Daily Oregraph: 伸び盛り
まずは昨日(6月7日)の春採湖畔から。
ふつうはこういう写真を撮らないと思うが(笑)、ニリンソウの首(茎)がずいぶん伸びた。花はまだ楽しめるけれど、全体のバランスを失ってしまい、美しさのピークは過ぎたようだ。
なおこの場所では毎年緑色の花びらの個体がたくさん見られ、上の写真にも混じっている。
これがその一例。緑変の程度はさまざまで、花びら(実はがく片)のかたちも一定しない。
これらをミドリニリンソウとして区別する見解もあるらしい。しかし色もかたちもバラバラで統一がない以上、ちょっと無理があるんじゃないかと思うのは、ぼくの素人考えだろうか。
ゴマツリ岬のアマドコロ(or オオアマドコロ)。5月26日の写真と比較すればわかるとおり、背丈が伸びてツボミの数が増えている。
このツボミはやがてどうなるのかというと、
ニリンソウのようにパッと開くわけではなく、これでおしまい。ごくあっさりしたものである。このあと花が枯れると、中から丸い果実が現れる。
今月の下旬には観察できるはずなので、乞うご期待(写真は2006年6月24日撮影)。
さてこちらは本日の裏庭。野菜を植えるつもりなら、もう一鍬入れねばならない。土を起こしていない所にはどんどん雑草が伸びてくるので、毎日少しずつ草取りをしているところである。
いまの時期は、たった一日であちこちに新しい植物が出現しているから驚く。それも芽が出はじめたなどというお上品なものではなく、昨日はなかったやつがいきなりでかい顔をして突っ立っているのだからシャクにさわる。当分は戦いがつづきそうだ。
いっそ全部むしり取ってしまえばよさそうなものだが、雑草に混じってたまにおもしろい花が咲くこともあるから、そう乱暴な真似もしかねるのである。
クロユリがそろそろ開花しそうである。
名前は知らぬが、毎年律儀に花を咲かせるツツジ。
一時間も草取りや草の根拾いをしていると、いかに釧路が涼しいとはいえ、汗がボタボタ滴ってくる。だいぶ作業に慣れてはきたけれど、体の節々が少しだるい。
これではオースティンの小説がなかなか先へ進まないのも無理はない。エマ嬢の楽しみにしていたダンス・パーティがおじゃんになったところにさしかかっているのだが、住んでいる世界がちがいすぎるせいか(笑)、さっぱり同情できないのである。
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Comments
いやあ、連日の肉体労働・・・お疲れ様です。
どんな収穫が上がるやら楽しみですね。
でも、鍬入れの作業は、やろうと思ったらちょいと勇気がいりますね。その労働量を考えると・・・
Posted by: 三友亭主人 | June 09, 2012 11:35
>三友亭さん
なれないことをすると疲れますね。気力を失って、本がちっとも先へ進みません。
でも露伴説に従えば、秋冬には脳が成長しているはず……(笑)
Posted by: 薄氷堂 | June 09, 2012 20:00