Daily Oregraph: 涙の日
孤高のエゾイラクサ。不人気なことなどどこ吹く風、すっくと立つその姿には感動を覚えるほどだ。どうかミヤマニガウリ同様ごひいきのほど、みなさまには伏してお願い申し上げる次第である。
残念ながら、このあとパラパラ雨が降り出したため、今日の写真はこの一枚のみ。
本日の読書。マギーちゃんの兄トムは、父親の期待を背負って、オクスフォード出身の牧師さんに預けられ、ラテン語文法とユークリッド幾何学を学ぶことになった。しかし昨日までの腕白小僧がいきなり優等生に変身できるはずもなく、涙ぐましい苦難の日々を送るのである。このあたり、かなり凝った文章がつづくので、ペースがた落ち。教養の差がもろにあらわれた格好で、ちょっとくやしい。
実はぼくの本棚にも呉茂一先生の『ラテン語入門』(岩波全書)があるけれど、何十年もの間ほんの数回しか開いたことがなく、たった今手に取ってみたら新品同様である。見栄をはってこういう本を並べておくのは、まさに恥知らずもいいところだ。某首相の消費税詐欺を悪くいう資格などないかもしれないね(それでもいうけどさ)。
ラテン語はわが国でいえば漢文に相当するのではないかと思う。エゲレスではラテン語を読めないようでは教養人とはみなされないはずだから、あなたも一目おかれたいとお考えなら、マジメに勉強されたほうがいい。そして……ぼくにお教えいただきたい(笑)。
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Comments
よりによって、今度はラテン語ですか。
確かに昔の日本人は漢文の素養が教養人のたしなみだった時代もあります。
僕は、ラテン語に関しては、
君子危うきに近寄らず
にしておきます。
ところで、昨日はそちら方面、少し揺れたじゃないですか。
日本沈没の予兆でないことを祈ります。
Posted by: 根岸冬生 | July 16, 2012 19:33
>根岸冬生さん
ラテン語だけでなく、ギリシャ語もまた古典を読むうえでは必要ですね。危うきに近寄らず、などとおっしゃらず、おやりになってはいかが(笑)。
> ところで、昨日はそちら方面、少し揺れたじゃないですか。
はて? まったく覚えがありません。
> 日本沈没の予兆でないことを祈ります。
北海道はだいじょうぶですよ。日本じゃありませんから。
Posted by: 薄氷堂 | July 16, 2012 22:16