眼がチャームポイント。
本日の読書。マギー嬢の家では親戚一同も集まって、家族会議が開かれる。母方のおばさんたちは同情心が薄く、父親譲りの気性の激しさを持つマギー嬢は、ぷっつんと切れて「あなたたちなんかあてにしません」と宣言する。そうはいっても親戚の世話にならねば当面の暮らしが立たないのだから、いささか軽率のそしりは免れないけれど、そこが若さというものなのだろう。
マギー嬢の学費の一部を補助していたおばさんは、この子はあいかわらずだ、金をかけて教育したのはムダだったと嘆くのだが、実は教育の成果はあったのだ。おばさんやおじさんたちには金はあるけれど、マギー嬢が受けたほどの教育はない。どこにそれが現れているかというと、ことばづかいである。
おじさん、おばさんたちは訛り丸出しだが、マギー嬢はそうではない。牧師さんから教育を受けた兄のトムも、さすがにことばづかいが一変している。これぞ父がわが子に与えた eddication のたまものであろう。
このあたり移り変わろうとしている時代の流れも見えてくるし、やんわり皮肉も効いており、作者のみごとな手腕を味わうべき場面だと思う。そいつを味わいながら芋焼酎を一杯やれば、一日はめでたく完成する……はずである。
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Comments
これが例の30万円ための練習でしょうか・・・
思い出すのは、高校の時のライバル校との定期レガッタ。
北上川の向こうとこちらにそれぞれの高校の全員が分かれて、互いの高校のボートの進みを応援したものでした・・・
Posted by: 三友亭主人 | July 23, 2012 22:42
>三友亭さん
女性の部優勝賞金は半分の15万円ですが、それでも十分宴会は開けますね(飲むことしか想像できない(笑))。
まあ、みなさん元気があってうらやましいです。
Posted by: 薄氷堂 | July 24, 2012 18:15