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June 23, 2012

Daily Oregraph: 裏庭画報 夢はふくらむ

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 紫雲台墓地から見た春採湖。家人のお供をしてここに来るといつも、墓前に供え物を準備するまでの間、付近をぶらぶらするのである。

 このあと家電量販店へ行ったついでに、たいして必要でもないのに(笑) USBメモリを買ってしまった。16GBで899円だから、ずいぶん安くなったものだ。

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 帰宅後またしても草むしり。気温の高い日がつづかないせいか、小松菜の芽は成長が遅い。雑草はすくすく伸びているというのに。

 今後別の野菜に手を出すかどうかは、ひとえに小松菜の成功にかかっている。ここで小松菜君にへこたれてもらっては困るのである。

 かりに農業政策が失敗しても、もとの悪夢のような荒れ地に戻すわけにはいかないから、今年は草むしりに精を出さねばならない。

 秋が終わったら、ヤマモミジやエゾヤマザクラなどの枝も少し払わなくてはならないだろう。いずれもそこそこの大きさになったから、脚立とノコギリを用意して、植木屋さんの真似事をすることになる。

 すると、

 -植木屋さん、ご精が出ますな。

と旦那が声をかけてくれる。あれこれ話をしているうちに、

 -植木屋さんはご酒をお上がりか?

 -酒ですかい。へへ、いたって目がないほうでして。

てなわけでお酒が出る、鯉の洗いが出る……え、そううまくいくかって? いくんだよ、いってもらわなくちゃ困るのさ。

 落語のほうでは、このあと丹那が植木屋さんに菜をごちそうしようとすると、奥方がやって来て、

 -旦那さま、鞍馬から牛若丸が出でまして、その名(菜)を九郎(食ろう)判官……

 -それじゃ、義(止し)経にしておけ。

というふうに話が進行するけれど、なあに、小松菜でよければ、目の前の畑にあるのだから心配はいらない。

 -おや、小松菜ですね。困ったな、すっかりご馳走になっちまって。

 -あなたのように、うまいうまいといって食べてくれると、実に心持ちがいい。(手を叩いて)奥や、植木屋さんにいただきものの白ワインをお出ししなさい。

 ああ、かくして夢ははてしなく膨らむのである。

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 名のわからぬツツジ二種開花。記録のため撮影しておいた。ギョウジャニンニクの花はまだ開かない。

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Comments

小松菜さんの成長楽しみですね。
私も釧路に越してきて初めてホウレンソウとエンドウの種をまきました。
ホウレンソウは双葉からやっと本葉がではじめました。
エンドウも成長したものでは10センチほどツルが伸びました。
しかし、冷たい空気の魔法をかけられ、半月以上ピタリと成長がストップしています。

科学館前のズミを今日拝見してきました。
顔を近づけるとほのかにさわやかな香りを楽しむことができました。
ありがとうございます。

Posted by: K | June 24, 2012 19:11

>Kさん

> 冷たい空気の魔法をかけられ、半月以上ピタリと成長がストップしています。

 そうなんですよね。阿寒町あたりとくらべれば釧路市内は気温が低いですから、野菜作りはかなり不利だと思います。

> 科学館前のズミを今日拝見してきました。

 立派な木でしょう。春採湖畔きっての名木といっていいんじゃないでしょうか。

Posted by: 薄氷堂 | June 24, 2012 20:36

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