Daily Oregraph: 春採湖畔
オオイタドリがこんなに大きくなっていた。これからまだまだ背丈が伸びる。
外で遊ぶには最適の季節になった。かく申すおじさんも遊んでいるのだが、少しはお勉強もしているのだから大目に見てね。
外で学んでいる諸君もいた。工業高校土木科の測量実習らしい。穀潰しの駄文学部などとは大ちがいで、実に頼もしいと思う。
ニリンソウ群落のある坂道。市立病院の下あたりである。
こんなぐあいに咲いている。これから当分の間楽しめるので、ぜひ脇道に入ってごらんになるようお勧めしたい。
本日の重大ニュース。いよいよミヤマニガウリが舞台に登場した。早くもツルが伸びて、チシマネコノメにからみつこうとしている。
いまはまだおとなしくしているが、これから手のつけられない勢いではびこるから、どうかご期待いただきたい(笑)。
もうひとつの目玉商品はオドリコソウである。花の色にはバリエーションがあって、真っ白なものもあるらしいけれど、これなどはいかにも花笠という感じでおもしろい。
アップで見ると、いかにも踊り子に似ていることがわかる。実に不思議な花である。
クサノオウ。こちらはそうめずらしい花ではないが、どこにでも生えるからつまらないというわけではない。奇妙な毛玉のようなものはがく片で、開花と同時に落ちてしまうらしい。
結局植物はどれも不思議のかたまりなのだが、特に野生のものは見るたびに驚異の念に打たれる。しかもお代も取らずに楽しませてくれるのだから、勉強や仕事をさぼって(笑)観察する値打ちは十分にあると思う。
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Comments
>外で遊ぶには最適の季節になった
大和は今まさにその季節の終わり・・・ボチボチじめじめと気温の高い季節の影が見え始めています。まあ私の職場は高地にありますので快適そのものですが・・・(笑)
蟇鳴いて唐招提寺春いずこ
とは秋桜子でしたか・・・去りゆくこの季節が惜しまれます。
・・・まあ、ビールがおいしくなってきてそれはそれでいいんですが。
Posted by: 三友亭主人 | May 31, 2012 06:03
ミヤマニガウリさん伸びてきましたか。
私もツル系の植物にはしびれてしまいます。
どうしてこんなにも不思議な形で伸びるのかと。
草木が枯れる頃にもツルはイキイキと残っているので、観察しやすいのも◎です。
Posted by: K | May 31, 2012 20:36
>三友亭さん
さわやかな高地に職場があるというのはうらやましいですね。緑が目にしみるでしょうね。
お示しの句は秋櫻子のものですね。本棚に眠っていた『現代句集』(筑摩書房)に載っていました。
或る門のくづれて居るに馬酔木かな
というのもありますね(新薬師寺の道にて)。
樽腹の膨れて居るにビールかな
こちらは三友亭句集から(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | May 31, 2012 21:24
>Kさん
おお、Kさんもミヤマニガウリのファンでしたか。それは心づよい(笑)。もっと人気が出ていい植物なんですけどねえ。
ところでKさんのブログの存在に気づかず、たいへん失礼いたしました。じっくり読ませていただきますね。
Posted by: 薄氷堂 | May 31, 2012 21:28