Daily Oregraph: ドジョウ風邪
しつこい風邪である。治りそうで治らないというこの執拗さは……そうだなあ、不退転の決意で人に取り憑く疫病神のごときドジョウ風邪とでも名づけるとしようか。いや、ちゃんと根拠はあるのだ。現にさきほどTVのニュースでドジョウの顔を見たとたんにクシャミが出た。しゃくにさわるから、すぐにチャンネルを切り替えたことは申し上げるまでもない。
われわれはドジョウと戦う。タンボでも戦う。鍋を囲んでも戦う。われわれは二本の箸をにぎりしめ、ビール、日本酒、焼酎をぐいぐい飲みながら戦う。We shall never surrender.
結局ほぼ一週間を棒に振ってしまったことになる。根岸さんは60度のパイチューを飲めとおっしゃるのだが、もう九分九厘まで回復していることだし、パイチューを服用しても効き目がなければもうほかに頼るべきものはないのだから、気分転換を兼ねて温泉療法を採用することにした。
ひさしぶりの山花温泉リフレ。平日だというのに、多くの無職のおじさんが湯につかっているのには一驚した。この分だと、あと十年もすればおじさんだらけになるのではないだろうか。
もう道路の雪はすっかり消えているけれど、山花の牧草地はまだ雪に埋もれていた。わびしいといえばわびしいのだが、美的見地からいえば、枯草だらけの景色よりはずっとましかもしれない。
露天風呂の中で屈伸運動もしたことだし、明日の朝には生まれ変わったフレッシュな自分がいるはずである……たぶん(笑)。
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