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May 13, 2012

Daily Oregraph: 気分はリッチ

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 本題に入る前に……本日春採湖畔で撮った一枚。遠くに走者の一団が見えたので、ノーファインダーでシャッターを切ったものである。ごく小さく写っていたのでかなりトリミングしてあり、画質が粗いのはそのためだ。

 やがてすれちがった瞬間、一番右の怪しいおじさまがサングラスを外して、元気な声で挨拶されるではないか。なんと、誰あろう、このお方こそ、香港マフィアのボスではなく、釧路マラソンクラブ代表スコップさんなのであった。ビックリ。

 そうと知っていれば、もっと近くから大胆に撮ったのに、たいへん残念なことをした。スコップさん、どうも失礼いたしました。

 中高年の星スコップさんの勇姿に元気づけられたので、ぼくも(走れはしないが(笑))たゆまず前進せねばなるまい。

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 さて本日のテーマはノートの簡易製本。家内制手工業である。

 ぼくが使用しているのは、A5判のルースリーフ・ノート。用紙は100円ショップで上等のものが手に入る。同じものを使いたいので、まとめ買いしてある。

 A5判だと少し小さめだが、机上でパソコンのキーボードと同居させるにはこのサイズしかない。

 ノートは右側のページしか使わない。左側はリングがじゃまになって書きにくいのが第一の理由だけれど、左にたっぷり余白を残しておくと、のちのちいくらでも書き足せるから便利なのである。決してムダにしているわけではない。

Note02

 実はルースリーフの穴には重要な役目がある。まず上下をクリップで固定してから、この穴に木工用ボンドを流しこむ。ノートの枚数が多くて厚みのあるときは、何度か接着剤を追加する必要がある。

 そのあと端がばらけないよう、さらにクリップを追加して、接着剤がベトつかなくなるのを待つ。次の工程に進む前に、接着剤が足りない穴にはさらに追加しておく。つまり液体によるネジ止めに等しい。

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 背の部分のクリップを外し、そこにボンドをたっぷり均等に塗り広げる。背に塗るだけでも一応は本の体裁になるけれど、それでは強度が足りないから、はじめに穴にボンドを注入しておいたわけである。

 なおこのとき両側から厚くてそこそこ重みのある本で押さえておくと、形がくずれない。おまじないを兼ねて辞書を使うと、(たぶん)効果が増すだろう。

Note04

 ボンドの塗布が終わったら、クリップで端をがっちり固定して数時間待とう。

 実は写真のクリップでは約250枚が限界。今回は245枚である。100枚未満であれば、たぶん大型のステープラーで綴じるのも可能だと思うが、それを越せば、もはやアマチュア用(?)では無理だから、木工用ボンドを利用するわけだ。

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 ボンドがほぼ固まったところで表紙をつけ、製本テープで仕上げる。すぐに擦り切れぬよう、テープは二重に貼ってある。

 凝り性の人ならもっとしゃれた表紙にするところかもしれないが、実用上はまずこれで十分だろう。

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 こうしてできあがった世界でただ一冊の本を開くとこんなぐあい。この時点ではボンドがまだ完全に乾燥していないから、白いものがちらちら見えているけれど、一晩たてば強度は十分、まず最低十年は使用に耐えるにちがいない。

 一冊しかないから国会図書館には寄贈できない(笑)。お値段は……つけようがないほど値打ちがあるので invaluable ということにしておきたい。気分だけはリッチというわけ。

 もちろん家内制手工業から次の段階に進むためには、富の蓄積が必要である。だけどそれはもう無理なんだよなあ。

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Comments

まあ、きれいにノートをとられますね。
おまけにルーズリーフの穴にボンドとは!
かなり凝った仕様の自家製版です。
ただ、僕はダメです。
まず字が汚い。走り書き。
その結果、一行が罫線4行分をまたがる。
ノートをキャンバス代わりに使ってしまう性格なんです。

Posted by: 根岸冬生 | May 14, 2012 at 22:20

>根岸冬生さん

 おはずかしいものをお目にかけました。

 実は最初のノート(『ジュード』)は、あまりにも乱暴に書きすぎたため、読み返すのにひどく苦労しました。

 そこで反省し、このたびは自分としてはていねいに書いたつもりですが、やっぱりヘタクソですね(笑)。

 現在三冊目に取り組みはじめたところですが、伊能忠敬先生を見ならってコツコツつづけなくては。

Posted by: 薄氷堂 | May 14, 2012 at 23:04

ご無沙汰しております。
相変わらず元気に走り回っています。(笑)

この時は、遠くから、カメラを持った方がいるなー。と思っていました。(笑)
この日も、30名くらいのランナーが走っていましたね。

春採湖の貴重な記録を後世に資料として残すようお願いします。
とりわけ、結氷がなくなりる日はサイコ-でした。
これからもよろしくお願いします。

by十勝にて。

Posted by: スコップ | May 15, 2012 at 06:02

>スコップさん

 おや、とうとう十勝港まで走って行かれたんですね! たぶんタイヤを転がして(笑)。

 先日の写真、勝手に撮影・掲載して申し訳ありませんでしたが、みなさん笑顔を浮かべて走っておられるところがすごいですね。ぼくだったら、苦痛に顔をゆがめ、歯を食いしばっているところ(笑)。

 次のチャンスには、うんと男前に撮りますのでご期待ください。

Posted by: 薄氷堂 | May 15, 2012 at 08:09

こんにちは!
綺麗にノート作りをなさいますね。
また字が綺麗なんですね!
こういう方は、何かモノ作りをすると
本当にいい仕事をなさるんですね。
それはもう、見ただけでわかりますよ!

Posted by: 只野乙山 | May 15, 2012 at 09:27

>只野乙山さん

 どうもありがとうございます。へたくそな字をおほめいただき、長生きした甲斐があるというものです(笑)。

 実はぼくは不器用なんですよ。第一冊目のノートをごらんになったら、なんじゃ、これは! と絶句されるはずです。

 ルースリーフの穴に接着剤を注入する方法は、一冊目の反省から考えついたのですが、効果抜群です。英米のペーパーバックスよりもはるかに強度があると思いますよ。

Posted by: 薄氷堂 | May 15, 2012 at 18:00

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